ブランドウールコート愛用のあなたに、ケア方法教えます!
着ているうちに襟や袖口が黒ずんだり汚れっぽくなってきて、お手入れしたほうがいいとは分かってはいても、どんなふうにケアすればいいか、見当がつかない…。
家で洗うのもちょっと無理そうだし、かといって、ウール素材が活躍する秋冬シーズン真っ只中のときには、「いますぐクリーニングに出すことはできないよね~…!!」と困ってしまうもの。
そんなあなたに、クリーニングの現場で活躍するクリーニング職人から聞いた、おうちでできる合理的で効果的なケア方法をアドバイスしたいと思います!
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ウールコートで有名なブランド
マッキントッシュ
写真出典:YOOX
ベーシックなデザインのものからスタイリッシュな柄物まで、女性・男性ともにさまざまなデザインのウールコートを展開しているマッキントッシュ。
マッキントッシュといえばゴム引きコートが有名ですが、手堅い実力派のウールコートもラインナップされています。
愛用のウールコートもマッキントッシュのものだよ、という方も多いのでは?
ウール100%素材の品も多く、中にはバージンウールとシルクでできているという最高品質のコートもあるのです。リッチなクオリティの上等品だけに、秋冬シーズン中で、まだクリーニングに出さない場合のお手入れは悩んでしまいますよね…!
マッキントッシュのウールコートの価格帯は9万円~15万円ほどです。
ブルックスブラザーズ
写真出典:wear
メンズの一流ウールコートといえば、ブルックスブラザーズ。
アメリカントラディショナルの名に恥じない「伝統的正統派」ともいえる、気品あるデザインがそろうブランドですね。
歴代アメリカの大統領も愛用しているという確かな品質のウールコート。
ビジネスウェアとしてそろえたウールコートならば、大事なお仕事の前に抜かりなく手入れにも気を配っておきたいものです!
自分でできる!プロ直伝のウールコートのケア方法
それでは、クリーニングに出さない場合の「おうちでできるプロ仕込みのメンテ術」として、ウールコートの手入れ方法をお教えしましょう!
【用意するもの】
【ステップ1】 ハンガーに吊るし、全体にザッと洋服ブラシをかける
ウール素材のジャケット・コートをハンガーに吊るし、まずは洋服ブラシを使ってブラッシングします。
これは表面のホコリをはらうため。襟の裏、袖口、ポケット口なども忘れず、ザッと全体的にブラシがけしましょう。
【ステップ2】 洗剤液を含ませたタオルで表面をふく
少量の液体中性洗剤を水に溶かし、よく混ぜます。
その洗剤液をタオルにふくませ、かたくしぼります。生地をこすらないように気を付けながら、タオルで全体をふきます。
摩擦を加えずに、ウール素材のジャケット・コートの表面に押し付けるようにポンポンとふいていきましょう。襟元や袖口など、汚れっぽいところは特に念入りに行います。
また、小さなシミや黒ずみなどがあるなら、ピンポイント的に台所用洗剤を使ってもいいでしょう。こちらも水で少し薄め、それをタオルに含ませてポンポンとふいて汚れを取り去ります。
【ステップ3】 お湯でしぼったもう一枚のタオルでふき取る
もう一枚のタオルにお湯をふくませてしぼり、さきほどの洗剤液を取り去るように、表面をふき取っていきます。
襟元や袖口など細かなところもふき取ります。摩擦を加えると毛玉ができてしまうので、やはり押さえるようにポンポンとふきましょう。
【ステップ4】 ウール素材のジャケット・コートに気になる汚れがある場合はベンジンを使う(※気になる汚れがない場合には、ステップ4は省略してください)
(※ベンジンを使用する際は、暖房器具やタバコなどの火気にご注意ください)
特にシミや黒ずみなどが気になる場合は、最後にベンジンを使います。
汚れ箇所の裏に乾いたタオルを敷き、別の布にベンジンを染み込ませます。ベンジンを染み込ませた布で、ピンポイント的に汚れ箇所をたたくようにふいて、汚れやシミを除去します。
【完成!】 陰干し後、ハンガーにかけたまま保管
ここまでのステップが終わったら、2時間ほど陰干しして、ウール素材のジャケット・コートの湿気を飛ばします。
クローゼットにしまうときも、ハンガーにかけたまま保管するのが良いでしょう。
ウール素材につきやすい毛玉や、静電気を寄せ付けないように、衣類カバーをかけてからしまうのもおすすめです。
プロ仕込みのメンテを、愛用のブランドウールコートに試してみて!
ウール素材のジャケット・コートが活躍する冬のシーズン中、少なくとも1回このお手入れを取り入れるだけで、着た時のさっぱり感が違いますよ!
そして着用シーズンが終わったら、必ずクリーニングに出してから衣替えをしましょうね。
ウール素材のジャケット・コートのクリーニングは、一般的なクリーニング屋さんでは「ドライクリーニング」をする店も多いですが、デアはドライクリーニング」より「ウェットクリーニング(水洗い)」を断然おすすめします。
ざっくりと言ってしまえば、ドライクリーニングは汗などの水溶性汚れが落ちにくく、何度もドライクリーニングをするとジャケットやコートの着用感が悪くなってしまうから。ドライクリーニングを何度も繰り返すと、じっとりと湿っぽく、重たい着心地になってしまうことはよくあるのです。
その点ウェットクリーニング(水洗い)であれば、きちんとした方法で洗い上げればダメージなしで汚れもよく落ち、さっぱり軽い着心地に仕上がります。
ご紹介した方法で毎日のケア・普段のケアをしておいて、シーズン終わりにはウール素材のジャケット・コートのウェットクリーニング(水洗い)の取り扱いがあるお店を選んで、キレイにクリーニングしてもらってください!
知識豊富な職人がウールコートをお手入れ クリーニングのデア
ウールコート・ジャケットを始め、スーツやワンピース、シャツなどのお洋服、絨毯や布団・カーテン、ぬいぐるみ、バッグ・靴など多様な品のクリーニング注文をお受けしています。
デアのクリーニングは、長年クリーニング業に携わり、現場で多くの経験を積んだ職人がお洋服のケアを手掛けます。
デアの工場において、洋服クリーニングは、検品・前処理・本洗浄・乾燥・手作業アイロン仕上げ…という流れで仕上げられています。
たとえば洗浄処理については、洋服の色・素材など、小ロットで実に細かく分類してから、洋服にダメージを与えず優しく丁寧に洗い上げるクリーニングを行っています。このように、どの工程でも「手間を惜しまないクリーニング」は、なかなか低価格のお店では行っていないのです。
何工程もの作業をひとつも省くことなく、心を込めてお預かりした品物の手入れを行うデアのクリーニングを、お気に入りの洋服でぜひお試しください。