絨毯の見分け方(折りたためる絨毯・薄型)

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平織り

平織りは、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を組み合わせて織ったカーペットで、毛足(パイル)のない平べったいカーペットです。


平織りは、とてもシンプルな織物で裏と表が同じ模様。薄くて簡単にたためます。


平織りカーペットには、三笠織り(みかさおり)、菊水織り(きくすいおり)、緋毛氈(ひもうせん)などの種類があり、高級な織物もあります。
同じ平織りでも、遊牧民が作った手織り絨毯キリムも平織りです。キリムは、「手織り高級絨毯・ウール」に分類されます。民族的な模様が特徴です。

タフテッド(フェルト・麻張り)

毛足がなく、薄く、たためて、裏側にグレーのフェルトが貼られているカーペット。


表は無地なものが多く、裏地はグレーのフェルト生地が貼られています。「タフテッド」の分類は、生地が薄いものに限られます。毛足(パイル)が長いものは「シャギーB」に分類されます。


裏がグレーのフェルト生地です。表地の毛足(パイル)があるものは、タフテッドシャギーと呼ばれ、「シャギーB」に分類されることがあります。


房(フリンジ)付きタフテッド。房は高級感を出すために後付けされています。カーペットの裏側は、表側から汚れが染み込んだり、床の汚れがついたりしますので、裏側も丁寧に洗浄されます。
一般のカーペットクリーニングでは、裏側まではクリーニングしないことが多いのですが、裏側もキレイになります。

レーヨンカーペット

ウイルトンと同じように裏に表の模様が透けていますが、ウイルトンより薄くてたためます。昔から人工絹糸と呼ばれていたように、シルクにとても似ています。


「レーヨン」はレーヨン素材のカーペットです。ウイルトンと同じく機械織りで作られたカーペットです。シルク以上にツヤ、光沢があるのでペルシャ絨毯などの手織りのシルクと間違うことがあります。
その見分け方は、裏を見ればわかります。下の手織り(シルク)の画像と比べれば、「手織り絨毯」は裏の模様がはっきりしています。


これは高級な手織り手織り(ペルシャシルク)絨毯。裏の模様が表とほぼ同じです。
レーヨンとは違って「手織り絨毯」は裏の模様がはっきりしています。また房(フリンジ)が付いています。


レーヨンは折りたたみが出来るほど薄い機械織りカーペットです。裏のタグに「レーヨン」と書かれています。また購入価格でご判断ください。手織りは2畳程度でも10万円以下のものはありません。

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