SEAMLESS / CARE JOURNALシームレスダウンを長く着るために縫い目の少ない構造と接着部分の点検
すっきりした表面が魅力のシームレスダウン。縫い目を減らした構造には、接着などの技術が使われています。見た目がきれいでも、接合部分の状態は別に確認したいところです。洗う前の点検と、相談時に伝えたいことを整理します。

糸の代わりに、何が区画を支えているか
ダウンの中わたを区切る部分には、縫製だけでなく接着などを使う製品があります。構造は製品ごとに異なるため、シームレスという名称だけで、すべて同じ素材や工程と考えないようにしましょう。表地と接合部分の両方を確認します。
ポリウレタンを用いる部分などは、使用回数だけでなく経過時間や保管環境によって変化する場合があります。「あまり着ていないから問題ない」とは限りません。一律の年数で寿命を決めることもできないため、現物の状態を見ることが大切です。

洗う前に、浮きや剥がれを探す
区画の線に浮きがないか、接着が離れていないか、内部の羽毛が一方へ偏っていないかを見てください。すでに接合部分が弱っている場合、洗浄の刺激で変化が表面化することがあります。洗い方だけの問題と決めず、もともとの状態も共有します。
気になる箇所を自分でアイロンや接着剤で直そうとすると、表地や中材に別の影響が出ることがあります。まず製造元の案内と専門店への相談を優先し、購入時期、保管状況、過去の洗浄を伝えてください。

水洗いかドライかは、製品ごとに
ダウンだから水洗い、接着があるからドライ、と一律には決まりません。洗濯表示に加え、表地や付属品、接着部分の劣化を確認して判断します。家庭で洗える表示があっても、すでに異常がある服をそのまま洗うのは避けたいところです。
専門店へ依頼する場合も、対応できることと難しいことを確認します。クリーニングは汚れを扱う工程であり、劣化した接着を新品の状態へ戻すものではありません。剥がれの修復については、別途対応の可否を相談します。

しまうときも、次に着るときも
長く圧縮したままにせず、製品の案内に沿って保管し、湿気や熱がこもる場所を避けます。次の季節に取り出したときは、着用前に接合部分をひと通り見ておくと、変化に気づきやすくなります。
写真は全体と区画の線、異常がある箇所を用意してください。シームレスならではのすっきりした形を楽しみながら、構造に合う点検を続ける。その積み重ねが、無理のないお手入れにつながります。

接合部分についてのご質問
Q.購入から何年で洗えなくなりますか?
製品、素材、保管環境、状態で異なり、年数だけでは判断できません。接合部分の変化と表示を確認します。
Q.接着の剥がれはクリーニングで直りますか?
洗浄とは別の問題です。修復できるかは構造や劣化によるため、写真と製品情報をお知らせください。
洗う前のひと確認で、一着の状態を知る。
全体と気になる箇所、素材表示の写真を添えてご相談ください。これまでのお手入れやご希望もお知らせいただくと、確認がスムーズです。
対応できる方法と仕上がりは、お品物の状態によって異なります。写真で判断できない点は、現物確認後にご案内します。
