DANCE DRESSダンスドレスの汗・化粧品汚れクリーニング装飾と色を考える手洗い
拍手を浴びたドレスには、踊った時間の汗やメイクも残ります。華やかな装飾、鮮やかな染色、しなやかな生地。そのすべてを見ながら、次のステージに向けたお手入れを考えます。

舞台が終わったら、ドレスの内側にも目を向けて
フロアで回ったときの裾の広がり、照明を受けたストーンの輝き。ダンスドレスは、動く体と一緒になって完成する衣装です。大切な一日を終えると外側の美しさにほっとしますが、襟ぐりや脇、裏側には汗や化粧品が残っていることがあります。
次も気持ちよく着るためには、汚れを落とすだけでなく、装飾や生地の状態を確かめることが必要です。デアではモダンやラテンのドレス、バレエの衣装、フラメンコ衣装など、それぞれの構造と素材を確認し、お手入れの方法を組み立てます。

「普通の服と同じでいい?」を、装飾の裏から考える
ラインストーンやビジューには、縫い付けられたものだけでなく、接着剤で固定されたものもあります。接着剤の種類や劣化状態によっては、ドライクリーニングの溶剤で弱くなり、装飾が外れる原因になる場合があります。洗濯表示を確認したうえで、実際の付き方まで見る必要があります。
一方、鮮やかな赤や青の生地は、水に対する染色の安定性にも注意が必要です。「ドライが不向きなら、家で水に浸ければよい」と単純に置き換えることはできません。水分、洗浄剤、摩擦、それぞれの影響を考えながら、衣装に合わせて方法を選びます。
汗とファンデーションを、ひとまとめにしない
ダンスの衣装には、汗のような水に溶けやすい汚れと、ファンデーションや口紅などの油分・色素を含む汚れが重なります。タンニング剤が付いている場合もあり、全体を洗うだけでは残る箇所が出てきます。
職人は汚れの場所を確認し、生地を支えながら部分的な前処理を行います。写真のように、装飾が密集した部分も、ブラシの当て方や力加減を変えて扱います。濃い汚れへ強い処理を加える前に、周囲の色や接着部分へ影響しないかを見極めることが大切です。


洗浄方法は、一着の構造から決めます
裾にボリュームのあるドレスと、体に沿うラテンドレスでは、形の支え方も乾燥中の扱いも変わります。チュチュの張り、フラメンコ衣装の重なり、伸縮する身頃など、動きを支えるつくりに目を向けることで、必要な配慮が見えてきます。
全体の水洗いが適さない場合には、部分的な手作業での処理など、別の方法を検討します。装飾が多いからという理由だけで諦めず、全体と細部の写真でご相談ください。劣化した接着部分は、慎重な作業でも外れる可能性があるため、状態を確認してからご案内します。
裾の形と、生地の表情を整えて
衣装はハンガーに掛けた状態だけでなく、着たときのラインも大切です。洗浄後は乾燥の方法や支え方に気を配り、仕上げでは素材に合う方法でしわや形を整えます。写真では白い衣装の広い面と、装飾のある縁を扱っています。
ストーンの輝き、生地のしなやかさ、裾の張り。すべてを同じ処理で取り戻せるわけではありませんが、それぞれの状態を見ながら一着として仕上げます。古いシミや装飾の劣化は残る場合もあるため、気になる点はお預け前にお伝えください。

申し込みの前に、次の舞台の日付を
発表会や競技会の予定があるときは、最初に着用日をお知らせください。洗浄だけでなく、検品や乾燥、仕上げにも時間がかかり、混雑状況によって納期は変わります。直前まで待たず、練習と本番の間の余裕を見て相談しておくと安心です。
ボリュームのある衣装は、無理に小さな箱へ押し込むと装飾や裾を傷めることがあります。梱包資材がない場合は、集荷キットの利用可否や適した包み方もご確認ください。写真、素材表示、汚れの原因、装飾の不具合をまとめて伝えることで、お預けから返却までの段取りを考えやすくなります。
衣装を預ける前の確認事項
Q.ラインストーンが少し取れかけています。
外れかけた箇所の写真をお送りください。接着の劣化がある場合、洗浄で脱落する可能性も含めて方法を検討します。
Q.ボディーファンデーションの汚れも相談できますか?
はい。使用した化粧品や付着した時期が分かればお知らせください。油分や色素、生地への定着を確認して処理します。
Q.箱がない場合も宅配で依頼できますか?
梱包資材や集荷キットについてご相談いただけます。サイズと装飾の状態に合う包み方を、発送前に確認してください。
次のステージも、そのドレスと。
衣装全体、襟ぐりや脇の汚れ、装飾、洗濯表示の写真と、次の着用日をお知らせください。
対応できる方法と仕上がりは、お品物の状態によって異なります。写真で判断できない点は、現物確認後にご案内します。
