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【写真で解説】ペルシャ絨毯の正しい洗い方|高圧洗浄機との違いと専門クリーニング工程

ペルシャ絨毯は高価で、思い出も詰まっている大切な品です。だからこそ「洗い方」に悩む方が多いのではないでしょうか。
「高圧洗浄機で自宅で洗える?」「プロのクリーニングはどんな方法?」
今回はそんな疑問にお答えしつつ、デアの専門的なペルシャ絨毯クリーニング工程をご紹介します。
→デアの絨毯・ラグ・マットのクリーニングを詳しく見る

目次

家庭用高圧洗浄機での洗浄は危険?

「高圧洗浄機で家で絨毯を洗いたい」と考える方もいらっしゃいます。
しかし、家庭用の機械でペルシャ絨毯を洗うのはおすすめできません。
水でしっかり洗えているように見えても、絨毯を傷めたり、奥の汚れを残したりしてしまう可能性があるからです。ここでは代表的なリスクをご紹介します。

圧力が強すぎて繊維を傷める

家庭用の高圧洗浄機は本来、外壁や車の洗浄用に作られており、圧力が非常に強くなっています。
繊細なウールやシルクを使ったペルシャ絨毯に使用すると、繊維が切れたり毛羽立ちの原因になることがあります。特に房(フリンジ)部分はダメージを受けやすく、元の風合いを損ねる恐れがあります。

水量が足りず奥の汚れが残る

絨毯は表面だけでなく、パイルの奥にまで細かいホコリや皮脂汚れが溜まっています。家庭用の高圧洗浄機は「強い圧力」で汚れを飛ばす仕組みですが水の量自体は少なく設計されています。
そのため、奥までしっかり洗い流すには不十分です。表面はきれいに見えても内部の汚れが残ってしまうこともあります。

乾燥環境が整わずカビや臭いの原因に

仮に自宅で水洗いに成功したとしても、次のハードルは乾燥です。大きく厚みのあるペルシャ絨毯は洗濯機で脱水することはできません。
完全に乾かすのは非常に難しく、生乾きになってしまうことで逆にカビや雑菌の繁殖を招き、嫌な臭いを発生させてしまうリスクがあります。そのため、家庭用高圧洗浄機での丸洗いはおすすめできません。

デアのペルシャ絨毯クリーニング工程

ここからは、実際にデアで行っているクリーニングの流れをご紹介します。ご家庭では難しい“奥までの丸洗い”を、専用設備と職人の技術で実現しています。

専用高圧洗浄機で水をたっぷり含ませる

まずは絨毯に大量の水を染み込ませ、汚れを浮かせる工程です。
デアでも高圧洗浄機を使用しますが、ご家庭用とは全く異なるもので、短い時間で大量の水を出すように調整してあります。繊維を傷めずに水分をしっかり浸透させることができます。
この水の力だけで汚れの半分近くを取り除くことができます。

天然石けんを使ったポリッシャー洗浄

天然石けんの洗浄液をたっぷり染み込ませ、専用ポリッシャーで洗浄します。
一般的な硬いブラシではなく絨毯専用の柔らかいブラシを使用するため、繊細な繊維を傷めることはありません。
石けんが染み込んだ絨毯は勢いよく泡立ち、その泡とともにパイルの奥に溜まった汚れがかき出されます。
表面だけでなく「芯」まできれいにできるのが、この工程の大きな特徴です。

シャワーで徹底すすぎ、ダニ・臭いも除去

洗浄が終わったら、水が透明になるまで繰り返しシャワーですすぎます。
泡が完全になくなるまで徹底的にすすぐことで石けん成分や汚れが残らず、ダニや臭いの原因も洗い流されます。
「たっぷりの水ですすぎ切る」ことこそ、家庭での洗濯や簡易クリーニングとの決定的な違いです。

房(フリンジ)の洗浄と絡まりほぐし

絨毯の端にある房(フリンジ)は、ポリッシャーでは洗いきれません。そのため、高圧洗浄機の水を使って1本1本丁寧に洗浄します。
さらに、家庭で使っているうちに絡まってしまった房を職人が手作業でほどいていきます。細かな作業ですが、この工程で房が元の姿を取り戻し、全体の仕上がりがぐっと美しくなります。

素材を守る低温乾燥で仕上げ

最後に乾燥です。デアでは高温の乾燥機を使いません。
なぜなら、ウールや麻、シルクといった天然素材は高温で縮みやすく、また接着剤を使った合成繊維では剥離や変形の原因になるからです。
約60度の低温でじっくり乾燥させることで繊維へのダメージを防ぎ、同時にわずかに残ったダニも死滅します。乾燥後は丁寧に梱包され、お客様のもとへとお届けします。

大切なペルシャ絨毯は、家庭での高圧洗浄機ではなく、専門の設備と職人の手で丁寧に仕上げるのが安心です。ぜひデアのクリーニングにご相談ください。

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