レーヨンの服をきれいに着る水ジミ・縮みと、とろみを守るクリーニング
さらりとしたブラウス、流れるようなワンピース。レーヨンの魅力は、柔らかい手触りと美しい落ち感にあります。見た目の軽やかさと、洗濯のしやすさは別に考えてお手入れしましょう。

絹のような表情を持つ再生繊維
レーヨンは、木材パルプなどに含まれるセルロースを原料とする再生繊維です。柔らかさや光沢があり、ブラウス、ワンピース、シャツなど、きれいなドレープを生かす服に使われています。
素材の由来だけで、すべての製品の環境負荷や扱いやすさが決まるわけではありません。混紡、染色、加工、服の作りによって手入れは変わります。長く着るためには、素材名を知ることに加え、その服の表示と状態を見ることが大切です。
最初に見るのは、混用率と洗濯表示
レーヨンが使われた服でも、ほかの繊維との混用率や加工はさまざまです。写真のタグはレーヨン80%・ナイロン20%の例で、家庭での水洗いを避ける指示も見られます。レーヨンが入っているから一律に洗える、あるいはすべて洗えないと決めず、製品ごとの表示を確認しましょう。
水にぬれたときの変形や縮み、色の変化は注意したい点です。シミだけを落とそうと水を付けた結果、境目が目立ってしまうこともあります。気になる跡がある服は、部分を何度もぬらす前にご相談ください。

とろみのある服は、形もお手入れの一部
滑らかなブラウスや、落ち感のきれいなワンピースは、生地を強く引っ張ったり、濡れたまま重さをかけたりしない配慮が必要です。家庭洗濯できる表示がある場合も、指定された洗い方と干し方を守ります。
しわを伸ばすときも、アイロンの温度や当て布など、製品の案内を確認してください。熱を強く当てれば形が戻るとは限りません。風合いとシルエットを大切にしたい服ほど、無理な自己処理を重ねないことが長く着るための近道です。

似た呼び方でも、同じ素材とは限らない
ビスコースはレーヨンの製法に関わる呼び方で、モダールやリヨセルなども、セルロース系の再生繊維を知る際に目にする名前です。商標や素材の分類を混同せず、手元の品質表示を確認しましょう。
例えば「テンセル」という名称だけを見て、すべて同じ洗い方にすることはできません。素材の性能を改良したものでも、染色や服の構造によって制約があります。写真は光沢のある生地の参考で、見た目だけで繊維を判定するためのものではありません。

家庭洗濯に迷う服は、状態から相談
デアでは、素材と表示、汚れや加工を確認し、衣類に合う方法を検討します。汗の汚れ、輪ジミ、縮みへの不安など、何を改善したいのかをお聞かせください。洗い方だけでなく、乾燥と仕上げも含めて考えます。
ほかの衣替えの服とまとめて出したい場合は、セットプランの対象になるかを現在の案内で確認できます。装飾や特殊素材があるものは個別の確認が必要です。手元の服をもう一度気持ちよく着るために、まずは写真と表示からご相談ください。

ご依頼前に確かめたいこと
レーヨン入りなら、手洗いを選べば大丈夫ですか?
手洗いでも縮みや色の変化が起こる可能性があります。混用率だけで判断せず、製品の洗濯表示と加工・構造を確認してください。

