前回は、ダウンジャケットをクリーニングに出したときに汚れや汗臭さが残ってしまう原因について解説しました。
⇒前編はこちら
後編ではダウンジャケットに適したクリーニング方法をご紹介させていただきます。
ダウンジャケットの匂い・汚れが残ってしまう原因とは?
前編でご紹介したとおり、クリーニングをしてもダウンジャケットのシミや汗臭さが残ってしまう原因は、
・ドライクリーニングでは水溶性の汚れは落ちない
という理由でしたね。
そうなると、私たちは汚れたままのダウンジャケット着続けなければいけないの?ということになってしまいますが、デアのクリーニングなら何年も洗っていないダウンジャケットもスッキリできますよ。
ダウンジャケットは水洗いが最適!
デアでは、お預かりするダウンジャケットをドライクリーニングではなく水洗いでクリーニングしています。
ユニクロなどで購入できる価格帯のダウンジャケットから、高級ダウンと言われるブランドダウンまで水洗いをしています。
意外に思われるかもしれませんが、ダウンジャケットは本来水洗いが適しています。
こちらは高級ダウンジャケットとして世界中で知られている「モンクレール(MONCLER)」についているラベルです。
ここに書かれていることはモンクレールダウンジャケットの洗い方。上のコマに書かれていることを簡単にご紹介すると、
「洗い方は簡単!」
「マイルドな(やさしい)洗剤で洗うよ」
「よーくすすいでね」
「風通し(通気性)の良い場所で乾燥させてね」
という内容になります。
メーカーも水洗いをOKとしていることがわかりますね。
ダウンジャケットに大切な天然の油脂
ダウンジャケットの中には、「ダウン」と「フェザー」が詰められているのですが、このダウン・フェザーには水鳥が持つ天然の油脂が含まれています。
油脂は水鳥が水に浮かび続けたり寒さから身を守るためにとても重要で、体を温める役割があります。
ダウンジャケットがあたたかい理由にもこの油脂が関係しています。
ダウンジャケットにはたっぷりの空気が含まれていますよね。油脂が水分を弾いて空気の層を閉じ込めてくれるので、それが断熱材となって体熱が逃げることを抑えてくれているのです。
油脂がなくなってしまうと空気の層もなくなってしまい、温かさが損なわれてしまうのです。
ダウンの質を落としかねないドライクリーニング
しかし、ドライクリーニングはダウン・フェザーの油脂も落としてしまいます。
ドライクリーニングでは油溶性の溶剤を使い、油性の汚れをさっぱりと落としてくれるとお伝えしましたが同時にダウン・フェザーの油脂も落としてしまうんです。
油脂が抜けてしまったダウンジャケットはふっくらな状態に戻ることができず、なんだかしぼんだ感じになってしまい体感温度も変わってします。
かといって洗わない状態が続いてしまうと、油脂が酸化してモワっとこもったような臭いを発するようになってしまうので難しいところです。
デアの水洗いで汚れは落ちるの?
デアでは、ダウンジャケットを水洗いしています。
なぜならダウン・・フェザーの油脂を取ってしまわないからです。
また襟、袖口や前身頃などはドライクリーニングではほとんどきれいになりません。
水洗いの場合でも汚れが多いダウンジャケットは、柔らかいナイロンブラシで落とします。
更に乾燥は自然乾燥して、最後にタンブリングしてよじれた羽毛をほぐす作業、アイロン仕上げとなります。
こちらはデアでクリーニングさせていただいたダウンジャケットです。
ふっくらを通り越して、パンパンにふくらんでいるのがおわかりいただけるのではないでしょうか?
お預かりしたときは汗汚れがたまっていて、一回り小さく薄いような状態だったのですが、デアの水洗いクリーニングでここまで良い状態を取り戻しました。
水洗い不可のダウンジャケットはどうなるの?
ダウンジャケットにぴったりの洗い方は水洗いですが、ご愛用のダウンジャケットの洗濯表示を見てみると水洗い不可のマークがあるかもしれません。
このマークがあるダウンジャケットを水洗いするクリーニング店はほとんどありません。水洗い不可の衣類を水洗いするにはやはりリスクもあるので、多くのクリーニング店はドライクリーニングで洗うのです。
デアは水洗い不可の洗濯表示がついていても、素材や衣類のダメージを丁寧にチェックしたうえで安全な方法で水洗いします。
数えきれないほどのダウンジャケットを水洗いしてきた高い技術と実績があるので、お品物に合わせた洗い方ができるのです。
ダウンジャケットのクリーニングはデアにお任せ下さい
「ダウンジャケットのフワフワ感をよみがえらせたい」
「襟、袖の汚れ」
「汗臭い臭いを落としたい、モワっとした臭いを落としたい」
こんなご希望は、ほとんどの場合デアの水洗いで解決すると思いますよ!
ぜひ1度、お試し下さいね。