ニット帽(ニットキャップ)は、寒い冬にピッタリのアイテム!
冬のファッションはどうしても黒やグレーが多くなりがちですが、明るいカラーのニット帽を差し色にするだけで見た目がパッと明るくなり、おしゃれ上級者に見えます。
そんなニット帽ですが、汚れていないように見えても実は結構汚れが蓄積されています。
洗いたくても縮みが心配だったり洗濯が難しそうに思えるかもしれませんが、簡単に手洗いすることができるんですよ。
ぜひニット帽の洗い方をマスターして、いつも気持ちの良い状態で楽しんでくださいね。
ニット帽につきやすい汚れとは?
最初に、ニット帽に付着しやすい汚れを確認しておきましょう。
「汗」は必ず付着しています
「よく汗をかく部位について」のアンケートによると、みんなが汗をかきやすいと感じている部位は以下のようになっています。
額・頭、首回り、それから手のひらはニット帽に触れる機会が多い部位ですが、全身の中でも汗をかきやすい部位であることも知られています。
汗汚れを放っておくと、ニット帽の変色やツンとした悪臭の原因になってしまいますよ。
皮脂・フケ・髪の毛
皮脂は皮膚から分泌される脂分です。
皮膚を乾燥や紫外線などから守るための働きがあるのですが、分泌が多すぎると頭皮や肌にベタつきを感じてしまいます。
フケは頭皮の角質細胞がはがれ落ちたもので、体の垢と同じです。
皮膚にはターンオーバーがあるので、角質のはがれ落ちは男性でも女性でも誰にでも起こります。
ただ、皮脂の分泌が多すぎたり、逆に頭皮が乾燥しすぎていると、良くないフケが大量に発生してしまいます。
これらの皮脂やフケは、少なからずニット帽に付着してしまうことになります。
大気中の汚れ
待機中には、排気ガス、飲食店の油脂を含んだ煙、花粉、タバコの煙、黄砂、粉塵、PM2.5などの様々な物質がプカプカと浮遊しています。
ちなみに、近年「PM2.5」という言葉を頻繁に耳にするようになりましたが、PM2.5という名称の汚れが存在するわけではありません。
粒の大きさが2.5μm以下の粒子の物質やウイルスを総称してPM2.5と呼んでいて、非常に小さなサイズで人間の粘膜をすり抜けて体内に侵入してしまうことから注意が必要と言われています。
脅かすわけではありませんが、これらの良くない汚れがニット帽に蓄積されると考えるとちょっと怖くなってきませんか?
ニット帽を洗う前の注意点
家庭での洗濯は基本的に洗濯表示に従って行う必要がありますので、ニット帽を初めて洗濯をする場合は最初に洗濯表示を確認してください。
こちらは私のニット帽についている洗濯表示です。
30度以下の水温で手洗いできることがわかります。
この洗濯表示の意味は、向かって左から、
・30度以下の水温で手洗い可能
・塩素系漂白剤は使用不可
・アイロン不可
・ドライクリーニングは石油系溶剤を使用する
・干すときは日陰のつり干し
となっています。
なお、洗濯表示が洗濯機使用OKとなっていたら、手洗いではなく洗濯機で洗うことができますよ。
洗濯表示がない場合or洗濯不可の場合は?
ニット帽によっては洗濯表示がない、または洗濯不可と記載されていることがあります。
例えば、カシミヤ、ウールが使用されているニット帽は家庭洗濯不可となっていることがあります。
家庭洗濯不可となっていても洗えないことはないのですが、自分で洗うことに不安がある場合はぜひデアにご相談ください。
デアでは家庭で洗うことができないニット製品でも、安全にクリーニングさせていただきます。
通常、一般的なクリーニング屋さんではニット類はドライクリーニングを行いますが、汗や臭いはドライクリーニングでは落ちません。
デアでは水洗いによるクリーニングを行います。
プロの手によるお洗濯ですので、縮む心配なく汚れも臭いもスッキリ落とすことができますよ。
ニット帽、マフラー、手袋などの小物クリーニングも1点からご注文いただけますので、お気軽にご利用くださいませ。
ニット帽を手洗いする方法
・おしゃれ着用洗剤
・バケツなどの洗い桶(シンクでもOK)
・平干しネット(あると便利)
縮ませず、型崩れさせずに洗うために、すべての衣類に共通することは「洗濯機で強く洗ったり、乾燥機に入れたりしない。物理的な力を加えない、熱をかけないこと」です。
ニット帽も手洗いでやさしく洗えば簡単にお洗濯できますし、手袋なども洗えます。
ぜひ身の回りのニット小物をまとめて洗ってみてくださいね。
ステップ1:汚れをチェック!
ニット帽の汚れをチェックして、手で取り除ける汚れは取っておきましょう。
汗ジミなど目立つ汚れがあったら、おしゃれ着用洗剤の原液を塗っておくと落ちやすくなります。
※おしゃれ着用洗剤は、デリケートな衣類を安全に洗えるように通常の洗濯洗剤よりも洗浄効果が穏やかな仕様になっています。
そのため、すでに繊維の奥まで染みついてしまった頑固な汚れは落ちにくい可能性がありますので、こまめにお洗濯することをおすすめします。
ステップ2:洗剤液を作ります
バケツやシンクに洗剤液を作ります。
洗剤の量は説明書きに従ってください。
エマール、ボールドなら「水4リットルに対して10ml」になります。
ここで注意点です。
洗剤液をお湯で作ってしまうとニット帽が縮んでしまいます。
必ず常温の水を使ってくださいね。
ステップ3:やさしく「押し洗い」
洗い方は押し洗いになります。
両手のひらを使って、洗剤液にニット帽を沈めて、持ち上げます。
この「沈める」「持ち上げる」を30回ほど繰り返して押し洗いをします。
軽く押し洗いをするだけで、洗剤液が黒ずんできます!
ステップ4:すすぎは「押し洗い」で「2回」
押し洗いが終わったら洗剤液を流します。
新しい水に入れ替えて、同じように押し洗いを30回ほど行ってすすぎます。
もう一度水を入れ替えて、30回ほど押し洗いですすぎをします。
洗剤がニット帽に残るのを防ぐために、すすぎは2回行うようにしましょう。
ステップ4:洗濯機で「30秒脱水」
ニット帽を洗濯ネットに入れて、洗濯機で脱水をします。
脱水時間は30秒です。
長時間脱水してしまうと型崩れの原因になってしまいますので、時間は必ず守ってくださいね。
ステップ5:風通しの良い日陰に干します
あとは風通しの良い日陰に干すだけなのですが、ニット帽をピンチハンガーに吊るすとピンチのあとがついてしまいますので、形をキレイに整えて平干しネットに干すのがおすすめ。
干す場所は部屋干しでもOKですよ。
今回はサーキュレーターで風を当てながら部屋干ししてみました。
風を当てることで、部屋干し臭がすることなくしっかり乾きましたよ。
どうしても汚れが落ちない時の超洗濯術
おしゃれ着用洗剤で汚れが落ちなかった場合は、ワイドハイターEXパワーなどの「酸素系漂白剤」を使う方法もあります。
「ニット帽を漂白剤につけ込むの?」とびっくりされるかもしれませんが、酸素系漂白剤の説明書きをちゃんと読んで洗濯表示を確認しておけば大丈夫!
こちらはワイドハイターEXパワーの説明書きです。
今回洗ったニット帽は、アクリル100%で「使えるもの」に該当するので、酸素系漂白剤を安全に使用できることになります。
心配であれば「試し方」を実際にやってみて、色落ちしないことを確認してからつけ置きをしましょう。
酸素系漂白剤には界面活性剤が入っていますので洗浄力もありますし、酸素系漂白剤によるつけ置き洗いは普通に洗っても汗臭が取れないニット帽の消臭にもとても効果的ですよ。