お財布とリュックのリカラーをご利用下さったお客様の声

目次

お客様からのお便りをご紹介させていただきます

前略
日の長さが嬉しく感じられる頃となりました。皆様にはご清栄のこととお喜び申し上げます。
本日、リカラーをお願いしていた、お財布とリュックが戻ってきました。「お願いして良かった!!」この一言に尽きる仕上がりに大満足しています。
どちらも30年ほど前に購入したもので、汚れやスレもひどかったのに断捨離出来ずダラダラと持ち続けていたのは自分にとって思い出の深い品物だったからです。お財布は結婚当時、リュックはマザーズリュックとして使っていたものです。
長いこと押し入れの中に押し込んで使うことのないものだったのが、現役で使えるものとしてまた手元に戻って来たと感激しました。
何度眺めても「すごい!」しか出て来ません。娘が早速リュックを持って行きました。
職人様に感謝です。きれいにして頂いたお財布とリュックは、自分にとってより大切なものとなりました。有難うございました。
最後になりましたが、皆様のご健康と貴社の一層のご隆をお祈り申し上げます。
かしこ

こちらはデアのリカラーをご利用下さったお客様から頂戴したお便りです。
このような直筆での大変心のこもったお声をいただくと、このお仕事をやっていて良かったなぁと胸が熱くなります。

大切なお財布とリュックを私たちも心を込めてメンテナンスさせていただきました。お気に召していただいたこと、本当に嬉しく思います。
マザーズリュックとしてご使用されていたリュックを今度はお嬢様がお使いになったということで、素敵なお話に涙が出そうになります!
デアをご利用下さいまして誠にありがとうございました。

「リカラー」ってどんなことをするの?

リカラーは、キズやスレ、色のはげや汚れに対して元の色と同じ色に調合した染料を塗装しなおすことです。
デアでリカラーが可能となるのは、主にレザー製品です。レザーバッグ、レザージャケット、革財布、革靴などの一般的なレザーアイテムでしたらほとんどのお品物がリカラー可能です。

例えば革製のビジネスバッグの場合、バッグの表面は比較的キレイでも、床についてしまう底や四隅だけがひどくスレてしまったり、持ち手に黒ずみが発生することがよくありますが、ダメージを受けてしまった部分だけ(または全体)をバッグと同じ色に調合した染料で塗りなおすことで、ダメージを目立たなくしてまた気持ち良く使えるようになります。

リカラーが難しいと言われているスウェード生地も、できるだけスウェードの風合いを残しつつ新品時を目指してメンテナンスしております。
革以外では、無地のナイロンバッグ、キャンバス地のバッグなどもリカラー可能な場合があります。

市販の塗料とは違うの?

インターネットやホームセンターで、レザーバッグなどにご家庭で塗ることができる塗料も販売されています。
しかし、デアのリカラーと市販品では、当然ながら仕上がりが全く違います。

ほんの少しのキズやスレなら市販品でも上手に塗ることで目立たなくすることができます。しかし、まず同じ色のカラー剤を見つけるのは非常に困難です。オーソドックスなブラウンにも何色も色がありますので、実際に吹き付けてみて「この色じゃない!」と気が付くことも本当にあるんです。
一時的にはうまく塗れたように思えても、すぐに塗膜が割れてクラックが発生したり、レザーの風合いが変化してカサカサになってしまうこともあります。

デアでは元のお色と限りなく近い色を調合して色を合わせますので色の差がでてしまうことがありませんし、レザー本来の質感が最大限残るような方法でさまざまな塗料、道具を使って仕上げています。

ただキズを隠すのではなく、購入した頃のように本当に気に入っているお品物としてこれからも長く使っていきたいアイテムには、市販品よりもデアのリカラーを強くおすすめいたします。

まず市販品を試しても大丈夫?

リカラーをご検討されているお品物に、市販の塗料を試すことはできればおすすめはいたしません。
安易に市販品で染めてしまうと、後からデアでリカラーをしたくてもできなくなってしまうことがあるためです。
これは本当に気を付けていただきたいことです。

リカラーの実例

実際に、デアでリカラーを行ったお品物をご紹介させていただきますね。

レザージャケット


スムースレザーのジャケット、黒い革ジャンですね。
これは全てのレザー製品に言えることなのですが、レザーは長く着用することで少しずつ色が変わってきます。
肩などの日光に当たりやすい部分は白く剥げたようになってきますし、袖口は摩擦が起きやすいのでどうしても白くスレてきてしまいます。


こちらがリカラーを施した状態です。スムースレザーの柔らかい質感を残しながら、元の色と同じ黒を調合して、細部まで丁寧に塗装いたしました。

こちらもレザージャケットのリカラー事例です。
袖をご覧ください。

経年変化によって、白くスレてしてしまっていますね。
どんなに丁寧に取り扱っていてもレザージャケットの袖は長く着用すると大抵このような状態になります。


こちらがリカラー後になります。
白スレがゼロになったと言っても良いくらい、黒さがよみがえりました。
お写真で見ても、レザーのしなやかな質感がきちんと残っているのがおわかりいただけるのではないでしょうか。

子羊革のレディスブルゾン


こちらのジャケットはとてもやわらかい子羊のレザーでできています。
あちこちにみられるシミは飲食物のシミなどではなく、水シミになります。

水シミはレザージャケット、シルク、レーヨンなどにできやすい症状で、雨水がポタっと落ちてしまったり、手を洗ったときに水がはねてしまって衣類についてしまうなど「水」によって発生するシミです。

↓↓水がシミになってしまう原因はこちらに詳しく記載しています↓↓


こちらがクリーニングとリカラーで水シミを除去した状態です。
このコートは家庭でお洗濯をしてしまったためにダメージを受けてしまったとのことでしたが、デアでレザー専用のクリーニングで洗浄してシミが目立つ部分はリカラーで補正したことでシミがすっかりなくなりました。

クリーニング洗浄ではレザー用の油脂も加えてあるので、子羊レザー本来のやわらかさがよみがえってツヤも取り戻すことができました。

HERMES エルメスガーデンパーティーの色替え(染め替え)


こちらはエルメスのバッグ、ガーデンパーティーです。
元のお色は向かって左側です。優しい生成りだったのですが使い込んでいくうちに日焼けによって黄ばんでしまったようです。
このタイプのガーデンパーティーは使用していくうちにどうしても黄ばんできてしまいますので、濃い色を全体に入れることでもともと落ち着いたカラーのバッグだったかのような仕上がりにしています。

生成りや白のキャンバス生地のバッグは丁寧に扱っていてもどうしても黄ばんでしまいます。この黄ばみは1度落としてもまた時間が経つと再発してしまいますので、気にせずにバッグをたくさん使いたいという場合はこちらのお客様のように色替えをしてしまうのもひとつの手だと思います。
もともとキャンバス生地に樹脂コーティングが施されていたバッグですので、仕上がりはレザーのような表情のある質感になりました。

大切なレザー製品のリカラー、色替えはデアにお任せ下さい

レザーは非常に丈夫な素材ですので、適切なメンテナンスを行えばそれこそ一生ものと言って良いくらい長く愛用していけます。
多少古く見えるようになったからといって処分を検討せずに、お気軽にデアにご相談いただけたらと思います。
ご覧いただきましてありがとうございました。

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