酸素系漂白剤を使ってみよう!臭い、シミ、汚れはちゃんと落ちる?

酸素系漂白剤
前回は漂白剤の種類と特徴、ドラッグストアでも購入しやすい酸素系漂白剤をご紹介しました。
今回は、実際に酸素系漂白剤を使ってみて効果を確かめてみようと思います。
また後半では漂白剤のよくある質問と漂白剤の失敗例も解説していますので、ぜひ最後までご覧になってみてください。

目次

酸素系漂白剤を使ってみよう!

さっそく漂白剤を使ってみましょう。
今回使用するのは花王の酸素系漂白剤「ワイドハイター クリアヒーロー クレンジングパウダー」です。
ワイドハイター クリアヒーロー クレンジングパウダー

酸素系漂白剤は、その名称から漂白効果があることはわかりますが、除菌、消臭効果も高いので通常のお洗濯では落としきれない臭いも落とすこともできます。

洗濯するのはこちらです。
酸素系漂白剤で漬け置き
左から、
・古着特有のこもった臭いが気になる赤いTシャツ
・洗濯しても着ていると汗臭さが気になってくるスポーツウェア
・襟元の黒ずみと汗臭が気になる白いTシャツ

全部自分の衣類というのが悲しいところですが、酸素系漂白剤でさっぱりできると嬉しいです!

酸素系漂白剤を使った漂白方法

酸素系漂白剤を初めて使うときは、口コミだけをあてにせずに必ず製品の説明を読んでくださいね。
それから洗濯表示も必ず確認してください。

ステップ1:洗濯表示を確認する

漂白したい衣類の洗濯表示から、酸素系漂白剤が使用可能であることを確認してください。
「ワイドハイター クリアヒーロー クレンジングパウダー」が使えるものは、「水洗いできる白物、色物、柄物のせんい製品(木綿、麻、化学せんい)」になります。

洗濯表示の意味も復習しておきましょう。
ついつい見逃しがちな洗濯表示ですが、プロのクリーニング職人でも少し迷ったら必ずマークを確認するくらい本当に重要な情報なんですよ。
洗濯表示
三角マークは塩素系漂白剤も酸素系漂白剤も使える、三角マークの中に2本線があるのは酸素系漂白剤だけ使える、バツマークは漂白剤の使用は禁止ということになります。
「ワイドハイター クリアヒーロー クレンジングパウダー」が使えるのは、上の2つのマークがある物です。
漂白剤を使いたい衣類にこのどちらかのマークがあることを必ず確認してください。

また、酸素系漂白剤OKマークがあっても、「ワイドハイター クリアヒーロー クレンジングパウダー」は金属製のファスナーやボタンがある服には使えません。
「使えないもの」と書かれているところも必ず確認してください。

洗濯表示を確認

ステップ2:バケツに漂白剤を溶かす

酸素系漂白剤で漬け置き
今回試してみるのはつけ置き洗いなので、衣類を入れる前にバケツなどに規定量の酸素系漂白剤を溶かします。
酸素系漂白剤で漬け置き
50℃に設定したシャワーからバケツに6リットルのお湯を入れました。
「ワイドハイター クリアヒーロー クレンジングパウダー」の使用量は水1リットルにつき5gなので、30gを溶かしてみました。
キャップで計量できるのでとっても便利!

ステップ3:洗濯物を投入!

酸素系漂白剤で漬け置き
「ワイドハイター クリアヒーロー クレンジングパウダー」が溶けたら衣類を漬けます。
最初は浮いてくるので、火傷に注意しながら手袋をした手で衣類を沈めましょう。
このとき私は衣類を洗濯ネットに入れてから漬けるようにしています。
なぜかというと、つけ置きが終わった後はそのまま洗濯機にジャバーっと移して洗ってしまうので、すぐに洗える状態で漬けておいたほうが便利なんです。
ただ洗濯ネットには金属製ファスナーが使われているものもあるので、自己責任ということでお願いします。
酸素系漂白剤で漬け置き
「ワイドハイター クリアヒーロー クレンジングパウダー」の粉末がしっかり溶けるまで混ぜてから衣類を漬け込みましょう。この状態で30分置いておきます。

ステップ4:すすぐ。または洗濯する

30分経ったらすぐにすすぎます。
すすぎは流水で行っても良いですし、そのまま洗濯機でいつも通りの洗濯をしても構いません。
ただし、酸素系漂白剤を使ってはいけない衣類とは一緒に洗わないでくださいね。
不安な場合は酸素系漂白剤に漬けた衣類だけでお洗濯すると安心です。

後はいつもどおり干して乾燥させるだけ!

酸素系漂白剤を使った効果をレビューします!

私がいちばん気になっていたのは、着ているうちにだんだん酸っぱい臭いになってくるスポーツウェアの汗臭です。
結論から言うと、これらの臭いは「ワイドハイター クリアヒーロー クレンジングパウダー」で本当にスッキリ落ちました。
今までは着た直後は気にならなくても、運動して大量の汗をかいた後は自分でわかるくらい汗臭がしていたのですが、この臭いがしなくなったんです。
スポーツ女子、筋トレ女子の共通の悩みだと思いますが、スポーツブラの汗臭もスッキリと取れました。
漂白剤の規定量と水温をきちんと守ったことで、より効果を発揮したのだと思います。

今までは汗臭が落ちなかったら買い替えどきだと思っていたのですが、定期的にこの方法で漂白すればまだまだ使えそうです。
「洗ったばかりのスポーツウェアが臭い!」とお悩みの方や、お子さんの部活のユニフォームの汗臭さが気になる方には、ホントにこの方法を試してみてほしいです。

すぐに黒ずんでくる白いTシャツの襟も、黒ずみが落ちてスッキリしています。
酸素系漂白剤レビュー
色落ちやダメージもなく、むしろTシャツの色そのものが鮮やかになった気がします。
酸素系漂白剤レビュー
「このTシャツ、ついさっきまでこんなに鮮やかな赤じゃなかったような気がする・・・」と本気で思いました。

それから、すごいのがコレです。
酸素系漂白剤レビュー
クッションカバーについてしまったコーヒーのシミです。
シミは早く落とした方が良いと知っていながらついサボってしまい、かなり時間が経っていたのですが見事に落ちました。
つまみ洗いはせずに他の衣類と一緒に「ワイドハイター クリアヒーロー クレンジングパウダー」に漬け込んだだけで落ちましたよ。

漂白剤のよくある質問

漂白剤の疑問をQ&Aでまとめます。

漂白した服にピンクのシミができた!どうして?

衣類を漂白したら、襟や袖にピンクのシミができてしまった・・・という経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか?
これは、日焼け止めが付着した衣類を塩素系漂白剤で漂白した際に起こる変色です。
日焼け止めの成分に塩素系漂白剤の成分が反応して、ピンクに変色してしまったものなんです。

びっくりするくらい鮮やかなピンクになることもあるのですが、反応しているのはあくまでも日焼け止めの成分なので生地自体の変色ではありません。
そのため、洗剤の原液をつけてしばらく置いてから洗濯すると落とすことができます。

この変色を防ぐには、塩素系漂白剤を使わないことでしょう。
塩素系漂白剤は白くあって欲しい衣類を真っ白に洗い上げるには適しているのですが、ご家庭の洗濯に用いるには取り扱いが難しいと感じます。

私も洗濯に使ったことがあるのですが、洗っていた衣類ではなく着ていた黒いTシャツにいつの間にか塩素系漂白剤が跳ねていたみたいで、色が抜けてその部分だけオレンジ色になったことがあります。
単なる不注意なんですけど、エプロンをつけいたとしてもエプロンの色が抜けていたでしょうし・・・。
そう考えると、酸素系漂白剤が安心だと思います。

還元系漂白剤って何?

酸素系漂白剤と塩素系漂白剤の他に還元系漂白剤という種類の漂白剤もあります。
花王「ハイドロハイター」が代表的な還元系漂白剤になります。

還元系漂白剤は鉄分による変色や鉄分が強い水による衣類の黄ばみなどに強いのですが、日常的な衣類の漂白、除菌、消臭には向いていません。
洗濯表示にも還元系漂白剤を表すマークは無いのでご家庭で一般的に利用する漂白剤では無いと考えるべきでしょう。どうしても使う必要がある場合は、必ず取説をよく読んでくださいね。

漂白した後は洗剤を使って洗濯した方が良いの?

ワイドハイターシリーズなどの酸素系漂白剤には、洗浄成分である界面活性剤が含まれているので、必ずしも洗剤を使って洗濯をする必要はありません。
説明書きにも「水ですすぐか、洗濯する。」と書かれているので、汚れがひどい時だけ洗剤を使って洗うという方法でも良いと思います。

ただし、界面活性剤が使われていない酸素系漂白剤や部分使いした場合は洗濯洗剤を使った方が良いこともありますので、繰り返しになりますが説明をよく読んで使用方法を守ることをおすすめします。

酸素系漂白剤を使って襟のシミ、脇の黄ばみなど部分洗いしたい

液体の酸素系漂白剤を襟や袖の黄ばみが気になる部分に塗って洗濯をすれば、部分的な漂白ができます。
この方法は、液体の酸素系漂白剤「ワイドハイター EXパワー」にも記載されています。
つけ置き洗いではなく、放置しないですぐ洗う点がポイントですね。
酸素系漂白剤で部分洗い

また、スプレータイプの酸素系漂白剤も販売されています。
こちらは花王「ワイドハイター クリアヒーロー ラク泡スプレー」です。
ワイドハイター クリアヒーロー ラク泡スプレー

酸素系漂白剤が泡になってプシュッと出てくるので、気になるところにムダなく塗布することができます。
ワイドハイター クリアヒーロー ラク泡スプレー

スプレーした後は、洗濯用洗剤を使ってすぐに洗濯機で洗うようにしましょう。
ワイドハイター クリアヒーロー ラク泡スプレー
私も今までは液体の酸素系漂白剤をキャップにとって塗っていたのですが、ドバッと出てしまったり、衣類の上を液体が滑って床に垂れてしまったことがありました。
このスプレータイプの酸素系漂白剤は狙ったところにプシュッとできるので何気に便利だと感じます。

漂白剤による失敗例と注意点を知りたい

漂白剤は説明書通りに使えば危険なものではありません。
しかし漂白剤を使ってしまったことで衣類が傷んでしまうなどのトラブルが起こる可能性はあります。
ここでは、実際にあった失敗例と注意点をご紹介します。

ワイシャツの襟が黄色くなった!

塩素系漂白剤を使うとワイシャツの襟や袖口が黄色く変色してしまうことがあります。
これは布ではなく、襟の中にある襟芯という樹脂に漂白剤が反応してしまったことが原因です。
変色を防ぐには、ワイシャツの洗濯表示を必ず確認して塩素系漂白剤が使えるかどうかを確認すること。または酸素系漂白剤を使うようにしましょう。

ゴムが伸びた気がする・・・

酸素系漂白剤を適切に使っていればゴムが伸びるようなことはありませんが、塩素系漂白剤を使うとインナー、靴下などのゴムが伸びてしまうことがあります。
特にポリウレタンが使われていると、ダメージが大きく伸縮性がなくなってしまいます。
洗濯をする前に洗濯表示をチェックして、指定されている方法で洗うようにしましょう。

塩素系漂白剤と酸素系漂白剤は絶対に混ぜないこと

「混ぜるな危険」の文字通り、酸素系漂白剤と塩素系漂白剤を混ぜると本当に危険です。
塩素に酸素が混ざると塩素ガスが発生するのですが、このガスを大量に吸ってしまうと塩素ガス中毒症になることがあり命に関わってしまいます。

自分で混ぜたつもりはなくても、
・酸素系漂白剤を使ったけどシミが気になって塩素系漂白剤を重ねて使った
・塩素系漂白剤でお風呂のカビをとって、水で流さないまま酸素系漂白剤を使った
・塩素系漂白剤に酸性のものが混ざった(クエン酸、レモン汁など)
など、ついうっかりで混ざってしまうこともあります。

少しでも刺激臭を感じたら、
・水で流せるようであれば流す
・換気をする
・その場から離れる
・塩素ガスを吸い込んだら病院に行く
などの対応が必要です。

酸素系漂白剤で快適にお洗濯を!

一人暮らし始めたばかりの方など、まだ漂白剤を使ったことがない人もいると思います。
ぜひ酸素系漂白剤を1本買ってきて、黄ばみ、シミ、臭いなどが気になる衣類でつけ置き洗濯をやってみてください。
酸素系漂白剤がとても簡単に素晴らしい効果を発揮してくれることがわかると思いますよ!

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