
日本の気候はレザージャケット・革ジャンの保管に適しているとは言えず、大切にしていても革特有のトラブルが起こることもあります。
ここでは、よくあるトラブルと簡単なケア方法をご紹介します。お気に入りの一着を長く楽しむための参考にしてください。
レザージャケット、革ジャンに起こりやすいトラブル
まずはデアによくご相談いただくトラブルをご紹介します。
カビ

夏の間のクローゼットは高温多湿の状態になりがち。表面や縫い目から白っぽいカビが出てしまうことがあります。
ニオイ
革ジャンに染み込んだ汗や皮脂は時間の経過とともに酸化します。放っておくと独特のニオイへと変化してしまいます。
シワ・型崩れ
レザージャケットをハンガーにかけて収納していたことで、肩の部分にポコッと跡がついてしまったこと、ありませんか?
逆に畳んでしまっておくと折り目がしっかり残ってしまい、なかなか取れなくなることも。
乾燥・ひび割れ

表面が白っぽく粉を吹いたようになったり、硬くなってしまうこともあります。
これは革が乾燥して油分を失っているサイン。放っておくと細かなひび割れが発生したり革そのものの強度も落ちてしまいます。
変色・シミ

日光や蛍光灯の光、摩擦などが原因で色が薄くなったり、袖などに部分的にムラが出てしまいます。
黒や濃い色のレザージャケットは色あせが目立ちやすいのですが、逆に淡い色はシミが目立ってしまいます。
レザージャケット、革ジャンの家庭でできるメンテナンス
レザージャケット、革ジャンにトラブルが発生した場合でも、軽度であればご家庭で解決できることもあります。
→ デアのレザークリーニングについて詳しくはこちら
カビが生えたらまずは拭き取りを
革ジャンにカビが出てしまったときは、まず柔らかい布でやさしく拭き取ってみてください。そのあと風通しの良い場所で陰干しをすると見た目はある程度きれいになります。
ただし、革の奥まで入り込んだカビを自分で除去することはできないので、プロにお任せください。
革ジャン特有のニオイ対策
革ジャンのニオイが気になるときは、風通しの良い日陰にしばらく干しておくと軽減する場合があります。
なお、市販の消臭スプレーは革を傷めてしまう恐れがあるため避けた方が安心です。
レザージャケットのシワ・型崩れにできること
レザージャケットのシワや型崩れを防ぐには、まず適切なハンガーで保管することが一番の予防策です。肩の形に合った厚みのあるハンガーを使えば、不要な跡がつきにくくなります。
すでにできてしまったシワは、軽度であれば、お風呂で湯気に当てることで少し戻ることもあります。
しかし、この方法も難易度が高く、しっかり乾燥させてからクローゼットにしまわないと湿気がカビの原因になってしまいます。
乾燥・ひび割れにできること
革の乾燥には市販のレザー用クリームやオイルが効果的です。
ただし、塗りすぎたりムラになったりすると、ベタつきやシミの原因になるので、最初はごく少量ずつ、目立たない部位で試してみてください。
すでにひび割れが入ってしまった場合は、家庭でのケアでは修復が難しくなります。
変色・シミにできること
革の色あせやシミは、ご家庭でのケアが特に難しい部分です。市販のレザー用クリームは応急処置にはなりますが、色を戻そうと無理に染料や補色剤を使うと、かえってムラやシミを広げてしまうことがあります。
軽いお手入れと応急処置はご自宅で、根本的なケアはプロに。革ジャンを長く楽しむためにデアのレザークリーニングをぜひご利用ください。