「クリーニング歳時記」とは?

目次

自分の「持ち物」を手入れして、大切に使うよろこび

あなたは毎日の生活を楽しんでいますか?
無機質なスマートフォンの画面、パソコンで機械的にこなしていく毎日の仕事、テレビの無神経に放映される番組に慣れきってしまって、日々を楽しむことを忘れていませんか?
忙しい中、毎日がすぐに過ぎ去っていくように感じるなかでも、日々を大切に味わうことを思い出してほしいのです。

日々を大切に味わい、楽しむカギは、自分の身の回りの「持ち物」を、一年を通してまめに手入れして清潔に保ち、大切に使うことです。

さい じき 【歳時記】の意味
中国や日本で、一年中の行事やおりおりの風物などを、四季もしくは月順に列挙し解説を加えた書。「日本歳時記」など。

  • 持ち物を清潔に手入れして四季を通して丁寧に暮らしていきたい。
  • いま持っている自分の持ち物を、大切にしたい。消費社会といわれるなかで次から次へとものを使い捨てるのではなく、愛着を持って手入れして、ながく使い続けたい。
  • ミニマリストのように、少ないけれど大事にしている持ち物をこまめに手入れして愛用したい。季節に合わせた手入れやケアも楽しみたい。

そういう「身の回りを清潔に保って、四季折々の日々を大切に楽しみ、持ち物をいつくしんで大事に使って暮らしたい」という願いを持つすべてのひとに、デアのクリーニング歳時記を読んでいただきたいと思います。

一年を通して身の回りをキレイにしておくことが、実は一番大切

季節ごとの持ち物のケアについてお伝えする前に、身の回りを清潔にしておくことがどのように私たちにとって大切なのかをお伝えしておきたいと思います。

あなたの持ち物や身の回りのものは、いま現在、どんな状態でしょうか?

洋服・バッグ・靴・布団・絨毯・カーテンなど、こまめに手入れをしていて清潔な状態ですか?

この質問に対しては、老若男女問わず多くのひとが、「うん、普段から、もちろん清潔にしておきたいのはやまやまなんだけど…つい忙しくて手が回らないんだよね」といったところですよね。

では、洋服・バッグ・靴・布団・絨毯・カーテンなど、あなたを取り囲むすべてのものの清潔さを取り戻すと、どんないいことがあるというのでしょうか?

仏教のお寺のお坊さんは修行を始めるときに、最初に先輩のお坊さんから徹底的に掃除を叩き込まれることは、よく知られていますね。

身の回りを清潔にすることから、徳の高いお坊さんへの長い修行の道のりが始まるわけです。

しかし例えば、お坊さんが、使ったお皿を洗わずゴミ出しもせず、着ている法衣は洗っていなくて臭くて汚いし、掃除はもちろんしていないゴミ屋敷のようなお寺で暮らしていたら、どう思いますか。

まず間違いなく「ちょっと、こんなお坊さんやお寺には亡くなった家族へのお経をあげてもらいたくない…」と檀家さんやお寺の近所の人は思うでしょう。

いずれそんな風では檀家さんも離れていき、宗教家としての信頼を失い、お坊さんは失業してしまいますね。

お坊さんだけではなく一般的な社会人でも「身の回りや持ち物が汚くて信頼を失った」という話はよくあること。

A社の営業マンの男性は、もう少しで来期も引き続いて取引先のB社の仕事の契約をとれそうだと思っていた。

しかし、相手先の会社B社はちょっと気がかりなことがあります。A社の営業マンの男性のビジネスバッグはボロボロで汚くて、外ポケットも縫い目がほつれていてポロッと外れてとれてしまいそうな、ひどいビジネスバッグを持っていつもB社に来ているのです。靴も、高そうないい靴を履いていますがいつも磨いていなくてホコリまみれのまま。

「うちの会社の大切な情報満載の書類を渡して大丈夫かな。あんなビジネスバッグを持っているひとだと、書類管理もずさんかも…」

A社の営業マンの頑張りは認めますが、そんな疑いを持ったこともあり、B社はA社に来期の仕事を頼まず、身の回りがキレイな営業マンを来させているA社のライバル会社のC社と契約をすることにした…。

A社の営業マンのバッグが汚かったこと・ボロボロだったことが直接的に来期の契約の邪魔をしたわけではないかもしれません。

しかしB社はもともとA社にいくつか不満があったとしたらどうでしょうか。

A社の営業マンの身の回りの持ち物がボロボロだったということも、「A社はなんだか信用ができなくなってきた」という不信感の最後のひと押しになってしまったのです。
一事が万事とは言えなくても、「身の回りをキレイにしておくこと」が、あなたを「信頼に足る人間に見せてくれる」ということは、普通に起こりえることなのです。

「自分の持ち物や住居の環境を清潔にしておく」ということは、ついつい忘れがちですが、“すべての基本になるとも言える大切なこと”なのですね。

季節ごとに身の回りのものの手入れをしよう クリーニング歳時記

1月から12月まで毎月、この時期にはなにをクリーニングに出したほうがいいのか、自宅での手入れ法や詳しい洗いかたなどもわかるのが、デアのクリーニング歳時記です。

それでは、1年をとおして、身の回りのものの季節ごとのクリーニング・お手入れ・修理などのケアを見てみましょう。

目次