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CARE JOURNAL / バッグ

エナメルの黒ずみ・色移りを相談光沢を守る手入れと財布の再加工

つやのあるエナメルは、表面を拭くだけでは改善しない跡が残ることもあります。日常の手入れと専門的な再加工を分け、ヴィトンとディオールの財布の事例から考えます。

淡色と赤の、光沢のあるパンプスのイメージ。
淡色と赤の、光沢のあるパンプスのイメージ。
01 / CARE NOTES

美しい光沢は、表面の加工によるもの

ファッションでいうエナメルは、革などの表面に樹脂のコーティングを施した素材を指します。パテントレザーとも呼ばれ、靴、バッグ、財布などに使われています。光を反射するつやが魅力ですが、同じエナメルという呼び方でも、土台の素材や加工は品物ごとに異なります。

表面がつるつるしているからといって、何を付けても平気なわけではありません。水滴が付いたときは、製品の案内に沿って早めにやさしく拭き取ります。濡れたままにしたり、別の色の物と密着させたりしない配慮も大切です。

02 / CARE NOTES

普段は、やさしく汚れを取るところから

ほこりは柔らかい布などで、表面を傷つけないように取り除きます。専用のお手入れ剤を使うときも、対応素材と使用方法を確認し、目立たない場所で変化が出ないかを試してください。

一般的な革用オイル、アルコール、用途の違う防水スプレーなどを自己判断で使うのは避けましょう。写真の内側の拭き取りはバッグケアの一例で、エナメル表面のシミが同じ方法で落ちることを示すものではありません。べたつきやひび、深い色移りがある場合は、処理を重ねる前に相談してください。

03 / CARE NOTES

ヴィトンの長財布:洗浄だけでは足りない跡

淡い色のエナメル長財布には、下部を中心に黒い跡が見られました。表面を拭いて取れる汚れとは違い、通常のクリーニングだけでは改善が難しい状態です。

この財布では、既存の加工を取り除き、状態を整えたうえでエナメルを再加工しました。色を合わせ、光沢を整えるには、完成した財布の縫い目や形にも配慮した作業が必要です。処理後は黒い跡が目立ちにくくなっていますが、同じ結果をすべての財布へ約束するものではありません。

04 / CARE NOTES

ディオールの財布:再加工と色替え

もう一つは、表面に汚れや色の跡が見られるディオールの財布です。古いコーティングを取り除き、下地の汚れを洗浄。残る部分には素材に合う色の処理を行い、最後に再びコーティングを施します。

この例では、ご希望に合わせてやさしいピンクへ色を変えました。色替えは「どんな状態でも好きな色にできる」と一律に決まるものではありません。元の色、下地、傷み、構造を確認し、できる範囲と仕上がりを相談して進めます。

05 / CARE NOTES

光沢、色、手触りの希望を一緒に

エナメルのシミは、汚れが付いているのか、色が移ったのか、加工自体が変化したのかによって対応が変わります。強く磨いたり、薬剤で拭き続けたりせず、全体と気になる場所の写真をご用意ください。

デアではクリーニング、再加工、色の修復などを状態に応じて検討します。元の色に近づけたい、濃い色へ変えたい、できるだけ風合いを残したいなど、ご希望もお知らせください。料金と対応可否は現物を確認したうえでご案内します。

ご依頼前に確かめたいこと

エナメルの黒ずみは、拭けば落ちますか?

表面の汚れなら手入れで改善することもありますが、加工や下地に及ぶ跡は再加工などの検討が必要です。無理にこすらずご相談ください。

料金とご依頼について

素材・寸法・付属品・傷みと、必要な処理により料金や日数は変わります。送料や保管も含め、現在の公式案内をご確認ください。正式な対応範囲は検品を踏まえてご案内します。

大切なお品物の状態を
お聞かせください。

全体と気になる箇所の写真、サイズ、素材、これまでの手入れ、ご希望の仕上がりを添えてご相談いただけます。

掲載の施工例・感想は個々のお品物のものです。対応できる方法と仕上がりは、お品物の状態によって異なります。