ひと息つきたいときにソファーで体を休めるのは気持ちが良いものですが、外出先から帰宅してすぐの状態や、汗をかいたまま座ってしまうこともありますよね。
ソファーカバーは私たちの汗や皮脂汚れがつきやすく、だんだんと黒ずんできて汚れが目立つようになってしまいます。
また、ペットを飼っているご家庭では匂いも気になるのではないでしょうか。
しかし、ソファーカバーの洗濯表示を確認すると、家庭洗濯不可であることがとても多いのです。
ソファーカバーは水洗いで縮むことがあります
なぜ多くのソファーカバーがドライマーク指定や家庭洗濯不可になっているのかというと、普通に洗濯機で洗ってしまうと縮んでしまうことがあるからなんです。
これはソファーカバーという製品の特徴でもあるので、クリーニング店で洗う場合も同じです。
クリーニング店でウェットクリーニング(水洗い)を行う場合、一般的なクリーニング店では職人による手洗いではなくマシンで処理をします。
マシンの水流でソファーカバーをかき回して、乾燥させるために熱い乾燥機に入れることで縮んでしまうのです。
ソファーカバーは少し縮んでしまうだけでもソファ本体に戻せなくなったり、ファスナーが閉まらない、マジックテープで止めらないなどのトラブルが起こります。お客様の大切なお品物を傷つけることがないように、安全な方法としてドライクリーニングを施すようにしているのです。
家庭洗濯不可のものをウェットクリーニングするには高い技術が必要になりますので、信頼できるクリーニング屋さんにお願いするようにしてくださいね。
ドライクリーニングでは落ちない汚れもあります
上記のような理由から、ソファーカバーはドライクリーニングで処理されることが多いのですが、ドライクリーニングには問題もあります。
ドライクリーニングは専用のドライ溶剤を使って洗浄する方法なのですが、このドライ溶剤は油を原料にして作られています。
そのため油性の汚れは落とせるのですが、水溶性の汚れにはほとんど効果がありません。
汗をいっぱいかいた衣類をドライクリーニングしても、汗そのものが落ちていないので汗の臭いも残ったまま・・・ということも珍しくありません。
また、食べ物、飲み物のシミ、尿、血液などもドライクリーニングでは落ちにくいです。
実際に、クリーニングから戻ってきた衣類に食べこぼしがついていたので、自宅で洗ってみたらキレイになったというエピソードもあるくらいドライクリーニングは水溶性の汚れに弱いのです。
ソファーカバーには汗もたくさん吸収されていますし、食べこぼしもあるでしょう。ペットのおしっこも気になるかもしれません。
こういった汚れを落としたくてクリーニングに出したのに落ちていなかったとしたら残念すぎませんか?
家庭で水洗いする方法、お教えします!
クリーニング店に持っていってもドライクリーニングになってしまい気になる汚れが落ちないなら、ご自宅の洗濯機で洗ってみませんか?
家庭洗濯不可の製品を家庭で水洗いするため自己責任となってしまいますが、安全に洗濯ができる実績がある方法をご紹介します!
ソファーカバーを水洗いする注意点
ソファーカバーの洗濯を始める前に、確認していただきたいことがふたつあります。
ひとつは洗濯機のサイズがソファーカバーが洗える大きさのものかということ。
ソファーカバーは一般衣類と比べると大きなサイズになります。洗濯機に入れた時にパンパンになってしまうようでは上手に洗うことができません。
これは他の衣類を洗うときでも同じですが、洗濯物を入れて2割以上の余裕があり、水の中でゆっくりと泳ぐような状態が望ましいです。
もうひとつは、ベランダやお庭に自然乾燥できるスペースがあること。
ソファーカバーは乾燥機にかけると縮んでしまいますので、自宅・コインランドリーの乾燥機にかけることはできません。
自然乾燥で乾かすことになるので、ソファーカバーを干せるスペースがあることも確認しておいてください。
洗うタイミングも天気が良い日の午前中をおすすめします。
この2つがクリアできない場合は、家庭での洗濯が向いていないことになります。
ソファーカバーを家庭で水洗いする方法
ステップ1:洗浄液を作ります
液体の酸素系漂白剤(ワイドハイターなど)を常温の水によく溶かして洗剤液を作ります。
ソファーカバーが入るサイズのバケツはなかなか無いと思いますので、洗濯機に作ってしまっても構いません。
酸素系漂白剤の量は、キャップ2〜3杯程度で試してみてください。
ステップ2:ソファーカバーをつけおきします
洗剤液にソファーカバーをつけおきします。
つけおき時間は一晩です。
ちなみに、プロのクリーニング職人も、この酸素系漂白剤によるつけおきを行うのですが、もっともっと長時間つけておいても大変うまくいくことを確認しています。
ステップ3:すすぎ洗いをします
ここが重要なのですが、つけおきが終わったソファーカバーは洗濯機で洗うことはせずに、「すすぎ」と「脱水」だけを行います。
汚れと酸素系漂白剤をしっかり落とすためにすすぎは2回行ってくださいね。
酸素系漂白剤には合成界面活性剤が含まれているので、洗剤を追加する必要もありません。
脱水は1分程度にしておくと生地の痛みを防ぐことができますよ。
ステップ4:自然乾燥で乾かします
風通しが良い日陰にソファーカバーを干します。
湿っている状態でソファーに戻してしまうとカビの原因になりますので、隅々まで完全に乾いたことを確認してから戻しましょう。
なお、プロは乾いた後にアイロンで仕上げを行います。ソファーカバーは大きいので家庭では大変かもしれませんが、来客前などにピシッとしておきたい時にはアイロンも試してみてください。
デアではソファーカバーもウェットクリーニングができます
デアでは、ソファーカバーのクリーニング、ソファークッション、ソファー本体のクリーニングも承っています。
ソファーカバーの素材は、布、レザー、合皮などがありますが、いずれもクリーニング可能で、品物に合わせてウェットクリーニング、ドライクリーニング、クレンジングケア洗浄などを使い分けて最適な方法で処理をします。
縮みが心配な素材の場合は、あらかじめ予防処理をしてプロが1点ずつクリーニングしていきますので縮むことなく水洗いを行うことが可能です。
もちろん無理にウェットクリーニングを施すことはしませんが、一般のお店では取扱そのものを断られてしまうような高級ソファーのカバーも水洗いで洗浄してお届けしており、大変ご好評をいただいております。
手前味噌になりますが本当にご好評でして、今(2021年9月末)ですと、約1ヶ月の納期をいただいております。
ソファーカバーのウェットクリーニングはデアにお任せください
ドライクリーニングなら縮む心配はいらないので、トラブルを避けるためにも多くのクリーニング店はドライ処理を選択して、ウェットクリーニングはお断りしているようです。
でも・・・、せっかくクリーニングに出すのに、気になる汚れや臭いが落ちないのであればなんだかな〜と思います。
クリーニング店でもソファーカバーを縮ませることなくウェットクリーニングを施すには高い技術が必要です。
ソファーカバーを丸洗いしてスッキリしたい!という時は、ぜひデアにお気軽にご相談くださいね。
→ソファーカバークリーニングのデア