ダニのシーズンが始まっています。家庭でできるダニ対策

デアでも毎年のように家の中のダニの特徴や被害についてお伝えしていますが、今年もこの季節がやってきました。
ダニは6月・7月・8月に増えるのですが、これには高温多湿の日本の季節が深く関係しています。
ダニが増える原因、ダニが潜んでいる場所、家庭でできる対策をご紹介します。

目次

ダニはどんな一生を過ごすの?


ダニの生涯は意外と短く60日~100日程度しか生きることができません。ふ化して1週間くらいで幼虫になり、脱皮を繰り返しながら大人に成長していきます。
生まれてから大人になるまでに約1か月、そこから約2か月間を成虫として過ごします。
寿命は短いですが、この間に産みつける卵の数はなんと50~100個!
8月~9月になると、今度はダニの死骸が増え始めることになります。

 

ダニが繁殖しやすい条件とは?


ダニが繁殖する条件は3つあります。

1.エサがあること
2.温度が20~30℃であること
3.湿度が60~80%であること

エサが豊富でダニにとって過ごしやすい気温と温度になると増えてしまうということね。
ダニのエサは食べこぼし、人間の皮脂、フケ、アカなど。それから驚くことにカビもエサになります。
いずれも家の中にありそうなものばかりです。

ダニが嬉しい温度・湿度になってくるのは6月ごろから。日本の夏は気温も湿度も高いですよね。高温多湿の条件が揃いやすいのでダニが爆発的に増えてしまうのです。

 

家の中のダニはどこにいるの?

家の中でダニの温床となっているところは、「ベッド」「布団」「枕」「ソファー」「カーペット」などの繊維が多いところです。
これらは適度に薄暗くダニのエサも豊富にあるため、ダニが過ごしやすいのです。

 

1年中繁殖しやすい環境になってきています


近年の日本の住まいは1年中過ごしやすい作りになっていますよね。
気密性が非常に高く空調の効きも良いですし、年中適温が保たれています。
これはダニにとっても住み心地が良いということで、布団などには1年中ダニがいると考えられます。
実際、30年前と比較すると家の中のダニの数は約3倍も増えたといわれています。

 

ダニの被害とは?

家庭に多いダニは「ヒョウダニ」で、人間の身体に与える被害は大きく2つあります。

ひとつはアレルギーの原因となること。
アレルギー疾患の約80%はダニによるものと言われるくらいですので、何もアレルギーがない人でも気をつけなければいけません。

ダニアレルギーの症状は、目のかゆみ、鼻水、咳など。花粉症と似ていますね。
花粉症なら辛い症状が出るのは花粉の季節だけですが、ダニアレルギーは年中症状が出てしまう人もいます。
「布団に入ったら咳が出る」「寝るときにいつも目がかゆくなる」などの症状があるならダニが原因かもしれません。

もうひとつは激しいかゆみです。
ヒョウダニは人を噛みませんが、「ツメダニ」が噛むことがあります。
ツメダニはヒョウヒダニやコナダニなどを噛んで体液を吸って栄養にしています。ヒョウダニと比べると数は多くないのですが、エサとなるヒョウダニなどが大量発生するとツメダニも爆発的に増えることがあります。

ツメダニは人を吸血することはないのですが、ヒョウダニを噛むときに人も噛んでしまうことがあります。噛まれたところが1~2日経ってから赤く腫れて、猛烈なかゆみが襲ってきます。
ツメダニに噛まれやすいところは、太もも、二の腕、脇腹などのやわらかいところです。ダニが潜んでいる布団や畳などに接している面も噛まれやすくなっています。

屋外ではマダニに注意


マダニは屋外で注意が必要なダニです。
増え始めるのは3~4月頃で、本格的に活動を始めるのは10~11月の秋ごろ。
ダニの種類の中では非常に大型で成虫になると3~10mmになり肉眼で確認できます。

マダニの被害にあいやすいのは、自宅の庭、公園、川、山、キャンプ、河川敷、草地などの屋外です。犬の散歩でマダニに噛まれることもあります。

マダニの怖いところは、噛まれてしまうと日本紅斑熱やライム病などの感染症を発症するケースがあること。感染すると感染症法上の四類感染症に指定されている「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を引き起こすことがあります。
発症してしまうと38℃を超える高熱、下痢、嘔吐、食欲の低下などの身体症状が現れ、致死率も6~30%と言われていますで恐ろしいダニです。

特別な治療法がありませんので、対策としてはマダニが潜んでいそうな屋外では長袖・長ズボンで身体を守ることが非常に大切です。

 

家庭でできるダニ対策

家の中に住んでいるダニをすべて除去することは不可能です。
しかし、正しいメンテナンスを定期的に行うことで被害を食い止めることは可能です。

掃除機をかける


布団、たたみ、カーペット、ソファーなど掃除機をかけられるところにはこまめにかけましょう。

ただ、ダニもおとなしく掃除機に吸われることはありません。繊維に爪や吸盤をひっかけて吸われないように耐えてしまいますので、残念ながら掃除機で生きているダニを駆除することはできません。
しかし、アレルギーの原因となるダニの死骸やフンは取り除くことができるので、かけないよりはかけた方が良いのです。

布団乾燥機を活用する

ダニは50℃以上のところに20分以上いると死滅すると言われています。
布団干しではこの状態を作ることはできませんが、コインランドリーの布団乾燥機なら可能です。
家庭用の布団乾燥機でも部分的には50℃以上の状態を作ることができます。
梅雨時期などの湿気が気になる季節は布団乾燥機も活用すると良いでしょう。
死滅したダニやフンを除去するために、仕上げに掃除機をかけて下さい。

布団を干す


布団干しにダニを全滅させる効果はありませんが、湿気を飛ばすことでダニが住みにくい環境を作ることができます。

 

デアがおすすめするダニ対策

宅配クリーニングのデアでは布団、枕、ソファー、カーペットなど大型の製品も水洗いすることができます。


1枚ずつ広げた状態でたっぷりの水で流して、無添加天然石けんの泡で洗っていきますので、生きているダニ、死骸、フンを効果的に除去することが可能です。

また、洗浄後の乾燥では、ヒノキ作りの衛生的な乾燥室で内部までしっかりと乾燥させます。
これらの洗浄・すすぎ・乾燥の工程で、布団に付着していたダニはほぼすべて死滅しますので、最後に丁寧に吸引してアレルゲンを取り除きます。

プロのクリーニング師が生地にあった方法で洗いますので、シルク毛布、真綿などの上質な布団、ペルシャ絨毯などの高級絨毯類、縮みが気になるソファーカバーも安心してお任せいただけます。
日頃のケアはご家庭で頑張って、カーペットなどのご家庭では難しいお手入れやシーズンオフのメンテナンスにはぜひデアを活用なさって下さいね。

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