そろそろスーツをクリーニングしようかなぁとお考えの皆様、洗い方はいつものドライクリーニングで大丈夫ですか？
街のクリーニング店にスーツを持ち込むと、非常に多くのケースで「ドライクリーニングになります」と言われるかと思います。
でも、ドライクリーニングでスーツの汚れは本当に落ちるのでしょうか？
スーツのクリーニング方法は2種類
スーツをクリーニングする方法は2種類あります。
ドライクリーニング
ひとつはドライドライクリーニングです。
ドライクリーニングは油性のドライ溶剤を使って衣類の汚れを落とす方法です。水は一切使用しませんので水濡れによってダメージが起こりやすい衣類のクリーニングに用いられます。
例えば、スーツのように絶対に型崩れを防ぎたい衣類や、ウール、ニットなどの縮みが気になる衣類、プリーツスカート等の折り目をしっかりつけておきたい衣類などは洗濯表示タグによってドライクリーニングが推奨されています。
ほとんどのクリーニング店では、衣類に洗濯表示タグにドライマークがあったらドライクリーニングで洗っています。
ドライクリーニングで落ちる汚れ
ドライクリーニングは油性の溶剤で洗いますので、油性の汚れは非常によく落ちます。
私たちの体から出る皮脂汚れ、自動車の排気ガス、飲食店でついてしまった油煙、油性の食べこぼし・飲みこぼし、口紅などはキレイに落とすことができます。
ドライクリーニングで落ちない汚れ
これは注意点なのですが、ドライクリーニングでは水溶性の汚れはほぼ落とすことができません。
コーヒーや紅茶、ジュース、アルコールなどの水溶性の飲み物のシミも落ちませんし、袖の黒ずみも「思ったほどキレイになっていない・・・」ということがあるかもしれません。
また、スーツは毎日毎日大量の汗を吸っていますが、この汗汚れも落ちないと思っておきましょう。
着用したスーツはすぐにクローゼットに入れないで室内に干しているという人もいると思います。これはとても良いことなのですが、干しても汚れが抜けるわけではありません。
汗の成分のうちの水分は飛ばすことができるのですが、匂いやシミの原因になる汚れは干すだけでは落ちませんしドライクリーニングでも落とすことができません。
ウェットクリーニング
ウェットクリーニングは、水と洗剤を使って汚れを落とす水洗いクリーニングです。
ちょっとややこしい言い方になりますが、東京都クリーニング生活衛生同業組合ではウェットクリーニングのことを「洗浄液として水を使い、洗たく物の化学的・物理的ダメージを極力抑えた状態で行う洗浄方法」と紹介しています。
＜引用＞東京都クリーニング生活衛生同業組合：ウェットクリーニングとは
ウェットクリーニングはドライクリーニングが推奨されているデリケートな衣類を水洗いする方法なので、非常に高い技術が求められます。
ウェットクリーニングで落ちる汚れ
ウェットクリーニングでは水溶性の汚れと油性の汚れのどちらも落とすことができます。
ウェットクリーニングを行っていないクリーニング店や情報サイトさんでは、「ウェットクリーニングは水溶性の汚れを落とすことができます」と解説されていることがあるのですが、油分を分解する洗剤を用いて洗いますので油性の汚れも落とすことができます。
水溶性の汚れと油性の汚れの両方を落としますので、スーツの洗浄効果はドライクリーニングよりも高いですよ。
また、ドライクリーニングでは落ちない水溶性の汚れもバッチリ落とせますので、汗臭さもスッキリと抜けます。
ウェットクリーニングをした後のスーツは、フワっと軽くなっていることを実感していただけると思います。
ウェットクリーニングで落ちない汚れ
付着してから時間が経っている汚れ、シミは通常のウェットクリーニングだけでは落とすことができません。別途染み抜きが必要になる場合があります。
また、スーツにカビが生えることは滅多にないかと思いますが、カビにも別の対応が必要になります。
ウェットクリーニングのよくある質問
ウェットクリーニングを行っているお店は全国規模で探してもあまりありませんので、大切なスーツをウェットクリーニングに出すのは不安・・・と感じる方もいらっしゃることでしょう。
デアによく寄せられる質問をQ&Aでご紹介しますので、ぜひご覧になってみて下さいね。
スーツはドライクリーニングとウェットクリーニングのどちらが適してるの？
スーツのクリーニング方法を検索すると、落としたい汚れによってドライクリーニングとウェットクリーニングを使い分けることを推奨されていることもあって、本当にスーツクリーニングに適しているのはどっち？と思うこともあるでしょう。
しかし、まず大前提として、着用したスーツに汗が付着していないことはありません。同じように皮脂汚れが付着していないこともありません。
汗は水溶性の汚れ、皮脂は油性の汚れになりますので、落としたい汚れは両方ということになるんです。
このどちらも落とせるのはウェットクリーニングです。（ドライクリーニングでは汗汚れは落ちません）
デアではスーツクリーニングはウェットクリーニングが適していると考えています。
ウェットクリーニングはスーツが傷むって本当？
ウェットクリーニングは、本来ドライクリーニングが推奨されている衣類を水洗いする技術ですので、ウェットクリーニングをするとスーツが傷むと思われていることもあるようです。
衣類は着用と洗濯、それから干すことによっても必ずダメージが進行しますので、「ウェットクリーニングは衣類にノーダメージです！」と言うことはできません。
しかし、シーズン中に1～2回クリーニングする程度でスーツの寿命が短くなることは非常に考えにくいことです。
むしろ逆で、蓄積された汚れをそのままにしているとスーツが傷んでしまいます。
汚れを放置するとシミはだんだんと酸化してきます。この酸化したシミが生地の中に入り込んでしまい衣類を変質させてしまうのです。
この放置されたシミを落とすためにかえって強い漂白作業を行わなければならないこともありますし、生地が耐えきれない場合は汚れもシミも落とせないということになってしまいます。
デアのウェットクリーニングはスーツ全体をしっかりと洗剤液に漬けて汚れを浮かせてから、柔らかいブラシを使い分けながら洗っていきますので、ウール、カシミア、キャメル、シルク、コットン、リネン、バンブーなどあらゆる素材のスーツをダメージを抑えながら水洗いすることが可能です。
スーツはどれくらいの頻度でウェットクリーニングすればいい？
スーツクリーニングはワンシーズンに1回で良いと言われていますが、着用頻度や汚れによります。
エアコンの効いたオフィスで座り仕事をしている方ならシーズン終わりにクリーニングするだけでも良いかと思いますが、夏場に毎日外を歩くようなお仕事であれば、シーズン中に1～2回とシーズン終わりなど、短いスパンで洗った方が気持ちの面でもスッキリできるでしょう。
目立つ汚れがついてしまった場合は、1日でも早くご相談されることをおすすめします。
信頼できるウェットクリーニングのお店を見つけておくと便利！
これはデアがおすすめしたいことなのですが、ご自分が信頼できるウェットクリーニングのお店を見つけておくととても便利ですよ。
デアもそうなのですが、ウェットクリーニングが可能なお店はスーツ以外の衣類も丸洗いが可能な場合が多いので、ダウンジャケットやセーター、コート類などの他店では間違いなくドライクリーニングになる衣類も水洗いでスッキリと洗うことができるんです。
ちなみにデアでは、布団、絨毯・ラグ・カーペット、カーテン、ソファーカバーなどのインテリア、靴・ブーツ、レザーバッグなどもウェットクリーニングが可能です。
信頼できるお店とはそれこそ一生のお付き合いができますので重宝するかと思います。
この機会にぜひ1度デアのスーツクリーニングをお試し下さいね。
