
寒い日が続いておりますが、お気に入りのダウンジャケットを着れば体も心も暖かくなる気がします。
そんなダウンジャケットですが、特に高級ブランドのダウンジャケットをクリーニングに出すときには、実績豊富なお店を選んで下さいね。
高級ブランドのダウンジャケットに慣れていないお店だとどうなるの?
高級ブランドのダウンジャケットに慣れていないクリーニング店で起こりがちなトラブルをご紹介します。
ダウンジャケットのクリーニングを断られます
ダウンジャケットのクリーニングはドライクリーニングではなく水洗いが必要になります。しかし、ほとんどのクリーニング店(特に激安店)では、水洗いができる設備を整えていないことがほとんどなので、断られてしまうことが多いです。
ボリュームダウン・機能の低下が起こる
断られてしまうだけならまだマシで、「クリーニングから戻ってきたダウンジャケットがしぼんでいた」ということも実際にあります。
クリーニングによってダウンジャケットがしぼんでしまう理由の多くはドライクリーニングで洗ってしまったためです。
クリーニング店ではコートやジャケットなどの型崩れが起こりやすい衣類を通常はドライクリーニングで洗います。しかし、ドライクリーニングに使用する溶剤はダウンジャケットの中綿に詰められているダウン・フェザーが持つ天然の油脂もスッキリと洗い流してしまうので、空気を含んでフカフカに膨らんでいたダウンジャケットがぺちゃんこにしぼんでしまうのです。
保温性・保湿性も失われるため、暖かさも減ってしまいます。
中綿が偏る
ダウンジャケットを水洗いすると、洗って脱水した直後は中綿に偏りが起こった状態になります。ここから空気をまんべんなく含んだフカフカに仕上げるのがプロの技なのですが、「他店で中綿が偏った状態で返却されてしまって・・・」と、デアに相談されるお客様もいらっしゃいます。
白化、際つきが発生する
「白化」は、ダウンジャケットが擦れることで生地の表面が毛羽立ってしまい、光の加減で白く変色しているように見えることです。白化の原因は摩擦なので、クリーニングに限らず日常生活でも必ず発生するのですが、雑に取り扱われてしまうと白化が進行してしまいます。
「際つき」は、ダウンジャケットのキルティング(縫い目)の部分に水濡れのようなシミができる現象です。ダウンクリーニングのトラブル事例としてかなり多くなっています。

画像出展:東京都クリーニング生活衛生同業組合
ダウンジャケットは表地・中綿・裏地という構造になっていて、特に高級ブランドのダウンジャケットでは保温性を高めるために非常に優秀な高密度生地が採用されています。
中綿はそんな高密度生地でパックされているので、クリーニングによって水分をたっぷり含むととても乾きにくい状態になります。そんな中綿の水分を積極的に放出できるのが、生地と生地の縫い目の部分になります。
すっかり乾燥している表地・裏地の縫い目に中綿の水分が集まってジワジワと放出されるときに、揮発しきれなかった成分が縫い目部分にたまることで際つきになるのです。
高級ブランドのダウンジャケットクリーニング実績が豊富な当店では、こういったトラブルの心配はまずありません。ダウンジャケットをクリーニングに出す際は、ダウンジャケットの性質と洗い方をしっかり理解しているお店を選んで下さいね。