街の雑貨屋さんで時折みかける、クラフトホリックの抱き枕クッション。
フワフワした手触りの良い素材で作られていて、クッションとして飾ってもぬいぐるみのようにかわいいですよね。
最近では「ご当地クラフトホリック」として限定のクラフトホリックが全国の有名観光地で売られている程の人気ぶりです。
デアには、さまざまな種類のクラフトホリックの抱き枕クッションがよく送られてきます。
抱き枕クッションなので、抱いているうちにふんわり感が少なくなってしまったものが多く、修理としては綿交換をご希望される方がほとんどです。
大切な抱き枕をふんわりさせるクリーニングと修理
簡単そうだけど技術の差が出るぬいぐるみの綿交換
クラフトホリックは抱き枕クッションですので、ぬいぐるみのカテゴリーで考えると基本的に2枚の布でできた簡単な構造で作られています。
ぬいぐるみの中には、何枚もの布で手足と胴体が別々になっているものも多く存在しています。
手足を自由に動かせるなど部位別に縫合されているタイプのぬいぐるみは、それぞれ取り出し口を開けて綿交換する必要があります。
その点このクラフトホリックのうさぎは、胴体と手足がつながったつくりになっているため、一箇所取り出し口を作るだけで全体の綿交換をすることができるのです。
ビフォー画像を見てみると、胴体に比べて耳や足が細くなってしまっているのが分かります。
綿交換する時には、細くなっている部分の付根がふんわりするように気をつけています。
この部分はどうしても綿がよれてしまうことが多いからです。
綿は、入れようとしまえばいくらでも入ってしまいます。
ちょうどいい具合に、まんべんなく入れるのが綿交換の技術。
簡単そうに見えても、均等にかわいらしく見えるように綿を入れながら、へたりやすい部分は補強し、適度な弾力を持たせる仕上がりにするというのは、あなたが想像するよりも難しく、これが「技術」ともいえるのです。
中綿を取り出してみた!
ぬいぐるみのふんわり感を出しているのは綿ですよね。
へたってしまった綿を取り出してみると、このように硬く固まってしまっていることが多いのです。
このように劣化してしまった綿を全て取り出して、新しい綿を入れることでよりふんわり感が蘇る仕上がりとなるのです。
職人が触診し取り出し口を開けて、新しいふわふわな綿を入れていきます。
綿は、入れようとしまえばいくらでも入ってしまうので、まんべんなくちょうどいい具合に入れていきます。
綿のへたりによって腕部分がシワシワになってしまい、抱きがいのない抱き枕になってしまっていたクラフトホリックうさぎのぬいぐるみが、ふっくらと健康的になりました!
これなら寝る時に抱いても安心感が得られそうですよね(*^-^*)
お客さまの声
うさぎのらぴのクリーニングと修理、ありがとうございました。
お世話になっていましたKです。
先程、5週間ぶりに「らぴ」が帰ってきました。
綿もしっかり、色も鮮やかにきれいになって、びっくりしました!新しい時みたいです。
デアさんに頼んで、本当によかったです。
修理のリアンジェさんも、お盆前に帰れるようになど、無理を聞いてくださいました。
本当にありがとうございました。
「らぴ」をこれからもずっと可愛がって、一緒に過ごします。
東京都 八王子市 M.K.様より
家庭でできるしみ抜き
ぬいぐるみにしみが付いてしまった!
大切なぬいぐるみだからこそ、ぬいぐるみにしみが付いてしまったら一大事ですよね。
でも、仲良く一緒に過ごしていると、食べ物のしみなどが付いてしまうリスクも多いものです。
今回は、そんなぬいぐるみについてしまったしみをご家庭で簡単に取る方法をプロ直伝でお伝えしたいと思います。
実は、デアののぬいぐるみクリーニングでは、しみ抜きをしていません。
というのも、ぬいぐるみは中綿が入っているため漂白するという作業自体が難しいためです。
時間がたってしまっているものは、漂白で落とすしかなくなっていることも多いものです。
ですが、みなさんがぬいぐるみに汚れをつけてしまってからそんなに時間が経っていないのであれば、しみが落ちる可能性があります。
あなたが、間違ってぬいぐるみにしみを付けてしまって困った!という時は、是非試してみて下さいね。
種類 | 対処法 | |
---|---|---|
水に溶ける水溶性のシミ | しょうゆ・コーヒー・ジュース・酒類など | ついてすぐなら水だけで落ちます。 |
血液・紅茶・ワイン・果汁・インクなど | 水で落ちますが色素が残る場合があります。落ちない場合は、漂白剤を使用します。 | |
油に溶ける油溶性のシミ | 口紅・ファンデーション・チョコレート・ボールペン・機械油・食用油・衿あかなど | 台所用中性洗剤をつけるか、ベンジン、アルコール、シンナーなどの有機溶剤で落せます。 |
カレー・ドレッシング・ミートソース | 焼肉のタレ、カレーなどは色素が残る場合があります。落ちない場合は漂白剤を使用します。 | |
固形物不溶性のシミ | 泥・土・墨・墨汁・鉄サビ・チューインガム・鉛筆・ゲルインキのボールペンなど | 水にも油にも溶けないので、乾いたらブラシで取るか、揉み込むなどして落します。 |
カレー、墨、チョコレートなど色の強いものは、すぐに処理をしても色が残る場合が多く、漂白剤で処理をします。
白い生地でコットン、ポリエステルは塩素系漂白剤(ハイターなど)で、色柄の生地は、酸素系漂白剤(ワイドハイターなど)で、ナイロンの白い生地の場合は、還元漂白剤(ハイドロハイター)で部分的に処理します。
塩素系漂白剤(ハイターなど)を使う場合は、効果が早いので、目を離さないように気をつけて下さい。
目を離しているうちに、漂白しすぎて色が抜けることがあります。
塩素系漂白剤を使う場合は、必ず目立たない部分の生地でテストをして、変化が無いことを確認してから行いましょう。
しみ抜きが終わったら、必ず水を大量に含んだタオルなどで何度も拭きましょう。
漂白剤が残っていると、後々色抜けなどが起こりますの、十分注意して下さい。
終わったら、よく形を整えて自然乾燥します。
ちなみに、乾燥機は厳禁です。
メディア紹介記事
2016年6月にデアのぬいぐるみクリーニングがスッキリ!!で紹介されました。
その紹介された時の様子をご紹介しています。
取材時のこぼれ話などをご紹介しています。
ぬいぐるみクリーニングと修理のビフォーアフター
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