ファースト社「ブタのジミー」の丸洗い長く愛されたぬいぐるみを手仕事でケア
少しうつむいた目、丸い鼻、抱えやすい体。長く親しまれてきたブタのジミーを、いつもの表情を大切にしながら洗いました。手垢やほこりの状態確認から、天然石けんでの手洗い、すすぎ、仕上がりまでを写真でたどります。

顔、横姿、抱えたときの形を確かめる
工房へ届いたジミーは、顔からお腹にかけて毛並みがくすみ、鼻や耳の色も沈んで見える状態でした。最初に正面と横、上からの姿を確認します。汚れだけでなく、縫い目やパーツ、体の形も見ておきたい部分です。
長い間そばにいたぬいぐるみには、持ち主にとってなじみのある表情があります。きれいにすることと、その印象を大きく変えないことを一緒に考えます。ご希望や昔の写真があれば、依頼時にお知らせください。



古い詰め物は、濡らす前に確認する
古いぬいぐるみは、外から丈夫そうに見えても、生地や中綿が傷んでいることがあります。茶色い粉が出る、硬い塊がある、縫い目が裂けているといった変化は、洗浄前に確認が必要です。
すべての古い品物を、そのまま丸洗いできるわけではありません。ジミーのように洗浄を進める場合も、状態を見たうえで方法を選びます。中綿の交換や生地の補強が必要かは、個別にご相談します。
シャワーを通し、天然石けんをなじませる
まずシャワーで水分を行き渡らせ、洗浄へ進みます。写真では、横にした体へ水をかけ、天然石けんの液を吹き付けています。毛並みの表面だけでなく、体全体の汚れを考える準備です。
天然石けんを使用していても、どの品物へも同じ水温や量を使うわけではありません。生地や詰め物の状態に合わせて調整します。家庭で同じように濡らすための手順ではなく、工房で行った個別の作業をご紹介しています。


柔らかな道具で、毛並みに沿って洗う
体を手で支えながら、柔らかい道具で少しずつブラッシングします。背中とお腹、細かな顔まわりでは、当てる向きや力加減も変わります。泡の中で汚れが動いていることと、毛並みへの負担を確かめながら進めます。
鼻、耳、手足には、本体と異なる生地やパーツが使われています。一つの体だからこそ、部分ごとの素材を見分ける必要があります。強く擦って一気に白くすることを優先せず、その子の状態に合わせます。


すすぎの後は、中まで乾燥を確かめる
洗った後は、汚れと石けんをすすぎます。掲載の機械は、ジェット水流で水を通す工程の様子です。見える毛並みがきれいになるだけでなく、中に洗浄液や水分を残さないよう、すすぎと乾燥まで進めます。
厚みのあるぬいぐるみは、表面が乾いたように見えても内部が湿っていることがあります。乾燥の時間と方法も品物に合わせて調整し、最後に表情、毛並み、縫い目、形を確かめます。

いつもの姿で、明るい毛並みへ
仕上がったジミーは、全体のくすみが整い、鼻のピンクと明るい体の色が見える状態になりました。正面だけでなく、横姿と上からの写真も並べています。最初の写真と見比べて、その変化をご覧ください。
写真はこの一体の施工結果です。古い汚れや色の変化、生地の弱りによっては、改善できる範囲が異なります。「古いから」と一人で判断する前に、全体と気になる場所の写真、ご希望を添えてご相談いただけます。




大切にしてきた時間も、相談の手がかりに
いつ頃から一緒にいるか、これまで洗ったことがあるか、どんな抱き心地を残したいか。そうしたお話は、方法を考える際の参考になります。修理や綿交換を希望する場合も、洗浄とあわせて内容を整理します。
最後のクマたちは、いろいろな大きさや作りのぬいぐるみがあることを伝える参考写真です。同じ洗い方や修理がすべての子へ使えるわけではありません。状態を見て、今できるケアをご案内します。

ご依頼前に確かめたいこと
古いファースト社のぬいぐるみも依頼できますか?
ご相談いただけます。生地や詰め物、縫い目を確認して対応を判断します。粉が出る、硬い部分があるなどの変化は発送前にお知らせください。
綿交換や縫い目の修理も一緒に頼めますか?
はい。必要な作業とご希望を確認します。修理の料金表もご覧いただき、全体と症状の写真を添えてご相談ください。

