ゴム引きコートのテープ剥がれを直す接着部分の点検と手作業の補修例
コートの内側で、細いテープが浮いている。引っ張って剥がす前に、縫い目や生地の状態を確かめましょう。ルイ・ヴィトンのゴム引きコートの作業写真から、防水テープの補修とクリーニングの相談方法をご紹介します。

内側のテープは、縫い目を覆うためのもの
ゴム引きコートには、縫い目を覆うテープが内側に付いているものがあります。生地とテープをつなぐ接着部分は、経年や使用によって浮き・剥がれが生じることがあります。特に脇など、動きや汗の影響を受ける部分は点検しておきたい場所です。
マッキントッシュなどのゴム引き製品も、ブランドや製品で構造は異なります。テープだけが浮いているのか、生地の接着層まで変化しているのかを分け、全体の状態を確認します。
引き剥がしたり、家庭用接着剤を足したりする前に
浮いたところが気になっても、その先まで引っ張ると剥がれを広げる場合があります。接着剤を上から足すと、硬くなったり、にじみが残ったりして、その後の補修が難しくなることもあります。
掲載のコートは、内側に格子柄の生地があるルイ・ヴィトンの品物です。冒頭はテープの浮きを確認している場面。テープの長さだけで判断せず、周囲の生地と接着状態も見て進めます。
細い境目へ、量を調整しながら接着する
補修では、衣類の柔らかさや扱いに合う接着方法を選びます。テープの際へ少しずつ処理し、外へはみ出さないよう、付ける量と位置を確認します。
接着剤の強さだけを優先すればよいわけではありません。乾いた後に硬くなりすぎないか、動かしたときに生地へ無理がかからないかも大切です。写真は、手で位置を支えながら細かな場所へ処理している作業例です。


洗浄と補修は、同じコートの状態から考える
襟や袖の汚れがある場合は、テープの相談とあわせてお知らせください。洗浄できる範囲と、接着部分への影響を確認し、必要な順序を検討します。
広範囲の剥離やゴム層の劣化、表面のべたつきなどは、テープを貼り直すだけでは直せない場合があります。すべての製品を新品時と同じ防水状態へ戻せると保証するものではありません。構造と傷みに合わせて対応をご案内します。
次の季節へしまう前に、表と裏を一周する
着用後は、取扱案内に合う方法でほこりと湿気を取り、乾いた状態で保管します。高温多湿な場所へ長く詰め込まず、表側だけでなく内側のテープもときどき確認しましょう。
ご相談には、ブランド・品番・表示、コート全体、剥がれた箇所の拡大をお送りください。以前の接着や修理の履歴も参考になります。必要な作業と料金、現在の納期を確認してご依頼いただけます。

ご依頼前に確かめたいこと
一部だけのテープ剥がれも相談できますか?
はい。浮いている場所と、周囲を含む写真をお送りください。生地の状態を見て補修できる範囲を判断します。
自分で接着剤を使ってしまいました。依頼できますか?
使用した製品、塗った場所、時期をお知らせください。固着や生地への影響を確認し、対応できるか検討します。

