オイルドコートとゴム引きコート洗えない理由が違う、二つのアウター
バブアーのオイルドコートと、マッキントッシュのゴム引きコート。どちらも一般的な服と同じようには洗えませんが、理由は異なります。構造の違いを知り、洗浄と補修の相談につなげましょう。

似た「難しい服」でも、中身は違う
雨や風のある季節に頼れるコートには、その機能を支える独特の作りがあります。表面のオイルを生かすものと、生地の間のゴム層や接着を生かすものでは、適した洗浄も補修も変わります。
「水洗いできないならドライへ」「同じコットンだから同じ洗い方へ」と単純に置き換えず、品名と構造を確認することが出発点です。ブランド名だけでなく、オイルド仕様か、ゴム引き仕様かもお知らせください。

オイルドコート:風合いを作る油分
ワックスやオイルを含む生地は、しっとりした表情や使い込んだ濃淡が魅力です。一方で、表面に汚れが付いたり、においやべたつきが気になったりすることがあります。長くしまっていたコートは、襟、袖、裏側も点検しましょう。
通常の洗剤で自己流に洗うと、オイルが抜けてムラになるなど、狙って作られた風合いを変えてしまうおそれがあります。家庭用の洗濯機へ入れる前に、製品のケア案内と、専門店での対応を確認してください。
ゴム引きコート:生地と接着部分を読む
ゴム引きコートは、生地の間にゴムを挟むなどの特殊な構造を持ちます。縫い目の内側には防水テープがあり、場所によっては接着の技術も使われています。表地がしっかりしていても、テープの浮きや剥がれ、内部の劣化は別に確認が必要です。
溶剤や熱、強い機械作用が、ゴムや接着部分へ影響することがあります。ドライなら安全、水なら安全という一律の判断はできません。写真では脇まわりのテープや洗濯表示を確認しています。目立たない内側にも、手入れの手がかりがあります。



オイルドコートは、古い汚れを落としてから
デアでは、オイルドコートの汚れや古いオイルに向き合い、一着ずつ手洗いを含む工程で洗浄します。襟や縫い目などの部分も確認し、洗浄とすすぎを進めます。
再びオイルを入れるリプルーフを希望する場合は、その前に汚れを落とすことが大切です。汚れたまま上からオイルを足すだけでは、気になるにおいや状態が解決しないことがあります。表面だけでなく裏地の状態も合わせてお知らせください。

リプルーフと、オイル抜きの希望を分ける
リプルーフでは、専用に調合したオイルをごく薄く重ね、ムラを抑えながら仕上げます。オイルの量や濃淡は見た目と手触りに関わるため、仕上がりの希望を事前に共有します。
あえてリプルーフをせず、さらっとした風合いを希望する場合もご相談ください。オイルを抜いた後は、元の防水性や見え方などが変わることがあります。以前と同じ機能を保証するものではなく、着方に合う選択を確認して進めます。

ゴム引きは、洗浄とテープ修理を一緒に確認
デアでは状態を確認し、丁寧な手洗いなど、構造に合わせた処理を検討します。防水テープの剥がれがあれば、貼り直しなどの補修の可否も別に確認します。
写真のアイロン作業は、温度や蒸気を管理した工房の工程です。家庭で高温のアイロンを当てて剥がれを直す案内ではありません。生地やゴム層そのものが劣化している場合は、補修が難しいこともありますので、浮きや剥がれを引っ張らず、そのままご相談ください。

二つのコート、それぞれの相談へ
オイルのべたつきやにおい、色ムラなのか。テープの剥がれ、接着部分の傷みなのか。気になる症状を分けて伝えることで、確認すべき処理も整理できます。全体、襟・袖、裏地、表示の写真が役立ちます。
料金表ではオイルドコートとゴム引きコートの項目をご確認ください。洗浄だけか補修も含むかで、費用や日数は変わります。使いたい時期に余裕を持ち、大切な一着の状態をお聞かせください。

ご依頼前に確かめたいこと
同じバブアーなら、すべてオイルド仕様ですか?
ブランド名だけでは判断できません。素材や製品仕様、表示を確認し、お持ちのコートの写真を添えてご相談ください。

