洗濯機使用不可。高級インナー・ランジェリー・ウェディングインナー手洗い講習

奮発して購入した高級ランジェリーや、プレゼントでもらった下着。こういう大切にしたいインナーは洗濯機で洗わずに手洗いすると長持ちしますよ。
宅配クリーニングのデアが、下着を手洗いする方法、脱水のコツ、干し方などを詳しくお教えします。
着用済みのブライダルインナーをメルカリなどに出品する前のホームクリーニングにも最適な方法なので、ぜひマスターしてくださいね!

 

目次

ステップ1:洗濯表示を確認しましょう

ランジェリーやブライダルインナーは基本的に手洗いで洗濯することになります。
洗濯表示を必ず確認して、洗い方の指定や使用できるお湯の温度などをチェックしてください。

ブライダルインナーの洗濯表示
こちらは、ブライダルインナーについている洗濯表示です。(旧洗濯表示で書かれています)
書かれている意味は、
・洗うとき:30℃限定の手洗い
・漂白:塩素系漂白剤は使用しない(酸素系漂白剤はOK)
・干すとき:日陰のつり干し
となっています。

高級なインナーほど丁寧に洗うことになりますので、洗濯表示はしっかりチェックしましょう。

 

ステップ2:洗剤液を作ります

洗面器などにぬるま湯と洗剤を適量入れてよく混ぜて洗剤液を作ります。
洗剤量は、お使いの洗剤の案内に従ってくださいね。

高級インナーを洗うときの洗剤は「下着用」や「手洗い用」がおすすめです。
これらの洗剤はデリケートなインナーを手洗いすることを考えて作られているので、一般的な洗剤よりも洗浄力が穏やかになっています。
例えば下着ブランドでおなじみのワコールも「ランジェリーウォッシュ」という下着の手洗い用洗剤を販売しています。
ワコール ランジェリーウォッシュ
出典:ワコール【レースにやさしい下着の手洗い用洗剤】ランジェリーウォッシュ
こちらはレースやシルクなども洗えますし、もみ洗いをしなくても汚れが落ちるなど口コミ評価も高いようですよ。

あまりアレコレと洗剤を揃えるのは苦手・・・という場合は、「エマール」などのおしゃれ着用洗剤で手洗いすることもできます。

 

ステップ3:「手洗い」で優しく洗います

▼準備

ブラジャー ・裏返してホックをつけておく(外しておくとレースに絡まることがあるため)
・パッドを外しておく
ショーツ ・裏返しておく
ウェストニッパー・ビスチェ ・裏返してホックをつけておく(外しておくとレースに絡まることがあるため)
・パッドを外しておく

準備をしたインナーを洗剤液に浸します。
インナーは外側よりも内側の方が汚れやすいので、裏返しておくことをおすすめします。
金属ホックはつけておきましょう。パッドは外しておきます。

手洗いによる洗い方は優しく押して水に沈めて、すくうように浮かせることを繰り返す「押し洗い」、汚れを揉み出す「もみ洗い」、水の中でインナーを振って洗う「ふり洗い」などがあるのですが、高級ランジェリーは「ふり洗い」をおすすめします。

インナーを両手で持って、洗剤液の中を泳がすようにフリフリと振って洗います。優しい水流を作って、インナーの汚れを水に移していきます。
パッドも振り洗いをします。

※ポイント
ショーツに経血が付着している場合は、まず早めに水につけておきましょう。
このとき、お湯につけると凝固してしまい逆に落ちにくくなりますので水につけてください。

あらかじめ洗濯用石けんをこすりつけたり、酸素系漂白剤につけておくと汚れを落としやすくなります。
どうしても汚れが落ちない場合は、優しくもみ洗いをしてみてください。

 

ステップ4:すすぎを行います

すすぎも手洗いで行います。
洗うときと同じように綺麗な水の中でふり洗いをしてください。
水を変えて、再度ふり洗いですすぎます。
洗剤成分がインナーに残ると生地の変色の原因になりますので、すすぎは丁寧にしっかり行いましょう。

 

ステップ5:タオルに挟んで水気を取ります

洗ったインナーをタオルに挟んで水分を取ります。
このとき、両手でねじったり、強く押してしまうとワイヤーが歪んだり生地が伸びる原因になるので、優しくポンポンとタオルに水分を移すようにしましょう。

 

ステップ6:形を整えて風通しの良い日陰に干します

▼ブラジャーのつり干しの方法
【ピンチで挟む場合】
カップの形を整えて、逆さまにしてアンダー部分を2ヶ所ピンチで挟みます
ブラジャーの干し方【ハンガーなどにかけて干す場合】
カップの形を整えて、谷間の部分からふたつ折りにしてかけます
ブラジャーの干し方

▼ショーツのつり干しの方法
両サイドをピンチで挟みます
ショーツの干し方

▼ウェストニッパー・ビスチェのつり干しの方法
カップの形を整えて、真ん中からふたつ折りにしてハンガーにかけます

ウェストニッパー、ビスチェの干し方

インナーの洗い方Q&A

ここではデイリー使いのインナーから高級インナーまで、下着の洗い方のQ&Aをご紹介します。

汚れてないように見えるけど毎回洗濯しないとダメ?

下着は身につけたら毎回洗うようにしましょう。
短時間身につけただけのブラジャーなどを毎回手洗いするのは面倒に感じるかもしれませんが、目には見えないだけで1度着用したインナーは意外と汚れているものです。
ブラジャーについた汗や皮脂を放置しておくと、雑菌が大繁殖して汗臭くなる原因になりますし、黄ばみや黒ずみなどの変色を起こしてしまいます。

 

洗濯機で洗うとどうなるの?

手洗いが推奨されているインナーを洗濯機で洗ってしまうと、劣化が早くなります。
例えばブラジャーを洗濯機で洗うと、ワイヤーが曲がってしまったり縫い目から飛び出してしまうこともあります。
肌を傷めることになるので、大切な下着はやはり手洗いをおすすめします。

 

どうしても時間がない!洗濯機で洗う方法が知りたい

下着の洗い方(洗濯機)
インナーは手洗いが基本ですが、どうしても時間がないときなど洗濯機で洗ってしまいたいときもあるでしょう。
あまりおすすめはできないのですが、洗濯機で洗えないこともありません。ただし、シルクやポリウレタンが使われているインナーは手洗いをおすすめします。

インナーを裏返して洗濯ネットに入れます。ブラジャーの金具を留めて、パッドは外しましょう。
できるだけインナー専用の網目が細かいネットを使ってください。ネットのサイズもとても重要です。大きすぎると他の洗濯物と絡まってしまうのでジャストサイズのものを用意しましょう。

洗剤はおしゃれ着用を使って、ドライコース、手洗いコース、弱コースなどの優しく洗えるコースで洗濯してください。

脱水は30秒程度にしておきましょう。洗濯機に任せてしまうと数分間脱水し続けることになるので、時間を測って止めるようにします。
脱水が終わったらなるべく早く取り出して、形を整えて陰干しします。

ただし、この方法は洗濯表示で推奨されていない洗い方になりますので、型崩れや傷みが起こることもあります。

 

天然石けんで洗濯しています。ランジェリーはどうやって洗えばいい?

下着の洗い方(天然石けん)
シャボン玉石けん「スノール」、パックスナチュロン「洗濯用粉石けん」などの天然石鹸でナチュラル洗濯をしていると、いつもの洗濯石けんでデリケートな衣類も洗えるのか、おしゃれ着ってどうやって洗えばいいんだろ?と分からなくなることもあると思います。
また、洗濯石けんは弱アルカリ性であることから、洗濯表示に中性洗剤で洗うように指示があると困ってしまいますよね。

基本的にシルクの下着などの絹製品は中性洗剤でのお洗濯が推奨されています。
シルクやウールなどの動物性繊維はタンパク質で作られています。アルカリ性洗剤を使ってしまうと、このタンパク質が傷むことがあるのです。
そして、石鹸は弱アルカリ性になります。これが石けんでおしゃれ着を洗って良いか悩む原因になります。

しかし例えば「スノール」の場合、シャボン玉石けんの公式サイトには、木綿・化繊・麻から、ウール(毛)やシルク(絹)などのおしゃれ着洗いにも使用できると記載があるので、使ってダメなことはないと思います。

また、パックスナチュロン「パックス 洗濯用石けん ソフト」は綿・麻・レーヨン・合成繊維・毛・絹用となっているので、こちらもシルクのランジェリーを洗うことができます。

天然石鹸で洗うなら温度を上げすぎないこと、生地によっては長時間水につけておくと縮む/伸びる/色落ちなどのトラブルが起こることがあるので、手早く洗ってすすぎも丁寧に行うようにしましょう。

また、これはとても重要なことなのですが、これらの方法はいわば自己流の洗濯方法になりますので自己責任で行うことになります。
失敗しても自分の責任になるので、どうしても不安があるならランジェリー専用の洗剤を使ったほうが安心できるでしょう。

 

手洗いすると気分も上がります!(まとめ)

下着の洗い方(まとめ)
高級ランジェリーは安価な下着と比べると取り扱いがデリケートになるのは確かです。
でも、そういったものを丁寧に扱うことが自分を磨くことにつながったり、「モノ」に対する考え方を変えるきっかけになることもあります。

それにお手入れが行き届いた下着を身につけていると、自分自身を大切にしていることにもなり気持ちも上がってきませんか?
大切なランジェリーはぜひ手洗いで、心地良く使っていきましょう。

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