人は睡眠中に、平均して1晩でペットボトル1本分500ミリリットルの汗をかくといわれています。
布団を天日干ししたら、布団が軽くなるのは布団の中の水分が蒸発するからなのですが、しかし蒸発するのは水分だけで、汗に含まれている尿素や塩っ気のミネラル、それに皮脂は確実に残ります。
これらは蓄積されていきますから、取り除くためには石けんと大量の水で洗い流してしまうのが一番です。
クリーニングのデア布団工場では、布団クリーニングに適したマイナスイオン水をつくって使用しています。
マイナスイオン水は、布団の中にあるプラスイオンである汗、皮脂などの汚れを吸引し、分解する働きがあります。
お客様のお布団は1枚1枚、洗浄台に乗せられ大量のマイナスイオン水が掛けられます。他の布団と混ぜて洗うことがない布団クリーニングです。
充分に掛けられたあと、水が布団の中まで染みこんでいくのを待ちます。この作業だけでも、布団に染みこんだ汗や皮脂の汚れがマイナスイオン水の洗浄力で、溶解して布団の外に流れてきます。
次に、石けんで溶剤での手洗いです。
デア布団クリーニング工場では、合成洗剤は一切使いません。100%天然石けんを使用します。
動植物油脂を原料とした石けんですから、石油からつくられる合成洗剤と違って、汗や皮脂など人から出る成分との融和性がよく、優れた洗浄力を発揮します。
石けんをマイナスイオン水に溶かすと、良く泡立ちます。見た目にも汚れが落ちそうですね。
布団を専用のブラシでブラッシングします。
泡だった石けんを振りかけながら、まんべんなくブラシを掛けます。
ほとんどの布団クリーニング工場は、この工程がありません。
中綿がよじれないようにふとんをすし巻き状にして機械で洗ってしまっています。その方が効率よく作業できるからなのですが、それでは布団の外側や中綿もキレイにはならないのです。
布団の隅から隅までブラッシングを掛け、そしてフトンの表裏両方ともブラッシングします。
またシミがあるとしみ抜きをします。
長い間放置して変色してしまったフトンのシミは、漂白作業をしますが、布団は厚いので残念ながら落ちきれないことがあります。その旨はお客様にお知らせしています。
ブラッシングの後は、またマイナスイオン水を掛けます。
これはゆすぐという作業だけでなく、フトンの芯まで、石けん溶剤を染みこませる目的もあります。
裏返して、また大量の水を掛けます。
次は脱水です。
この脱水機は、脱水するだけではありません。
マイナスイオン水を脱水機の中心から流します。
大量の水を流しながら布団が脱水するこの方式は、ジェット水流方式といって、布団を洗う工程のひとつです。
脱水機の遠心力によりふとんが脱水機の外側に張り付き、マイナスイオン水が布団の中を突き抜けて
行きます。あらかじめ布団の中に染みこんでいた石けん溶剤とともに、布団の外へ次から次へと突き抜けていくのです。
布団の芯までキレイになる洗浄方法です。
これが他の工場にはないデア布団クリーニングの大きな特長です。