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デアでは一般衣類のクリーニングはもちろん、その他様々な衣類、インテリアなどのクリーニングを承っております。
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絨毯・ラグ、布団・寝具、ソファーカバー、カーテン、ぬいぐるみ、着ぐるみ、鞄・バッグ、靴・ブーツ、一般衣類、ブランドダウン、皮革レザー、オイルドジャケット、ゴム引きコート、ウェディングドレス、ダンスドレス、着物・浴衣、スポーツ・武道、その他
今回のデアの広報室では、デアにお問い合わせが多いオイルドコート・ジャケットのクリーニングをご紹介させていただきます。
オイルドコート・ジャケットとは?
オイルドコート・オイルドジャケットは、オイル・ワックスを塗り込んだ生地で作られているコート・ジャケットです。
オイルドコート・オイルドジャケットで特に有名なブランドは、イギリスのBarbour(バブアー)とBELSTAFF(ベルスタッフ)、それから日本でもファンの多いLouis Vuitton(ルイ・ヴィトン)、BURBERRY(バーバリー)からも発売されています。
日本で特に知名度が高いのはイギリスのバブアー社でしょう。
ところで、なぜコートの表面にオイルを染み込ませるという技法が誕生したのでしょうか?
オイルドコート・オイルドジャケットのパイオニアであるバブアー社は、1984年に創業者であるジョン・バーバーがイギリスのサウス・シールズに店を開いたことが始まりです。
北海の悪天候の中で働く人々を風雨から守るために、防風性、撥水性が高く、丈夫で実用的な素材としてコットン生地にオイルを染み込ませた「ワックスドクロス」を提供しました。水を弾く油を布に染み込ませて防寒性・防風性・防水性を高めようとしたのですね。
このワックスドクロスで制作したコートこそが、現代も続くオイルドコート・オイルドジャケットなのです。
現代日本では、機能性よりもファッション目的としてコアなファンが多いジャケットですが、実は取り扱いには注意が必要なアイテムでもあるので、その点をご紹介します。
オイルドコート・オイルドジャケットは日本に向いていない
これからオイルドコート・オイルドジャケットを購入しようと考えている方には酷なお知らせになってしまいますが、オイルドコート・オイルドジャケットはそもそも日本の気候には向いていません。
コートの表面にオイル・ワックスが塗布してあるということは、触れるものに移ってしまう可能性があるということ。
電車の座席、満員電車で隣り合う人、タクシーやマイカーのシート、自分が背負っているリュック、クローゼットに保管中などに周囲にオイルが付着してしまう可能性を否定できないのです。
そのため電車などではオイルドコート・オイルドジャケットを脱いで裏返して畳んで乗り込む方もいます。これはバブアーが推奨している取扱方法なのですがちょっと面倒かも?
また、高温多湿の日本ではオイルドコート・オイルドジャケットにカビが生えやすいという注意点もあります。
着用後には風を通して汗や水分を飛ばす、ブラッシングで埃を落とす、着用しない期間もたまに風を当てるなどのメンテナンスは欠かせません。
それでもオイルドコート・オイルドジャケットが大好き!というファンの方は本当にたくさんいらっしゃいますし、デアのお客様の中にも「次は、別のオイルドコートをお願いする予定です」とおっしゃる方もいらっしゃるくらいです。
手がかかるからこそ愛着が湧きやすいコートなのかもしれませんね。
オイルドコート・オイルドジャケットをクリーニングできるお店は少ない
これもオイルドコート・オイルドジャケットの注意点なのですが、オイルドコート・オイルドジャケットは自分で洗うことができませんし、クリーニングできるお店も非常に少ないです。
家庭洗濯をするとオイルがまだらに落ちることも・・・
オイルドコート・オイルドジャケットを自宅の洗濯機、コインランドリー、手洗いをすると、オイルがまだらに抜けてしまいせっかくの濡れたような質感が変わってしまいます。
ドライクリーニングをするとオイルが全部落ちます
クリーニング店ではコートやジャケットは型崩れや縮みが発生しないようにドライクリーニングで洗うことがほとんどです。
ドラクリーニングは水を全く使わずに洗うことができるので、水に触れるとダメージを受けやすい衣類を安全に洗える方法です。
しかし、ドライクリーニングで使用するドライ溶剤は油溶性にな理、油脂との親和性が非常に高いため、オイルドコート・オイルドジャケットのオイル・ワックスをスッキリと落としてしまうのです。
そのためオイルドコート・オイルドジャケットのクリーニングを引き受けているクリーニング店はとても少ないのです。
オイルドコート・オイルドジャケットを洗わないとどうなる?
デアには長く洗っていないオイルドコート・オイルドジャケットが送られてくるのですが、一般的なコートに付着する汚れに加えて表面のオイルの変化による黒ずみが発生しているものが多いです。
また、オイルは酸化すると臭いが変わりますし、長く洗っていない衣類特有の臭いも発します。
オイルドコート・オイルドジャケットには、古いエレベーターの機械油の臭い、油が酸っぱくなったような臭い、カビ臭さ、汗臭さを感じる方がいらっしゃるようです。
日本人は自分と他人の衛生面に敏感なところがありますので、洗っていないオイルドコート・オイルドジャケットを着続けることは難しいかもしれません。
オイルドコート・オイルドジャケットのクリーニングはデアにお任せ下さい
デアはオイルドコート・オイルドジャケットクリーニングのノウハウと実績が豊富な宅配クリーニング店です。
こちらはバブアーオイルドコートを水洗いしている作業風景です。
オイルドコート・オイルドジャケットの表面のオイルに付着した埃、汚れ、食べこぼし・飲みこぼしなどを丁寧に落とし、皮脂汚れや汗などの臭いの原因もスッキリと洗い流します。
軽やかに着るかオイル再加工をするか
オイルドコート・オイルドジャケットを水洗いクリーニングすると、汚れと一緒に表面のオイルもある程度洗い流されます。これは衣類を洗うという作業上どうしようもないことで、「オイルを完全に残したまま汚れだけを落とす」ことは不可能なのです。
デアのお客様の中には「オイルドコート・オイルドジャケットは好きだけど、周囲へのオイル移りを気にすることなくもっと気軽に着用したい」という方も多く、洗うとオイルが落ちるという特性を活かしてオイルを抜くためのクリーニングをご希望される方もいらっしゃいます。
この場合は、オイルをさっぱりと落としてコットンコートのように仕上がる方法をご提案させていただきます。
逆に、クリーニングでコートを綺麗に洗った後に、オイルを再度塗ってオイルドコートの質感を蘇らせたい方もいらっしゃいます。
デアには、クリーニングによって汚れと古いオイルを落としたオイルドコート・オイルドジャケットに再度丁寧にオイルを塗布する技術がございますので、渋いオイルドジャケットとして蘇らせることも可能です。
ご希望の仕上がりを丁寧に伺って、ご不明点には詳しくお答えさせていただきますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メンテナンスを重ねることで自分だけの1着に育っていく大人のコートを楽しんでみませんか?
次回は、オイルドコート・オイルドジャケットのリプルーフについて詳しくご紹介させていただきますね。
ご覧いただきまして、ありがとうございました。