経済産業省の調べによると、2022年3月時点のフィットネククラブ・スポーツジム利用者の合計は17,587,349人で、13ヶ月連続で増加しているのだそうです。
健康意識が高いのはとても良いことですね!
日頃から運動をする習慣がある人や、お子さんがスポーツをしている方などに共通するお悩みが「衣類の汗の臭い」ではないでしょうか?
よくある汗の悩みをチェック!
まずはよくある汗の悩みを確認してみましょう。
当てはまるものがきっとあるはず?
洗っても汗の臭いが取れない
「着るたびに洗濯しているのに、乾いた服を嗅いでみると汗の臭いが残っているような気がする」というパターンがこれです。
買ってから数ヶ月しか経っていないし衣類が傷んでいるようには見えないけど、臭いだけが気になる・・・というお悩みの声は本当によくあります。
着ているうちに汗臭くなってくる
洗濯した直後や着てすぐは臭わないのに、少し時間が経つと明らかに臭いが変わって汗臭くなってくることもあります。
この現象はスポーツウェアだけでなく、汗をよく拭くスポーツタオルでも見られます。
洗濯直後に臭いがしなくても着ているうちに臭ってくる場合は、着ている間に発生する汚れや汗が衣類に付着することで雑菌が繁殖するためと考えられます。
汗以外の変な臭いがするようになってきた
汗臭さが気になるだけでなく、他の臭いも混ざってきた気がする・・・というお悩みがある人も急増しています。
これにもさまざまな原因があるのですが、よくある例としては汗臭さを消すために香りが強い柔軟剤を使い過ぎていることが考えられます。
臭いが気になるからといって、洗剤・柔軟剤を増やすことはせず適量を使うようにしましょう。
なぜ服が汗臭くなるの?
着ているうちに段々と汗臭くなってきたり、洗っても洗っても汗臭さが落ちなくなってしまう原因は「雑菌」です。
実は、汗汚れや皮脂汚れは洗濯するたびに完全に落としきれているわけではなく、どうしても繊維の奥に残ってしまいます。
この落としきれなかった汚れが雑菌の繁殖の元となり、臭いの原因になっているのです。
速乾性のスポーツウェアやタオル、臭いませんか?
スポーツジムやランニング、サッカーなどあらゆるスポーツのシーンで活躍するのがポリエステル製のスポーツウェアです。
サラッとした着心地で汗を吸っても素早く蒸発するので、汗ビッショリになるようなスポーツでも衣類が肌に張り付くことがありません。
ただ、この速乾性のスポーツウェアは綿などの天然繊維と比べると汗臭くなりやすいというデメリットもあります。
速乾性スポーツウェアは極細のポリエステルで作られていて高い吸水性があるのですが、吸水性が高いということは汗もよく吸うということ。吸収した汗や皮脂などの汚れがどうしても極細繊維の奥にたまりやすくなってしまうことから臭いも発生しやすいのです。
汗の臭いを家庭洗濯で落とす方法はある?
汗の臭いが気になる衣類を効果的に洗う方法をご紹介します。
どれも簡単にできることばかりなので、始めやすいものから試してみてくださいね。
できるだけ早く洗う!
たっぷりと汗を吸った衣類は、できるだけ早く洗いましょう。
汚れた衣類を洗濯カゴに入れておくだけでも時間が経つほど雑菌が増えてしまい、通常の洗濯では落ちにくくなってしまいます。
酸素系漂白剤につけおきする
ぜひ試して欲しいのがこの酸素系漂白剤を使う方法です。
とても簡単なのに効果的なんですよ!
漂白剤という名称が付いていることから、シミ抜きに使う洗剤というイメージが強いかもしれませんが、酸素系漂白剤には漂白・シミ抜き・除菌・消臭効果があり汗臭や生乾き臭の原因になる菌の除菌効果もあります。
酸素系漂白剤には液体と粉末がありますが、初めてスポーツウェアの消臭に使ってみるなら液体をおすすめします。
液体タイプは冷たい水にもサッと溶けて使いやすく、シルクなどのデリケートな衣類にも使えるので1本あるととても便利。
40℃くらいのお湯に液体酸素系漂白剤を溶かしてつけおき洗いしてみて下さい。
ただ、効果が高いのは粉末なので使い慣れている方には粉末がおすすめです。
口コミでも「液体酸素系漂白剤で落ちなかった汗の臭いに粉末酸素系漂白剤を使ったら落ちた」という声もあり、私自身も液体酸素系漂白剤よりも粉末の方が消臭効果が高いと感じています。
粉末タイプはタオル類、枕カバー、パジャマ代わりの綿のTシャツなどの除菌・消臭にも使えますので、できればどちらも備えておいて、汚れや衣類の繊維に合わせて使い分けられると良いですね。
https://atdea.co.jp/deacolumn/laundry/20092/
洗濯機に詰め込みすぎない
洗濯機に衣類をぎゅうぎゅうに詰め込んで洗うのはN G。
洗濯物が多すぎると洗剤液が衣類に浸透しにくくなり汚れおちが悪くなったり、洗剤液をすすぎきれずに残留洗剤が発生してしまう原因になります。
多くても洗濯槽の8割程度にして、洗濯機の中で衣類が泳げる状態で洗いましょう。
お湯で洗う
汚れ(特に皮脂汚れ)は冷たい水よりも温かいお湯の方がよく落ちますし、洗剤成分も温度が高い方がよく働きます。
と言っても沸騰しているお湯を使う必要はなく、洗濯機の「洗い」の水を40℃程度のお湯にするだけで生地へのダメージを抑えつつ、臭い対策になるお洗濯ができます。
洗濯機にお湯を取り入れることが難しい場合は、酸素系漂白剤をお湯に溶かした洗剤液につけおきしてからいつも通り洗濯するだけでも臭いが軽減されます。
すすぎは2回
最近の洗剤は泡切れが良くなっているので「すすぎ1回」と書かれている製品も増えています。目安としては液体洗剤は1回、粉末洗剤は従来通り2回になるかと思います。
ただし、すすぎが足りないことが原因で汗臭が発生することもあります。
例えばすすぎ1回の洗剤を使っていても使用量が多すぎる、すすぎ1回では衣類の汚れを落としきれなかったなどのケースです。
すすぎは洗濯のとても重要な工程です。
衣類の汚れは水流や洗剤成分によって繊維から剥がれ水に溶け出します。すすぎはこの汚れが溶けた水を洗い流し、さらに脱水の勢いで弾き飛ばす工程になります。
汚れをしっかりと衣類から剥がすためには、すすぎ1回よりも2回の方が効果的なのです。
すすぎを1回にすると節水・時短になるのですが、汗をたっぷり吸ったスポーツウェアにはすすぎ2回をおすすめします。
家庭洗濯で汗をスッキリ洗い流そう!
汗臭を抑えるための洗濯方法は、原因となる雑菌の繁殖をいかに抑えるかということ。
「お湯+酸素系漂白剤」は手軽で効果的なので、ぜひ試してみて下さいね。
個人の感想ですが、私は毎回できるだけ早く洗って、定期的に「お湯+酸素系漂白剤」をやるだけでもとても効果的だと感じています。
最後に注意点です。大抵のスポーツウェアは酸素系漂白剤も40℃程度のお湯も使えると思いますが、使用が推奨されていないものもあるかもしれません。
初めて洗濯する衣類は、洗濯表示を確認して安全な方法で洗って下さいね。