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これからの季節、コートに代わって活躍しそうなフランス パリのアパレルブランドMORGAN(モルガン)のレザージャケットです。
左の画像がお預かり時。袖や裾の汚れ、細かなキズだけでなく、全体的にヌメ革の色あせが目立っていました。
これもそれなりに味わいとして許されてしまうのがヌメ革の魅力とも言えますが
ハイブランドのMORGAN(モルガン)らしいシャープな着こなしをするには、このヌメ革の色あせが気になる方も多いでしょう。
クリーニングのデアが、お悩み解決いたします!
右の画像でご覧いただけるように、クリーニング+リカラー(色補正)で、色あせる前のヌメ革へ!
ひと皮むけたようなつるんとしたレザージャケットに仕上がりになりました。
今日は、色あせる前のヌメ革色へ染め替えしたMORGAN(モルガン)のレザージャケットのビフォー/アフターをお届けします。
お手入れに悩むヌメ革レザージャケット
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MORGAN(モルガン)のレザージャケットを後ろから見てみても、左のBEFORE画像では全体的に色むらが見られます。
クリーニング+リカラー(色補正)した右のAFTER画像と比べるとわかりやすいですね。
ヌメ革は、染色などの表面加工を施さない仕上げなので、ご購入時の段階で革本来の自然なひとつひとつの個性があることがあります。
また、ご使用のうちに色合いにムラが出てくるのも愛着と捉えた楽しみ方もあるでしょう。
ただ、お客様が気にされているのはきっと、肩から腕にかけて広がっているこのようなヌメ革の色あせ。
ヌメ革製品の中でも小物に比べて面積の広いレザージャケットは、色あせによる色の濃淡がどうしても目立ってしまいます。
- 皮から革に加工する製造工程「なめし」のムラ
- 極度な日焼け・長期保管の乾燥による色飛び(色抜け)
- ヌメ革に表面加工がされてた色がけ(塗料)の変色
- お手入れ製品による浸透むらや化学反応
このようにヌメ革レザージャケットにおこる色あせにはさまざまな原因が考えられます。
ヌメ革レザージャケットのお手入れの悩みは多いですが、中でも色あせは改善が難しく深刻です。
これらの深刻な悩み解決のためクリーニングのデアは、ヌメ革の特性の概念にとらわれずにクリーニング、お手入れだけでなく、色補正(リカラー)に対応し、改善に努めています。
色あせる前のヌメ革へ染め直し補修
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MORGAN(モルガン)のレザージャケットの、センターベント(裾の切れ目)部分を拡大してみました。
丁寧に取り扱われていたことがうかがえる状態のいいMORGAN(モルガン)のレザージャケットですが、左の画像のように着用による裾や袖はどうしてもすれたり汚れやすい箇所です。
ヌメ革本来のしわ感は残しつつ均一な色へと染め直し補修することで、黒ずみなどもカバーできました。
ヌメ革は使い込んでいくほどに革から油分がにじみ出てツヤを増し、それが保護膜となることから水やよごれも弾くようになっていきますが、すっぴん肌とも言える使い始めのころは、デリケートな取り扱いが必要なこともヌメ革の特徴のひとつです。
ご自宅やクリーニング店でお手入れしても、すれ汚れや濃いシミが落としきることができなかった場合には、使い込んで色が濃くなり徐々に目立たなくなることを待つ方法がスタンダードな認識ですが、染め直し補修(リカラー)で見た目の改善をすることもひとつの選択肢です。
そもそも、ヌメ革と呼ばれるレザージャケットなどの製品には染料・塗料は使われていないことから、きれいな素肌を再現する色づくりが補修作業の難易度を高めます。
レザージャケット、鞄、靴などの染め直し補修のお店であっても、ヌメ革には対応できない。と断られてしまうこともよくあるそうです。
クリーニングのデアは、ヌメ革レザージャケットはもちろんのこと、黒ずみ・色むらに悩むルイ・ヴィトンのバッグのヌメ革ハンドル(持ち手)などへも染め直し補修をしています。
ヌメ革の醍醐味はエイジングだけじゃない
クリーニングと色あせ改善補修(リカラー)で仕上げた今回ご紹介したMORGAN(モルガン)のレザージャケット。
上から塗料を重ねているのであめ色へと色が濃くなる、いわゆるエイジングを楽しむことはできませんが、経年を抑えたカジュアルすぎない着こなしを楽しめそうです。
ヌメ革は一般的に、自分でお手入れしながらあめ色に育てるのが醍醐味とされ、シミ、よごれ、色あせなども味わいのひとつとされています。
一方で、新しいヌメ革の色が好き、ヌメ革の元の色に戻したい、しみや汚れを落としたい、色あせを修復したいという声が多いのも事実。
人それぞれお好みがあって、必ずしもヌメ革の醍醐味はエイジングだけじゃないのではないかと感じます。
今回は、お手入れでは改善が難しい色あせたヌメ革レザージャケットの色補修(リカラー)のご紹介でした。