毎日抱きしめるぬいぐるみ、枕元に置いて一緒に眠っているぬいぐるみは、持ち主にとって特別な存在です。子どもにとっては安心できる相手であり、大人にとっても長くそばにいてくれる大切な子です。
そんなぬいぐるみだからこそ、毛並みに汗や皮脂、フケ、よだれ、ほこりが少しずつついてしまうのは仕方のないこと。布団の近くに置いているぬいぐるみは、寝汗や湿気の影響も受けています。
大切な子と気持ちよく過ごすためには、においを取るだけでなく、ダニやアレルゲンを意識したお手入れが必要です。
干すだけ、スプレーで洗ったことになる?
ぬいぐるみのお手入れとして、天日干しや消臭スプレーを使う方は多いと思います。湿気を逃がしたり、においを軽くしたりするには役立つ方法です。
ただ、汗や皮脂、よだれ、ほこりは、干すだけでは落ちません。スプレーも、においへの対策にはなりますが、繊維についた汚れやダニの死骸、フンを洗い流すものではありません。
ダニ・アレルゲン対策で大切な3つの工程
ぬいぐるみのダニ・アレルゲン対策では、「熱でダニに対処する」「水洗いで洗い流す」「中まで乾かす」の3つが大切です。

熱の工程では、乾燥機の温風でダニに対処します。ダニは50℃の熱で20〜30分、60℃以上では短時間で死滅します。家庭用洗濯機の乾燥機やコインランドリーの衣類乾燥機を使う方法がありますが、ぬいぐるみの素材や作りによっては注意が必要です。プラスチックの目や鼻、接着された飾り、デリケートな毛並みは、熱によって変形したり縮んだりするおそれがあります。
乾燥機を使えるぬいぐるみかどうかを確認し、不安がある場合は無理に自宅で行わないようにしましょう。
水洗いでは、ぬいぐるみについた汗や皮脂、よだれ、ほこりと一緒に、ダニの死骸やフンを洗い流します。洗えるぬいぐるみは、洗剤を溶かした水でやさしく押し洗いし、きれいな水ですすぎます。強くこすったり、ねじって絞ったりすると、毛並みが乱れたり、中綿が偏ってしまいます。
すすいだあとはタオルで包み、押さえるようにして水分を取ります。

最後は乾燥です。ぬいぐるみは中綿があるため、衣類やタオルより乾くまでに時間がかかります。外側が乾いていても、中に湿り気が残ると、においやカビの原因になります。風通しのよい場所で時間をかけて乾かします。
洗えないデリケートなぬいぐるみは専門店へ
大切なぬいぐるみほど、「きれいにしたい」と「失敗したくない」の間で迷うものです。
とくに怖いのは、洗ったあとに表情が変わってしまうことです。中綿の偏り、毛並みの乱れ、目や鼻まわりのゆがみは、乾いてから気づいても元に戻せないことがあります。
「この子は洗って大丈夫かな」と少しでも迷うなら、洗う前にご相談ください。ぬいぐるみ専門のクリーニングでは、素材や作りを確認し、その子に合った方法でお預かりします。
毎日そばにいるぬいぐるみを、これからも安心して抱きしめられるように。ご家庭で無理をせず、大切な子に合ったお手入れを選んであげてください。
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