洗濯した服に茶色いような黒っぽいようなワカメみたいなものがついてる・・・。
その正体は、洗濯槽のカビです。
ネットでピロピロわかめと呼ばれている厄介者ですが、衣類についてしまったらどうやって落とせば良いのでしょうか?
ピロピロわかめの正体はカビ!
ピロピロわかめの正体は、洗濯槽からはがれたカビです。
洗濯槽は二層構造になっているので、手が届かないところにカビが生えることはどのご家庭でもあること。
カビは洗濯槽の裏側の見えないところにへばりつくように生えています。洗濯によってはがれて浮いてきてしまい、洗濯物に付着するのです。
洗濯槽の掃除をしたらつかない?
洗濯槽のカビは内側に発生するので目でチェックできないのが厄介なところ。
カビを発生させないためには洗濯槽クリーニングを月に1回程度行うと良いのですが、すでにカビが生えてしまっている場合は洗濯槽クリーニングをしてもピロピロわかめがついてしまうことがあります。
これは私も経験がありますし、口コミでも洗濯槽掃除をした直後の洗濯でピロピロわかめがついたという声があります。
クリーニングによってはがれたカビが洗濯槽に残ってしまい、それが付着してしまうのでしょうね。
それでもカビを放っておくのは良くないので、定期的なお掃除は必要ですよ!
服についたピロピロわかめの落とし方
洗濯物にピロピロわかめがついたことに気がつくのは、脱水が終わった衣類を洗濯機から出したときですよね。
この衣類が濡れている状態なら比較簡単に落とすことができるのですが、指で触れないようにしてください。
ピロピロわかめは一見かたまりのように見えますが、カビの集合体なので指で触ったりこすってしまうとバラバラになって繊維の中に入っていきます。
こうなると落としにくくなってしまいますし、そもそもカビなので発見しても指で直接触れるのはやめておきましょう。
方法1:洗濯物を振る。カビをはたき落とす
まずは洗濯物を持って屋外に出て、バサバサと振ってみてください。
これだけでカビが落ちることがあります。
この時も指や手のひらではたき落とそうとせずに、洗濯物を振ったり、左右上下にパンパンと張って、はじき落とすようにしてみてください。
これだけでかなり落ちると思いますが、まだ衣類に残っている場合は次の方法も試してみてください。
方法2:酸素系漂白剤で落とす
方法1は付着したピロピロわかめをはたき落とす方法でしたが、できればこちらの方法をおすすめします。
はたくことでピロピロわかめが落ちたとしても、1度カビが付着した衣類をそのまま着るのもなんとなく気になるものです。
目には見えなくても衣類に菌糸が残っていると、クローゼットの中で他の衣類に移ってしまうこともあります。
酸素系漂白剤を使って安全にピロピロわかめ落としにチャレンジできる方法をご紹介しますので、緊急時にはぜひ実践してみてください。
▼用意するもの
・粉末タイプの酸素系漂白剤
・40℃〜60℃のお湯
・洗面器、バケツなど
・ゴム手袋
▼やり方
1.洗面器・バケツに酸素系漂白剤を入れてお湯を注ぎます。
酸素系漂白剤の量はお湯1リットルに対して5gを目安にしてください。
2.つけおきをします。
つけおき時間は30分を目安にしましょう。
酸素系漂白剤を扱うときはゴム手袋をすることをおすすめします。
3.洗濯機で洗って干します。
いつもどおり洗濯機で洗って干してください。
この時、衣類に付着したピロピロわかめは取れていても、洗濯槽内部に残っているカビがまた衣類についてしまうことがあります。
洗濯ネットに入れて洗うことでカビの付着はある程度防げるので、ネットに入れて洗濯してみてください。
こちらがピロピロわかめを酸素系漂白剤でつけおきした結果です。
ポケットに付着していたカビが綺麗に落ちていますね。
この方法でもカビが取れていなかったら1〜3を再度繰り返してみてください。
方法3:塩素系漂白剤で落とす(要注意)
実はカビには酸素系漂白剤よりも塩素系漂白剤の方が有効なので、ピロピロわかめがついてしまった部分に歯ブラシなどで塩素系漂白剤の原液をちょんちょんとつけてしばらく待つことでカビが落ちることもあります。
ただ、この方法はリスクもありますので必ず洗濯表示を確認してください。
塩素系漂白剤は、使える衣類が限られています。
衣類の洗濯表示に「△」マークが書いてある、または「エンソサラシ」と書かれていたら塩素系漂白剤が使えます。
具体的には真っ白のコットン(綿)、麻、ポリエステルになります。色柄ものはもちろんダメですし生成り、オフホワイトの衣類にも使えません。
失敗すると色が抜けてしまい取り戻せないので、必ず洗濯表示を確認してくださいね。
洗濯表示が取れていたり、繊維がよくわからない場合はやめておきましょう。
酸素系漂白剤でピロピロわかめが落ちなかったらどうすればいい?
酸素系漂白剤が使える衣類は幅広く「水洗いできる白物、色物、柄物の繊維製品」なら試してみることができます。生地としては木綿、麻、化学繊維などですね。
酸素系漂白剤が使えないのはウール、カシミア、アルパカ、アンゴラなどの「毛」と、「シルク(絹)」になります。
これらの衣類にピロピロわかめがついてしまった時や、酸素系漂白剤を試しても取れなかった場合は、ご家庭で無理に落とそうとするのは潔く諦めましょう。
家庭できることには限界があって、これ以上の措置を取ろうとすると生地が傷んでしまうことになりますので、宅配クリーニングのデアにご相談ください。
カビによる変色はとても厄介で、プロでも時間が経過してしまったカビを完全に落とすことはできないのですが、洗濯で付着してしまったピロピロわかめのようなカビなら、放置せずにすぐにお知らせいただければ対処可能です。
手遅れになる前の早期ご相談をおすすめいたします。
洗濯槽の掃除って簡単にできるの?
衣類に付着したカビは落ちても、洗濯槽にカビが残っていたらまたすぐに洗濯物についてしまいますよね。
衣類の応急処置が終わったら、洗濯槽のカビ取りも行いましょう。
洗濯槽の掃除の方法は、「塩素系漂白剤を使った洗濯槽洗浄のやり方。実際にやってみた!」に詳しく記載していますが、実はとても簡単にできます。
キッチンハイター(塩素系漂白剤)やブリーチなどのお手持ちの塩素系漂白剤を使えばコスパもとても良いですよ。
塩素系漂白剤の使用が不安な場合は市販の洗濯槽クリーナーを使っても大丈夫です。
ただ、洗濯槽カビキラーなどの市販の洗濯槽クリーナーのほとんどは塩素系漂白剤と同じく次亜塩素酸ナトリウムを主成分にしてあり「混ぜるな危険」であることは同じです。
取り扱いにはご注意くださいね。
酸素系漂白剤で洗濯槽クリーニングはできる?
酸素系漂白剤でも洗濯槽クリーニングは可能ですが、カビ取り効果が高いのは確実に塩素系漂白剤です。
ただ、塩素系漂白剤を使うことになんとなく不安がある人もいると思いますし、ナチュラルお洗濯の書籍などでもカビへの効果が高いのは塩素系漂白剤ですが、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を使ってこまめにお手入れをすることが推奨されていることもあります。
効果重視なら塩素系漂白剤をおすすめしますが、酸素系漂白剤でもできないことはありません。
ちなみにSNSでは「オキシ漬け」で洗濯槽クリーニングをしている人がいますが、オキシクリーンは酸素系漂白剤になります。
ピロピロわかめがついても諦めないで!(まとめ)
せっかく洗濯をしたのに、その洗濯のせいで服にカビがついてしまったらホントにがっかりしてしまいますが、落ち着いて対処すれば落とすことができます。
ポイントは、衣類が乾く前に外でできるだけはたき落とすことと、早めに「酸素系漂白剤+お湯」のつけおき洗いをすることです。
酸素系漂白剤で落ちなかった場合や失敗したくないときは、早めにデアにご相談ください。
不安を感じながら自己流でメンテナンスするよりも、職人に任せた方がはるかに安心ですよ。
デアのクリーニング工場には専門の職人が常駐していて、お預かりした衣類を1点1点プロの目でチェックしてから最適な方法でクリーニングしていきます。
洗濯表示オールバツ(×)の水洗い不可の衣類もデアならクリーニング可能ですので、困っている衣類はそのままにしておかないで、ぜひデアにご相談ください。