ダウンジャケットって洗濯したほうがいいの?


朝方と夜は寒い日があるものの、最高気温が 20℃を超える日も増えて、だいぶ暖かくなってきました。
そうなると、冬のコートやセーターは着ないで、薄手のコートやジャケットやパーカーを羽織るくらいがちょうどよい季節ですね。

シーズンオフのダウンコートやジャケットってどうしていますか?
この記事では、ダウンコートの暖かさを維持するために必要なこと、洗濯方法、管理の仕方について説明します。

目次

ダウンコートの暖かさは、なにで決まるのか?


ダウンコートや、羽毛布団などの羽毛を使った製品って、軽いのに暖かいですよね。
もちろん羽毛がたくさん入っていたほうが暖かいのですが、だからといって羽毛自体が熱を発しているわけではありません。
羽毛が暖かいのは、ボール状の綿毛であるダウンが、熱伝導率の非常に低い空気を大量に含むから。

空気を含んだダウンが、断熱保温材となって大きな保温効果を発揮していたからだったのです。
つまり、暖かさを維持するためには、ダウンが空気をたくさん含んでボリュームのある状態であることが大事なんですね。

ダウンコート・ジャケット洗濯の頻度


洗濯でもダウンのボリュームを落とさないことやデリケートな羽毛をつぶさないことがポイントになってきます。
もし、今年の冬はあまり何度も着ていないから、そのまま収納しよう…と思っているなら、少し待ってください。

実はダウンコートに使われることの多いナイロンは、レザーなどに比べると汚れが付きやすい素材・・・でも、同時に汚れを落としやすい素材なんです。
それに、あまり着ていないから大丈夫だと思っていても、ダウンは暖かいので、普通の服よりもかえって汗を多くかいていたなんてことも。
外布が通気性の悪いナイロンやポリエステルだから、汗がダウンに蓄積されるのです。
水分が飛んでも、汗の成分が残ったことでゴワゴワしたり、汚れが付着したり、湿気のついたりした羽毛はあまり膨らまなくなってしまい、保温性が低下してしまいます。

これを取り除こうと思ったら水洗いの洗濯をするしかありません。
また、汚れは酸化すると落ちにくくなるので、汚してしまったら早めの対処が一番です。
お気に入りのダウンコートやジャケットの保温性を落とさないように、オフシーズンにクリーニングや洗濯しておくことをオススメします。

シームレスのダウンジャケットってクリーニングできるの?


数年前からダウンジャケットのキルティング部分に縫い目がないシームレスと呼ばれるダウンジャケットを見かけるようになりました。
これまでにはない高い耐水性や保温性、羽毛の抜け防止性など機能性に優れた品物ですね 。

ただ、その機能の素晴らしさとは別に、圧着している樹脂の劣化によりクリーニング処理中に「圧着部分が剥がれること」が問題になっています。
そもそもシームレス部分の剥がれは、樹脂の劣化が原因なのですが、クリーニングでは劣化を止めることはできません。
つまり、リスクを知ったうえで洗って綺麗にするか、元の状態で少しでも長く着用することを優先するか、クリーニングする場合には判断が必要になるということです。

クリーニングのデアにおけるシームレスダウンの取り扱いについて
シームレスダウンメーカーが推奨する水洗いによるクリーニングを行っています。
ただし、前述のように、シームレス部分の樹脂の劣化については、改善することができません。
ご了承のうえ、ご依頼いただきますようお願いいたします。

保管の仕方


やはりダウンの弱点といえば、「水濡れ」になります。
それは、濡れた羽毛が団子状に固まったり、偏ったりしやすいから。

湿気の少ない場所で保管しましょう。
なお、たたんで重ねて収納したり、羽毛の膨らみを抑えて長く収納してしまうと、広げたときに復元する力が弱まったり羽毛が折れてしまうこともあります。
長期の保管なら、付属のスタッフバッグに入れたままにするのはダメですよ。

なるべく膨らんでいる状態でしまっておくのがベスト。
これはクリーニングに出した場合も同じで、ハンガーに掛けて保管するのがオススメです。
また生地へのダメージを避ける為、直射日光の当たらない場所に保管して下さいね。

ご家庭での洗濯を考えているなら


ご自宅でダウンを洗濯しようとしているなら、登山用品店等で販売しているダウン専用洗剤などダウンに対応した洗剤を使うといいでしょう。
もし、厚みのあるダウンジャケットなら、ダウンに水がなかなか染み込まないので家庭で洗濯することは大変難しい作業になります。
まずは、薄いライトダウンなどで一度挑戦してみると良いかもしれません。

洗濯するときは羽毛を傷めないように、しっかり押し洗いし、十分にすすぎ、脱水をします。
さらに、気をつけなくてはいけないことは、干し方。
びしょ濡れのままハンガーにつるすと羽毛が片寄ることがあるので、平干しをしましょう。
そして 8 割程度乾いたところで、羽毛の中に空気を含ませるために軽く叩いて仕上げたり、タンブラー乾燥すれば、ふっくらした仕上がりになりますよ。

クリーニングのデアなら

実は、なかなかご家庭でしっかりとしたすすぎや乾燥を行うのは難しく、充分に洗いやすすぎができなかったり、乾燥が足りなかったせいで、輪染みができてしまったり、ニオイが発生することもあるようです。
さらには汚れの種類には水溶性(水性)、油溶性(油性)、不溶性があり、汚れの種類により落とし方も異なります。

▼クリーニングのデアなら、経験豊富な職人がしっかりと汚れの種類を確認し、丁寧にダウンを水洗いするので安心。因みに、ドライクリーニングでは、ダウンやフェザーの羽毛に含まれている油分が取れてしまう恐れがあります。

▼気になる襟元や袖口の汚れも、職人が1 枚 1 枚確認しながら、汚れを落とします。

▼熱に弱いナイロン生地も熟練の技でアイロンをかけていきます。

また、空調管理された保管室での保管サービスもありますので、収納方法の心配もありません。
自宅でカビがつかないかなぁ?とか、たたんで収納したせいでダウンのボリュームがなくなってしまったらどうしよう?なんて気にしなくていいんです。

必要なシーズンになったら、キレイな状態でお届けいたします。
ぜひ一度ご検討くださいませ。

目次