「このニット、自分で洗っても大丈夫?」「洗濯機のおしゃれ着コースって本当に使える?」そんな不安を感じたことはありませんか。
お気に入りの服が縮んだり型崩れしたりするのは避けたいけれど、毎回クリーニングに出すのはコストも手間もかかりますよね。この記事では、おしゃれ着洗いの基本から洗濯機の使い方、そしてプロに任せるべき衣類の見極め方までを詳しく解説します。
おしゃれ着洗いとは?普通の洗濯との違い
おしゃれ着とはどんな衣類?
おしゃれ着洗いの「おしゃれ着」とは、通常の洗濯方法では縮みや型崩れのリスクがあるデリケートな衣類を指します。具体的には以下のようなアイテムが該当します。
- ウールやカシミヤのセーター・カーディガン
- シルクのブラウスやスカーフ
- レースやビーズ付きの衣類
- ニット素材の帽子やマフラー
- 異素材ミックスのデザイン服
ここ数年、ニットの袖がフェイクファーになっていたり、ブラウスの袖がレース、Tシャツのポケットだけがレザーになっているなど、異素材を組み合わせたデザインが増えていますよね。
以前はハイブランドに多かったのですが、最近はファストファッションにも異素材ミックスが増えています。
こうした衣類は見た目は華やかですが、洗濯方法を間違えると台無しになってしまう可能性があります。
洗濯表示で見分ける方法
おしゃれ着かどうかは、洗濯表示タグで判断できます。
洗濯機で洗える表示
洗濯桶のようなマークの下に線が入っている衣類はおしゃれ着洗いになります。
この下線は水流のやさしさを指します。線が1本なら弱い水流で、2本なら非常に弱い水流であります。
線がなければ「おまかせ」「標準」コースで洗えます。
線が1本でもあった場合はおしゃれ着用洗剤を使っておしゃれ着コースで洗いましょう。
中の数字は上限温度になります。「30」と書いてあれば30℃までの温水で洗うことができます。(数字が書かれていないこともあります)
手洗い推奨の表示
この手のマークは手洗い推奨の洗濯表示になり、こちらもおしゃれ着用洗剤を使えば自宅で洗うことができます。
どうしてもダメージが気になる衣類は手洗いをおすすめしますが、おしゃれ着用洗剤を使えば洗濯機で洗うこともできます。
洗剤は必ずおしゃれ着用洗剤を使って下さい。
おしゃれ着用洗剤と普通の洗剤の違い
中性洗剤だから生地を傷めない
おしゃれ着用洗剤(エマール、アクロンなど)と普通の洗濯洗剤の最大の違いは、pH値にあります。
普通の洗濯洗剤(弱アルカリ性)
- 汚れ落ちは優秀
- デリケートな生地には刺激が強すぎる
おしゃれ着用洗剤(中性)
- 色あせや型崩れを防ぐ
- 生地への負担が少ない
- 繊維を守りながら洗える
蛍光剤無配合で色を守る
おしゃれ着用洗剤には蛍光剤が含まれていません。蛍光剤は白いシャツをより白く見せる効果がありますが、生成りや淡色の衣類に使うと白っぽく変色してしまうリスクがあります。
シルクやウールなどの天然素材も、おしゃれ着用洗剤なら安心して洗えます。
洗濯機のおしゃれ着コースで洗う方法
洗濯機おしゃれ着コースの仕組み
洗濯機のおしゃれ着コース(機種によっては「手洗いコース」「ドライコース」)は、標準コースとどう違うのでしょうか。
おしゃれ着コースの特徴
- 水量が多い:衣類を水中で「泳がせる」ように洗う
- 水流が弱い:摩擦を最小限に抑える
- 洗濯時間が短い:生地への負担を減らす
標準コースが衣類を激しく動かして汚れをこすり落とすのに対し、おしゃれ着コースは優しく揺らすように洗います。実際に洗濯槽を見ると、その穏やかさに驚くはずです。
おしゃれ着洗いの時間はどれくらい?
洗濯機でおしゃれ着を洗うのはとても簡単なのですが注意点もあります。
多くの洗濯機では、おしゃれ着コースの洗濯時間は10〜15分程度です。標準コースが30〜40分かかるのに比べて大幅に短くなっています。
洗いの工程
- 洗い:約5〜8分
- すすぎ:約3〜5分
- 脱水:30秒〜1分(最重要!)
おしゃれ着の脱水時間は30秒〜1分が基本
おしゃれ着洗いで最も注意すべきなのが脱水時間です。
脱水は高速回転で水を飛ばすため、時間が長いと:
- ニットが伸びる
- 深いシワができる
- 繊維がダメージを受ける
推奨脱水時間:
- まず30秒で試す
- 水が垂れるようなら1分に延長
- それでも水が多ければさらに1分追加
多くの洗濯機は脱水時間を手動調整できるので、衣類に合わせて調整しましょう。
洗濯機での洗い方【実践編】
用意するもの
- 洗濯ネット(サイズ別に数枚)
- おしゃれ着用洗剤(エマール、アクロンなど)
- 柔軟剤(任意)
※柔軟剤については、普段から使わない場合は不要ですが、衣類が柔らかくなる、シルクやウールの肌触りが良くなる、静電気が起きにくくなるなどの働きがあります)
手順
1. 洗濯ネットに入れる
- 1枚の衣類を1つのネットに入れる
- 衣類はたたんだ状態で
- 詰め込みすぎない(摩擦の原因に)
2. 汚れがひどい部分は前処理
襟や袖の皮脂汚れ、食べこぼしなどは、おしゃれ着用洗剤を直接つけて軽くなじませておきます。おしゃれ着用洗剤は洗浄力が穏やかなため、ひどい汚れは前処理が効果的です。

3. 洗剤をセット
- おしゃれ着用洗剤を投入口に入れる
- 柔軟剤を使う場合もセット
4. 水温は常温で
お風呂の残り湯や温水は使いません。デリケートな衣類は水で洗うのが基本です。
5. おしゃれ着コースで洗濯開始
- 「おしゃれ着」「手洗い」「ドライ」コースを選択
- 脱水時間を1分以下に設定
- スタート
せっかくおしゃれ着コースで丁寧に洗っても、脱水時間が長いと衣類が伸びたりシワができてしまうことも。
脱水はできるだけで短く30秒~1分から試してみて下さい。
水がポタポタと垂れるようであればまた1分追加して様子を見て下さい。
6. 干し方
- 直射日光を避け、風通しの良い日陰に干す
- ニットやセーターは平干しがおすすめ
- シルクは特に日光に当てない(黄ばみの原因)

おしゃれ着洗い 水量が多いのはなぜ?
これは衣類を守るための設計です。たっぷりの水で衣類を泳がせることで
- 衣類同士の摩擦を防ぐ
- 洗剤が繊維の奥まで浸透する
- 型崩れを防ぐ
水道代が気になるかもしれませんが、大切な衣類を守るためには必要なコストになります。
手洗いでおしゃれ着を洗う方法
特に大切な衣類や、洗濯機に入れるのが心配なものは手洗いがおすすめです。
手洗いの手順
1.洗面器に水を張り、おしゃれ着用洗剤を溶かす
2.衣類を洗濯ネットに入れたまま浸す
3.上から優しく押して離す「押し洗い」を20回


4.水を替えて同じく押し洗いですすぐ
5.最後のすすぎで柔軟剤を入れる
6.洗濯機で30秒〜1分脱水
7.日陰に干す
直射日光が当たらない風通しの良い日陰に干して下さい。
型崩れしやすい衣類は平干しをおすすめします。
手洗いなら、自分の手で生地の状態を確認しながら洗えるため、より安心です。
おしゃれ着洗いの汚れ落ちが心配な方へ
「おしゃれ着用洗剤って汚れ落ちが弱いんじゃ?」という不安は当然です。実際、中性洗剤は弱アルカリ性洗剤よりも洗浄力は穏やかです。
おしゃれ着洗いで汚れ落ちを良くする方法
1. 前処理をしっかり行う
襟、袖、脇などの皮脂汚れは、洗濯前におしゃれ着用洗剤を直接塗布してなじませてからお洗濯。
2. 洗濯後すぐに洗う
時間が経つほど汚れは落ちにくくなります。着用後はなるべく早く洗いましょう。
3. 浸け置きを活用
汚れが気になる場合は、洗剤液に10〜15分浸け置きしてから洗濯機に入れます。
それでも心配な場合は?

「大切な服だから絶対に失敗したくない」「異素材ミックスで自分で洗うのが怖い」という方もいるでしょう。特に以下のような衣類は、自宅での洗濯にリスクが伴います。
- 高級ブランドのニット
- 複雑な装飾がついた衣類
- 異素材が3種類以上混在している服
- シルク100%のデリケートな素材
- 冠婚葬祭用のフォーマルウェア
こうした衣類は、プロの技術に任せるという選択肢も検討してみましょう。
忙しい人には宅配クリーニングという選択肢
「おしゃれ着洗いのやり方はわかったけど、正直時間がない」「失敗が怖くて踏み出せない」という方には、宅配クリーニングという方法もあります。
宅配クリーニングのデアなら手間なし
宅配クリーニング「デア」は、自宅にいながらプロのクリーニングサービスを受けられるサービスです。
デアの特徴
自宅で集荷・配達: クリーニング店に行く必要なし
プロの技術: 素材に合わせた最適な洗浄方法
時短: 洗濯・干す・たたむ時間がゼロに
仕上がり品質: 型崩れなし、ふんわり仕上げ
自宅洗いとプロの使い分けが賢い選択
すべての衣類をクリーニングに出す必要はありません。賢い使い分けがポイントです。
自宅で洗う
- 普段着として着るセーターやカーディガン
- 汚れが軽いもの
- 失敗してもダメージが小さいもの
プロに任せる
- 高価な衣類
- 複雑な装飾がついたもの
- シーズンオフの衣替え時
- 汚れがひどいもの
この使い分けで、コストを抑えながら衣類を長持ちさせることができます。
よくある質問(FAQ)
Q1. おしゃれ着洗いとは何ですか?
A. デリケートな衣類を傷めずに洗う方法です。中性のおしゃれ着用洗剤と、洗濯機の弱水流コースを使って、縮みや型崩れを防ぎながら洗濯します。
Q2. 洗濯機のおしゃれ着コースは何分かかりますか?
A. 一般的に10〜15分程度です。洗いが5〜8分、すすぎが3〜5分、脱水が30秒〜1分が目安です。標準コースよりも大幅に短時間で終わります。
Q3. おしゃれ着の脱水時間はどれくらいが適切?
A. 30秒〜1分が基本です。まず30秒で試して、水が垂れるようなら1分に延長しましょう。長すぎる脱水は型崩れの原因になります。
Q4. おしゃれ着洗いは水量が多いですが問題ないですか?
A. はい、これは正常です。おしゃれ着コースはたっぷりの水で衣類を泳がせて洗うため、標準コースより水量が多くなります。衣類を傷めないための設計です。
Q5. おしゃれ着用洗剤で汚れはちゃんと落ちますか?
A. 日常的な汚れは落ちますが、通常の洗剤より洗浄力は穏やかです。襟や袖の皮脂汚れは前処理をすることで、汚れ落ちが向上します。
Q6. すべてのおしゃれ着を自宅で洗えますか?
A. 洗濯表示に洗濯桶マーク(線入り)や手洗いマークがあれば自宅で洗えます。ただし、高級品や複雑な装飾付きの衣類は、プロに任せる方が安全な場合もあります。
Q7. おしゃれ着洗いと普通の洗濯の違いは?
A. 使用する洗剤(中性 vs 弱アルカリ性)、水流の強さ、水量、洗濯時間が異なります。おしゃれ着洗いは衣類への負担を最小限にする洗い方です。
Q8. 宅配クリーニングと自宅洗いはどう使い分ければいい?
A. 普段着として着るセーターやカーディガンは自宅で洗い、高価な衣類やシーズンオフの衣替え時はプロに任せるのがおすすめです。時間がない時や失敗したくない大切な服は、宅配クリーニングが便利で安心です。
おしゃれ着洗いをマスターして賢く選択しよう
おしゃれ着洗いは、洗濯表示のチェックと適切な洗剤・コースの選択ができれば、自宅でも十分に実践できます。
おしゃれ着洗いのポイント
- 洗濯表示の線入りマークを確認
- おしゃれ着用洗剤(中性)を使う
- 洗濯機のおしゃれ着コースで洗う
- 脱水は30秒〜1分と短めに
- 日陰で干す
一方で、「時間がない」「失敗したくない」という方は、宅配クリーニング「デア」のようなプロのサービスも選択肢に入れてみてください。自宅洗いとプロのサービスを賢く使い分けることが、衣類を長く大切に着るための秘訣です。
お気に入りの服を長く愛するために、あなたに合った方法を選んでくださいね。
宅配クリーニングのデアで大切な衣類をプロに任せてみませんか?