
こちらはマッキントッシュゴム引きコートの身頃の内側、脇の部分になります。通気性を保つためのベンチレーションホールがありますね。
身頃と袖の生地をつなぐ縫い目に防水テープが貼り付けてありますが、この防水テープは時間が経つとはがれてきてしまいます。
防水テープはなぜはがれるのか
防水テープと生地は縫い付けてあるのではなく接着剤によって接着されています。防水テープの目的は、縫い目から雨など水が侵入することを防ぐためなので、縫い目を隠すようにあえて接着されているのです。
しかし、この接着剤は時間が経つとどうしてもはがれてきてしまいます。経年劣化によってもはがれますし、特に脇は腕の運動による摩擦がありますし汗もかきます。
デアにもゴム引きコートのクリーニングと同時に、防水テープを修理してほしいとのご要望を多くいただきます。
ゴム引きコートのテープ修理事例
デアはマッキントッシュをはじめ、あらゆるブランドのゴム引きコートのクリーニングと修理が可能です。

こちらはルイ ヴィトン(LOUIS VUITTON)のゴム引きコート修理の様子です。
世界の名だたるブランドがマッキントッシュ社の「マッキントッシュクロス」を使用したゴム引きコートを販売しています。しかし、本家マッキントッシュ社製のゴム引きコートと比較すると、その他のブランドはテープ剥がれが起こりやすいように感じます。
デアで使用している接着剤は、ゴム引きコートの素材、テープの素材、ブランドごとの品質の特徴などを知り尽くした職人が「これぞゴム引きコート防水テープ修理にふさわしい」と選びに選んだものです。
求められる接着力がありながら適度な粘性、耐久力、乾いた後に固くならず臭いもない、衣類の接着剤として最高のものを使用しています。

コートの生地と防水テープの間に適量の接着剤を塗布します。
1ミリの隙間ができてもダメですし、はみ出すことも許されないため、最適な量を慎重に丁寧に塗布して押さえます。
完成しているコートに完全手作業でテープを貼りなおす最高難易度の技術が必要な再接着になるため、テープ修理はデアのスタッフの中でも熟練の腕を持つ特別な職人に託されています。
作業は1度では終わりません。様子を見ながら少しずつ接着をすすめ、完了するまでに8時間かかるものもあります。
ゴム引きコートのクリーニング・修理はデアが安心!
ゴム引きコートは2枚の生地の間に天然ゴムが圧着されているという非常に特殊なコートで、実は高温多湿な日本が苦手です。
日ごろから、着用後はすぐにクローゼットにしまわないようにしましょう。ブラシでやさしく表面のほこりを落として、湿気を抜くためにしばらく部屋に干しておきます。
汚れたら濡らして固く絞ったタオルでやさしく叩くようにして汚れを取ります。ゴシゴシこすってしまうとその部分が白くなる白化が起こりますのでゴシゴシは厳禁です。
ゴム引きコート本来の美しい状態をキープするために、シーズンが終わったら年に1回はデアのクリーニングをご利用下さい。
デアでは、ゴム引きコートも丸洗いクリーニングができます。強力な洗浄力がありながらダメージをおさえられるゴム引きコート専用の洗剤を使用して、襟や袖の汚れやすい部分も丁寧に洗います。
一般の衣類とは大きく異なる衣類、洗えない衣類(難洗衣類)のメンテナンスは経験豊富なデアにお任せ下さい。手間を惜しむことなく最高の状態に仕上げてお届けいたします。
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