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シルク毛布の洗い方。洗濯機でも洗える?

シルクの毛布は厚手の毛布と違ってほぼ年間を通して快適に使うことができます。
さすがに熱帯夜にすっぽりかぶるには暑苦しいですが、クーラーをつけっぱなしの夜には冷房冷えから体を守ってくれます。

そんなシルク毛布ですが、気軽に洗えないのがネックですよね。
シルクは水に弱いため、洗濯機でのお洗濯は推奨されていません。
でも、本当に洗えないのでしょうか?

目次

なぜシルク毛布ならオールシーズン使えるの?

毛布は寒くなってから使い始めるものというイメージですよね。
でも、シルク毛布は暖かくなってきた春から初夏、残暑の季節にも心地良く使うことができます。

吸湿性・放湿性に優れている

シルクは吸湿性と放湿性のどちらにも優れている天然素材です。
私たちは寝ている間にコップ1杯分くらいの汗をかくことは広く知られていますが、シルク毛布なら寝汗をかいても湿気がたまりにくいのでムシムシしにくく、夏でも寝心地が良いと言われています。

タオルケットのように使える

シルク毛布は真冬に恋しくなるフワフワ毛布のような厚みはなく、比較的薄手でしっとりとした肌触りをしています。
夏場でもタオルケット感覚で使えるので、愛用者さんの中には熱帯夜でエアコンをつけて眠る時にこそシルク毛布をかけている方もいらっしゃいます。
タオルケット1枚でも寝苦しい熱帯夜にはさすがに暑いかと思いますが、シルク毛布はそれくらい通常の毛布とは違うものなのです。

シルク毛布は洗濯機で洗えるの?


原則としてシルクの家庭での水洗いは推奨されていません。
洗濯表示もドライ指定になっていますね。

間違った洗い方をしてしまうと、たった1回の洗濯でも本当に一瞬でゴワッゴワになってしまうので、トラブル防止のために水洗いを避けるように指定してあるのです。

シルク毛布のメンテナンスについて寝具メーカー、シルク毛布を取り扱っているショップの説明を読んでみると

・ドライクリーニング推奨
・洗えるシルク毛布(ウォッシャブルタイプ)なら家庭洗濯可能
・風合いは多少損なわれるけど家庭でも洗える

の3つに見解が分かれているように感じます。

「ドライクリーニング推奨」とは?


シルクは摩擦に弱く、洗濯機でいつものように洗ってしまうと表面にケバができてしまい独自のしっとりした質感が損なわれてしまいます。
ドライクリーニングなら水流による摩擦がおきないのでシルク毛布の質感が損なわれないというわけですね。

ただ、この理屈はわかるのですが、クリーニング屋さんとしてはドライクリーニングでは落ちない汚れもあることを知っていただきたいとも思います。
例えば汗です。
汗はドライクリーニングではほとんど落ちませんので、「確かに風合いは変わらないけど汗の臭いが落ちていない・・・」ということもあるかもしれません。

「洗えるシルク毛布(ウォッシャブルタイプ)」とは?

シルク100%でも家庭で洗えるシルク毛布もあります。
「洗える」といっても綿のバスタオルなどと同じで洗濯を重ねると質感は変わってくることと思いますが、定期的に洗うことで安心して使えるという方にはピッタリかもしれませんね。

「風合いは多少損なわれるけど家庭でも洗える」とは?


小さなお子さんがいらっしゃるご家庭や、寝具をこまめに洗わなければいけないこともあります。
しかしシルクが水に弱いからと言って毎回クリーニングに出すわけにもいかないですよね。
そこで多少風合いが損なわれることを承知の上で、家庭でできる範囲の洗濯をしましょうというのがこの方法です。

ただし、シルク毛布を洗濯機でいつもどおりの洗剤で「おまかせコース」で洗って日光にあてながら干してしまうと確実に肌触りが悪くなってしまいます。
ゴワゴワになったシルク毛布を元の質感に戻すことはできませんので優しく洗う必要があります。

シルク毛布を洗濯機で洗う方法

シルク毛布も洗濯機で洗えないことはありません。
私も定期的に洗濯機で洗っています。ただ私はなんでもこまめに洗いたい派で質感が損なわれることがあまり気になりません。
同じように洗っても「シルクの素晴らしい肌触りが損なわれた!!」と感じる方もいらっしゃるかと思います。
この家庭でできる超洗濯術では安全に洗える方法をご紹介していますが、ダメージが不安な場合はご自分で洗わずにデアにお任せくださいね。

ステップ1:シルク毛布を畳んで洗濯ネットに入れる


シルク毛布をじゃばら状に折って洗濯ネットに入れて下さい。
洗濯槽の中で毛布がくしゃくしゃになるのを避けるためにピッタリ入るサイズの洗濯ネットに入れましょう。

ステップ2:「おしゃれ着用洗剤(中性洗剤)」「柔軟剤」をセット

洗剤はいつもの洗濯洗剤ではなく、必ずおしゃれ着用洗剤(中性洗剤)を使います。

普段使っている洗濯洗剤の説明書を確認すると、おそらく「弱アルカリ性」になっていると思います。
弱アルカリ性洗剤は程よい洗浄力があり日常的なお洗濯に適しているのですが、シルク毛布を洗うには強すぎます。
おしゃれ着用洗剤(中性洗剤)は優しい洗浄力でシルク、ウールなどのデリケート素材も風合いを極力残しながら洗えますのでシルク毛布にもこちらを使うのです。

普段は柔軟剤を使わないという方もシルク毛布を洗うときはぜひ使って下さい。
シルク毛布を洗濯機で洗うとどうしても質感が固く変わってしまうのですが、柔軟剤を使うことで可能な限り柔らかさを保つことができます。

ステップ3:「ドライコース」「手洗いコース」などで洗う

洗濯コースはドライコースや手洗いコースなどのできるだけ優しく洗えるコースを使って下さい。

水位はシルク毛布全体が水にしっかり浸かって、水の中でゆったりと泳げる高さまで設定します。

ちょっとわかりにくいのですが洗濯ネットに入れたシルク毛布の倍以上の高さの水が入っています。
ヒタヒタになる程度で洗ってしまうと摩擦が起きてダメージが大きくなってしまいます。
洗濯槽を見ていると「毛布1枚にこの水位??」と思われるかもしれませんが水はたっぷり使いましょう。

「毛布コース」で洗わないの?

洗濯機によっては毛布コースを設定できるかと思いますが、毛布コースは大きくかさばる物をたっぷりの水位で洗うコースになります。
メーカーによって設計は異なるのですが、大きなものをたくさんの水で洗うため強い水流で洗う仕様になっていることもありシルク毛布の洗濯には適さない場合もありますので今回は使っていません。

ステップ4:脱水は軽く!水が垂れなくなる程度

脱水は「軽く」で大丈夫。
洗濯機に任せたまま最後まで脱水してしまうと硬く絞った状態で仕上がると思います。
脱水は時間が短ければ短いほどダメージを防げるので、まずは「1分」脱水して途中で蓋を開けてみて水が滴り落ちなくなったらそこでストップしましょう。

ステップ5:干す場所は風通しの良い日陰(必ず)

洗い上がったシルク毛布は直射日光にパーっと干したくなりますが、これをやってしまうとゴワゴワに固くなって黄色く変色してしまいます。
干す場所は必ず「風通しの良い日陰」にしましょう。
この「風通しの良い日陰」をキープできないようでしたら、シルク毛布の家庭洗濯はやらない方が良いと思います。干す場所はそれくらい大切なのです。

ちなみに私はカラッと晴れた日に洗うようにして、窓と扉を全開にした風通しの良い室内で部屋干しをしています。
直射日光にさらされることもありませんし、サーキュレーターをつけっぱなしにしていれば部屋干しでも生乾きになることなくしっかり乾きます。

ステップ6:タンブリングでふんわりと!

乾燥したシルク毛布を乾燥機で軽くタンブリングするとふわっと仕上がります。
ふんわり仕上げるためのタンブリングですので、長時間乾燥機にかける必要はありません。10分程度で試してみて下さい。
プロの技です!

シルク毛布の洗い方のポイント(まとめ)

シルクは上質な素材なので最初は緊張するかもしれませんが、今回お伝えした方法なら安全に洗うことができます。

洗い方のポイントをまとめます。
・洗濯ネットに入れること
・水はたっぷり。シルク毛布が洗濯槽でゆったりと泳ぐくらい
・洗剤は中性洗剤と柔軟剤を使うこと
・洗濯モードは「ドライコース」「手洗いコース」など優しく洗えるコースで
・脱水は「軽く」。干した時に水がポタポタ落ちない程度で大丈夫
・干す場所は「風通しの良い日陰」
・タンブリングでふんわりと!

シルクは水、摩擦、日光が苦手な繊維であることは覚えておいて下さいね。

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