食品やガソリン代など、もう、身の回りのあらゆるものが値上がりしていますよね。
実はブランドバッグや衣類も同様で確実に価格が高騰しているんです。
ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)、シャネル(CHANEL)、グッチ(GUCCI)、プラダ(PRADA)、フェンディ(FENDI)、ティファニー(Tiffany & Co)、ディオール(DIOR)などのハイブランドはここ1~2年で値上げをしています。
どうしてブランドも値上げするの?
各ブランドが値上げをする理由は主に3つあります。
円安の影響
ひとつは円安です。
円安は海外ブランドの品物を輸入する際には不利になります。
1ドル100円のときに、日本で販売したいバッグを一個あたり1,300ドルで仕入れるとします。輸入する際にかかる費用は100円×1,300ドル=130,000円ですね。
これが現在の円安になって1ドル150円の円安で同じ商品を仕入れると、150円×1,300ドル=195,000円となり、65,000円も高くなってしまいます。
売値を上げないと仕入れ価格を回収できないことから、値上げをせざるを得なくなるのです。
原材料費の高騰
もうひとつの理由は、原材料費の価格高騰です。
ハイブランドのバッグにはとても質の良いレザーや、メーカーが莫大な費用をかけて新しく開発したサステナブル素材やフェイクレザーなどが使われています。
この原材料の価格そのものが値上げされてしまっているので、価格転嫁しているという理由もあります。
社会情勢の影響
新型コロナウイルスやウクライナ情勢などは世界経済に暗い影響を及ぼしています。
アパレル業界も痛手を受けていて、業績を回復するために値上げをしているブランドもあるようです。
ブランドバッグの修理事例
質の高いブランドバッグは日ごろのメンテナンスとプロによる補修を行うことで、長く愛用することができます。
お手持ちのブランドバッグは、ぜひ大切にして長くお使い下さいね。
ここでは、デアでバッグを修理した事例をご紹介いたします。
セリーヌ(CELINE)のカバタイスキャンパスバッグ
こちらはセリーヌ(CELINE)のキャンパスバッグです。
スクエアのシンプルなフォルムが機能性と美しさを兼ねていて、中央にはレザー製のロゴがあしらわれています。アイコニックでとてもかわいらしいバッグです。
表から見ると比較的キレイに見えるのですがが全体的に薄汚れていて、裏側には茶色いシミがついています。どんなに気を付けていてもキャンパスバッグには水溶性の汚れがつきやすいので、飲み物をこぼしてしまってこういったシミがついてしまうこともよくあります。
こちらはデアでクリーニングをした後の状態です。
向かって左下に付着していたシミがキレイに落ちていますね。
このキャンパスバッグを象徴するレザーロゴ部分にはシャイニング加工を施してツヤを出しました。
これでまた美しい状態で長くお使いいただけます!
ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)フェイボリット MMのカビ除去
こちらはルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)フェイボリット MMです。
ヴィトンを象徴するモノグラムが豪華で、かぶせの内布は本来は美しいバーガンディカラーになっています。
ポーチとしての普段使いはもちろんですし、パーティやお呼ばれの場でも大活躍する小ぶりのバッグです。
この白や薄い茶色のシミはカビなんです。
バッグのカビは生えてすぐであればご自宅で除去することも可能なのですが、こちらにように時間が経って変色が始まってしまうとプロの手でないと除去は難しくなります。
こういったレザー、布、金属などの複数の素材が使われているバッグのカビ除去は非常に難易度が高いのですが、デアでは漂白剤の濃度や塗布する時間を徹底的に管理することで、安全に美しく除去することが可能です。
カビがスッキリと落ちて、漂白剤による殺菌もできました。レザーにはツヤを出して金属部分には磨きをかけていますのでくすみもなくなっています。金属パーツを磨くと本当に美しくなるんですよ!
カビ予防のスプレーを吹きかけてありますが、レザー製品はカビが生えやすい性質があります。
お手持ちのバッグも湿気にはご注意下さいね。クローゼットにしまいこんでいるだけでカビが生えることも珍しくありませんので、たまに風通しの良い日陰に干すことをおすすめします。
ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)ネオノエBBの汚れ除去
こちらはルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)ネオノエBBです。
ヴィトンを代表する巾着バッグの「ノエ」からのオマージュで作られたネオノエは、ノエよりもひとまわりくらいサイズが小さく、いつでも身に着けておきたいミニバッグとして世界中の女性から支持を得ています。
2019年3月からオンラインストアで先行販売されたのですが、発売当初から現在も人気が衰えません。
お色は上品な白なのですが、白いバッグは汚れやすいのが悩みですよね。
特にこちらのネオノエBBはシボが入っていますので、スキマに汚れが入り込みやすくなっています。
また、どんなバッグでも底や角は必ずスレてきます。普通に使用しているだけでもダメージは気になってくるかと思います。
今回は、バッグ全体をクリーニングして、汚れが残った部分は顔料や染料を使ったカラーリングで補修しました。
革の質感を残したまま色を乗せるのは熟練の職人だからこそ可能な技術です。
底の汚れもキレイに落ちて、スレも目立たなくなりました。
全体に薄くカラーリングをして仕上げて、ストラップと金具も磨いたら完成です。
ダメージが浅いうちにご相談いただいたため、とても美しく仕上げることができました。
ブランドバッグのクリーニング・修理もデアにお任せください
大切に使ってたけどダメージや汚れがひどくなってしまって、このまま使い続けるのはちょっと・・・というブランドバッグがありましたら、お気軽にデアにご相談下さい。
ご希望を伺ったうえでプロの目で修復が必要な部分を判断して、最適な補修方法をご提案させていただきます。