デアをご利用いただいているお客様の中には、合成石けんが肌に合わず、天然石けんでお洗濯をしているという方も多いかと思います。
今回の家庭でできる超洗濯術では、天然石けんを使って夏向けの敷きパッドを洗う方法をご紹介します。
敷きパッドやタオルケットは家庭の洗濯機でも洗いやすいので、石けんでもチャレンジしやすいですよ。
天然石けんで洗った敷きパッドで眠るのは本当に心地良いものなので、ぜひ試してみてくださいね!
さっそく敷きパッドを洗ってみよう!
敷きパッドのような大物を洗うのはやっぱり晴れた日がおすすめです。
1日中晴れが続きそうな日の午前中に始めてみてください。
なお、ここでは縦型式の洗濯機を例にご紹介しています。ドラム式洗濯機をお使いの場合は、「敷きパッド・タオルケットの石けん洗濯Q&Aとポイント」を参考になさってみてください。
ステップ1:洗濯マークをチェックする。洗濯機に入れてみる
敷きパッドを洗濯機に入れる前に、まずは洗濯マークをチェックしてみてください。
素材としては、綿、ポリエステル、アクリルなどであれば洗濯機で洗うことができますが、手洗いマークがある場合は洗濯機で洗うことは避けた方が良いです。
手洗いマークがあっても洗濯機ではなく手洗いならご家庭で洗うことは可能です。ただし、大きいものになると脱水・乾燥がとても大変になりますので、不安な場合は無理をせずに宅配クリーニングのデアにお気軽にご相談ください。
洗濯機OKの敷きパッドであることを確認したら、折りたたんで洗濯機に入れてみます。
ぎゅうぎゅうに押し込まないと入らないようであれば、洗濯機で上手に洗うことは難しいです。
特に天然石けんで洗う場合は、洗濯機に入れた時に2割くらい余裕がある方がトラブルなく洗うことができます。
敷きパッド1枚なら問題ないと思いますが、洗濯機のサイズによっては2枚入れたらギチギチになってしまうこともあります。この場合は、2枚を押し込んで洗うのではなく1枚ずつ洗うようにしましょう。
ステップ2:洗剤液を作る
洗濯機に天然石けんの洗剤液を作ります。
敷きパッドを取り出して、洗濯機を空の状態にします。
洗濯モードを標準にして水位は最低水位にセットします。ここに40℃程度のお湯を入れてください。お湯はお風呂の残りを使っても構いませんが、お風呂から上がってすぐの温度が下がっていない状態のお湯を使用してください。お湯の温度は熱ければ熱いほど良いですよ。
お湯が最低水位までたまったら石けんを入れます。
石けんの量はお使いの石けんの指示に従ってみてください。例えばシャボン玉石けんの「スノール」の場合は、水量30リットルに対して石けん35gとなっています。
私は粉末の洗濯石けんを使っていますが、液体石けんでも大丈夫です。ただし、汚れ落ちが良いのとコスパが良いのは粉末石けんになります。
洗濯機を3分くらい回すとモコモコの泡ができます。この状態になったら洗濯機を停止します。
石けん洗濯では、この「石けんを完全に溶かす」という作業がとても大切です。こんもりとした泡が立っているということは洗剤液が上手にできたという目安になるので、時間がないときでもこの作業は省略せずに行ってくださいね。
また、石けん洗濯をしていて石けんカスが残ったことがある場合は、ここで柔軟剤ポケットに小さじ1杯のクエン酸を大さじ1杯の水で溶かしたものを入れてみてください。
クエン酸がアルカリ性の石けんカスを中和してすっきりと流してくれるので、衣類への付着や洗濯槽に石けんカスが残ることを防いでくれます。
ステップ3:適正水位までお湯を入れます。
洗濯機に敷きパッドを入れて、ここから水位を適正水位まで合わせていきます。
40℃くらいのお湯を洗濯に必要な量だけ注水します。お風呂の残り湯でも大丈夫です。
湯量の目安は敷きパッドがお湯の中に沈んで、洗濯機を回すと泳ぐくらいまで入れるのが理想です。
洗濯物がギュウギュウの状態だと洗剤液が行き渡らず汚れ落ちが悪くなりますし、すすぎも上手にできないので石けんカス、匂い、汚れが残る原因になります。
ステップ4:つけ置きをする
敷きパッドは毎日洗う物ではないので、汗や皮脂汚れがたまっています。
すぐに洗濯機を回すよりもつけ置き洗いをした方が効果的なので、15分〜30分ほどつけ置きをしましょう。
予約洗いができる洗濯機なら、1時間後に洗い上がるように設定しておけばあとは待つだけです。この場合はステップ5は省略してステップ6に進みます。
ステップ5:洗濯機を回します
ここまできたら、あとは洗濯機を回すだけです。
洗濯モードは「大物コース」でも良いのですが、私はつけ置きをした敷きパッド1〜2枚程度なら標準コースで洗ってしまいます。
石けん洗濯をする場合は、お急ぎコースは避けて必ずすすぎが2回できるコースで洗ってください。すすぎは水で大丈夫です。
ステップ6:すぐに干す!
脱水まで終わったらなるべく早く干しましょう。
天気が良い日の午前中に外干しできれば乾かないことはありませんが、竿を2本使ってM字にして干すと内側まで風が通って安心ですよ。
大物洗いはちょっと面倒に感じるお洗濯かもしれませんが、天然石けんで敷きパッドやタオルケットを洗った日の夜は本当に肌触りが良い寝具で眠ることができます。
洗濯が自分へのご褒美になると思って、ちょっとだけ頑張ってみてくださいね!
敷きパッド・タオルケットの石けん洗濯Q&Aとポイント
今回は合成洗剤ではなく天然の石けんで敷きパッドを洗濯する基本的な方法をご紹介しましたが、洗剤液を作る → つけおき → 洗う → 2回すすぐ → すぐに干すという流れで、敷きパッドの他にもタオルケット、布団カバー、枕カバーなどの他の寝具も洗うことができます。
ポイントをおさえて楽しみながら洗濯をしてみませんか?
お湯を使っても粉末石けんが泡立たない時は?
無添加洗濯石けんは泡立ちにくいと言われますが、40℃くらいのお湯を使えばちゃんと泡立ちます。
泡が立たないということは洗濯槽が汚れている可能性が高いので、洗濯槽の掃除をしてみてください。
糸くずフィルターも定期的にお掃除するようにしましょうね。
<参考>塩素系漂白剤を使った洗濯槽洗浄のやり方。実際にやってみた!
脱水したらすぐに干さないとダメ?
洗濯が終わったらすぐに干した方が良いのは間違いないのですが、どうしても手が離せない時は何分くらいなら許容範囲なのでしょうか?
洗濯物は湿っている時間が長いほど雑菌が繁殖しやすいので、1分でも早く乾かした方が良いです。そのためにできるだけ早く洗濯機から取り出して干しましょうと言われています。
洗濯物が乾いても生乾きの匂いが発生するのは、湿っている間に雑菌が繁殖してしまったためです。洗濯物を洗濯機に入れっぱなしにしておくと洗濯槽のカビの原因にもなってしまいます。
そう考えると、できるだけ早く干した方が良いという理由もわかりますね。どんなに忙しい時でも30分以内には干すようにすると良いでしょう。
洗濯物を入れたら石けんの泡立ちが悪くなった!
最初にしっかりと石けんを泡立てても、洗濯物が汗をたっぷり吸っていたり汚れがひどい場合は泡がなくなってしまうことがあります。これは石けん水が汚れに負けてしまっている状態なので、石けんを追加しなければいけません。
泡立ちが悪いと感じたら、洗濯機を回しながら液体石けんを少し注いでみてください。
洗濯物を入れた後に粉末の石けんを足してしまうと溶け残りの原因になるので、粉末ではなく液体石けんをほんの少しずつ足してみることをおすすめします。
ドラム式洗濯機でも敷きパッドを洗える?
ドラム式洗濯機の場合は泡立ててから洗濯物を入れるということができないので、敷きパッドと石けんを一緒に洗濯機に入れてから泡立てることになります。
洗濯槽に敷きパッドを入れたら石けんも一緒に入れます。石けんは洗剤ポケットではなく敷きパッドと一緒に洗濯槽に入れるようにしましょう。
お湯を注いで満水になったら一時停止して、15分〜30分のつけ置きを行ってから標準モードまたは大物モードで洗濯をします。
お湯が使えないドラム式洗濯機の場合は石けんを水に溶かすことになり、十分に石けん効果を発揮することができません。石けんカスが残る可能性も高くなってしまいます。
この場合は洗面台やバスタブに石けんを溶かしてつけ置きまで行ってしまいましょう。
ゴシゴシ洗う必要はなく、洗剤液に敷きパッドを沈めるだけで良いので、15分〜30分程度つけ置きしてからドラム式洗濯機に移して、「すすぎ」→「脱水」を行うと良いでしょう。
ちなみにクリーニング屋さんでもご家庭サイズの洗濯機を使うことがあるのですが、どんな洗濯機で洗っていると思いますか??
実は、使用している洗濯機は昔ながらの二層式洗濯機なんです。若い方はご存知ないかもしれませんね!
意外かもしれませんがデアでも二層式洗濯機を使用します。
全自動洗濯機は洗い方をお任せできるという利点がありますが、お洗濯のプロであるクリーニング屋さんは洗い・すすぎ・脱水時間を細かく調整できて、上から見て汚れの状態がチェックしやすい二層式が便利なのです。
シルクの敷きパッドも洗える?
シルク100%の毛布や敷きパッドも家庭の洗濯機で石けん洗濯ができます。
ただ、シルクはアルカリに弱いためアルカリ性助剤(炭酸塩)が入っている粉末石けんは避けてください。
◆石けんの「助剤」について
助剤は、洗剤液が汚れによって酸性に傾くことを避けるため、石けんカスの対策、粉末石けんを水に溶けやすくするなどの目的で配合されています。成分表には「アルカリ剤(炭酸塩)」などと書かれています。
衣類の汚れのほとんどは酸性なので、汚れがひどいほど水質が酸性になり汚れ落ちも悪くなってしまいます。助剤を配合することで石けんのアルカリ性が保たれやすくなり、皮脂汚れが落ちやすい、洗浄力をキープできるなどのメリットがあるのです。
助剤が配合されているとアルカリ性が保たれやすくなるので、アルカリに弱いシルクの洗濯には向いていないということになります。
今回使用したシャボン玉石けん「スノール」の成分は「純石けん分(99% 脂肪酸ナトリウム)」となっていて助剤は使用されていないのでシルク製品を洗うこともできます。
他の製品では、パックスナチュロン「純粉せっけんN」もアルカリ性助剤(炭酸塩)無配合です。
なお酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)も弱アルカリ性なので、シルクには使用を避けた方が良いでしょう。
天然石けんのクリーニングも上手に活用してくださいね
敷きパッドやタオルケットは、寝ている間の汗を吸って快適な眠りをもたらしてくれるものです。無添加石けんで洗濯すると衛生面でも快適さも違ってきますよ。
ご家庭で洗えるものはこまめにスッキリと洗って、マットレスや敷布団などの洗うことができないものは宅配クリーニングのデアにぜひお任せください。
デアでは、合成洗剤を使わない無添加天然石けんによる丸洗いクリーニングを行って、完全に乾燥させます。ご返却後のお布団は中綿まで清潔でフッカフカ。ダニ対策にも非常に効果的です。
手前味噌ですが布団をクリーニングに出しても無添加天然石けんで丸洗いしてくれるところはなかなかないと思います。
デアは宅配クリーニングで承っていますので、全国どこからでもご利用いただけます。
洗えないお布団や衣替えの長期保管前のメンテナンスは、ぜひお気軽にご相談くださいね。