「洋服に油汚れがついてしまった」
「飲食物の汚れがついて、洗濯ではとれなかった」
こんなときに普段使っているメイク落とし(クレンジングオイル)を少しつけて、ブラシでやさしく叩いてから洗うとスッキリと落ちると聞いたことはありませんか?
宅配クリーニングのデア外部ライターの私も、この方法で衣類のシミを落としたことがあります。
でも、今回初めて「このままシミが残ったらどうしよう(泣)」と焦るくらいの大失敗をしてしまったんです。
自己流の家庭洗濯でおこりがちなトラブルかと思いますので、皆様が失敗することがないようにシェアさせていただきますね。
洗った衣類は薄手のダウンジャケットでした
洗った衣類は家族が着ている薄手のダウンジャケットです。
秋の終わりから冬の初めにアウターとして着用したり、真冬にはインナーダウンとして着用できる便利な1枚です。
ユニクロのウルトラライトダウン、モンベルのダウンジャケット軽量シリーズなど、お持ちの方も多いのではないでしょうか?
これらの薄手のダウンジャケットの中にはご家庭で洗えるものもあります。
今回も洗う前に洗濯表示タグをチェックして、洗濯機で洗えることを確認していました。
水温は30度以下、洗濯機の非常に弱い水流で洗濯できることが記載されていたので、このダウンジャケットは普段からおしゃれ着用洗剤を使っておしゃれ着モードで洗っていました。
今回、いつもと違ったことは油ジミを取るための前処理をしたことです。
市販のメイク落とし(クレンジングオイル)でシミ落としを試みました
洗う前に汚れをチェックしてみると、油がはねたようなシミがみつかりました。
本人に聞いてみると、このダウンジャケットを着用したままラーメンを食べたときにスープがついちゃったみたいと言っていたので、この油ジミを落とすために、クレンジングオイルを使ってみることにしたんです。
シミや汚れは、「水溶性」「油溶性」「不溶性」にわかれていて、シミのタイプによって落とし方が変わってきます。
水溶性の汚れとは?
水溶性のシミはお茶、ジュース、コーヒー、汗、尿などがあります。
これらの汚れは水に溶けるので水だけで落とせるものもありますが、洗濯洗剤を使うことで効率よくキレイにすることができます。
時間が経ちすぎていなければご家庭の洗濯で落とすことができます。
油溶性の汚れとは?
水溶性の汚れにはラーメンのスープ、植物油、バター、チョコレートなどがあります。
油溶性のシミの特徴は油には溶けるけど水には溶けないこと。いつもどおり洗濯機の「お任せコース」で洗うだけでは落とせないこともあるため前処理が必要になります。
今回の汚れはこの油溶性のシミだったので、クレンジングオイルで前処理をしたのですが、これが大失敗だったんです(涙)
不溶性の汚れとは?
不溶性の汚れは水にも油にも溶けにくい汚れになります。
例えば、ススです。これからの時期ならストーブのススが衣類に付着することもありますし、ガスコンロの五徳を洗うときに袖に黒いススがついてしまうこともあるかもしれません。
また、子供の服につきやすい土汚れ、ドロ汚れなども不溶性の汚れになります。
洗剤で落ちる汚れではないことも多く、洗濯機に入れる前にはたき落とすなどの工夫が必要になります。
クレンジングオイルがシミになってしまいました
ダウンジャケットの油ジミを落とすためにわたしが実践したことは次の通りです。
2. ダウンジャケットを洗濯ネットに入れる
3. おしゃれ着用洗剤を使って「おしゃれ着コース」でお洗濯
4. 風通しの良い日陰に干しておいた
ダウンジャケットを夕方取り込んでみると、胸のあたりがまだ濡れているように見えたので、一晩部屋干しをしました。
翌朝、ダウンジャケットを見てみてビックリ!!
胸に広範囲にわたって油ジミのようなものが広がっていたのです。
ラーメンスープのシミは1㎝にも満たない水滴がはねたようなシミだったはずなのに、胸からおなかのあたりが広範囲にわたって湿っているかのようにシミになっていたんです・・・。
昨晩、濡れていると思ったシミは、洗ったダウンジャケットが乾いてなかったのではなく、クレンジングオイルがシミになって残っていたものでした。
焦ってしまってシミの写真は撮り忘れてしまったのですが、クレンジングオイルをぬったあたりが縦15㎝、横10㎝くらいにわたって変色していて本当に焦りました!
なぜシミになったのか?
自己分析になりますが、クレンジングオイルがシミになった理由は、わたしがクレンジングオイルを洗い流さなかったことと、洗剤液の温度が低かったためだと思います。
クレンジングオイルを落とさなかったから
この洗い方をするときは、クレンジングオイルをつけてこすったあとに直接洗濯機に入れるのではなく、クレンジングオイルで洗った部分をぬるま湯で洗い流すべきでした。
この工程をサボったために、洗濯で落としきれなかったクレンジングオイルがシミになったのだと思います。
洗剤液の水温が低かったから
この日は12月の終わり頃で、朝の洗濯の時間は水に触れたくないくらい水温がとても低かったのですが、わたしはクレンジングオイルが付いた衣類を何も考えずにいつもどおり洗濯機に入れて洗ってしまいました。
クレンジングオイルも油が使われているので、このやり方では油をぬったダウンジャケットを洗浄効果が穏やかなおしゃれ着用洗剤とやさしい水流で洗っただけにすぎません。
クレンジングオイルが油ジミになって残ってしまうのも当然だったのです。
最終的にシミはどうなった?
もう一度落ち着いてお洗濯をやり直すことにしました。
まずはぬるま湯にダウンジャケットを浸して、食器用洗剤でシミを軽くこすってみることにしました。
油汚れは冷たい水ではなかなか落ちませんが、ぬるま湯なら落としやすくなります。このダウンジャケットは30度までの水温で洗えるので、まずは温度を調節しました。
続いて油汚れをスルっと落とすことができる食器用洗剤(中性洗剤)でシミを軽くこすってみました。
油ジミが浮いてくれることを願いつつ、少量の食器用洗剤をつけてやわらかいブラシでブラッシングしました。
洗剤をぬるま湯で洗い流して、再度おしゃれ着用洗剤+おしゃれ着コースで洗ってみました。
シミが落ちました!
ぬるま湯と食器用洗剤がクレンジングオイルをしっかり洗い流してくれたようで、広い範囲についていたシミはスッキリと落ちました!
幸い、洗いなおすことで元の油ジミもクレンジングオイルのシミも落とすことができました。水温を上げたことと、油汚れに強い食器用洗剤が効果的だったようです。
反省しています・・・
宅配クリーニングのデアならこれくらいの油ジミは絶対になんとかしてくれるという信頼があったので、これでダメなら宅配クリーニングのデアに相談しようと思っていました。
ですので、心のどこかでは楽観的に考えていたのですが、今は自分から油ジミを増やすような洗い方をしてしまったことをすごく反省しています。
他の衣類にクレンジングオイルのシミが付着しなかったのがせめてもの救いです。
ネットの情報サイトにも「油汚れはクレンジングオイルで落ちます」と書かれていることが多いのですが、クレンジングオイルも油溶性なので、洗浄成分がやさしい中性洗剤と冷たすぎる水では落とすことができません。
クレンジングオイルを使うならちゃんと洗い流すことと水温の管理も大事ということを忘れてはいけませんね!
不安な場合はクレンジングオイルではなく食器用洗剤(中性洗剤)を最初に試してみた方が安心だと思います。
皆様もお気をつけ下さいね。
ご覧いただきまして、ありがとうございました!