先日のデア広報室でご紹介した「クリーニングの失敗例!衣類でよくある縮み・色落ち・ビーズ取れトラブル」はご覧いただけましたか?
ほかにも、注意しておきたい失敗例がありますので、今回は、さらに実際に起こりがちなクリーニングの失敗例を解説します。
クリーニングでよくある失敗例
クリーニングに出したのになんだか仕上がりがおかしい?
実際によくあるクリーニングの失敗例を解説していきます。
テカリ・風合いの変化
特にウールやスーツ生地では、クリーニング後に「なんだか生地の見た目や手触りが変わった」と感じることがあります。
強いアイロンやプレスによって生地の表面がテカテカと光り、せっかくの上質感が損なわれて安っぽく見えてしまうのです。
また、ニットやカシミヤのように柔らかさが魅力の素材は、繰り返しドライクリーニングを行うことでふんわり感が失われ、ゴワついた着心地になってしまうことも。
ニオイがする・薬品臭が残る

クリーニングから戻ってきた衣類が「なんだか臭う?」と感じたことはありませんか?
これは、ドライクリーニングで使用する溶剤の可能性が高いです。ドライ溶剤の質が良くない、乾燥が不十分で衣類に残ってしまったケースによく見られます。
汗などの水溶性の汚れがしっかり落としきれていないと、生乾き臭やカビ臭のような不快なニオイが発生することも。
生地の変色・黄ばみ
これもドライクリーニングで起こりがちなトラブルです。
ドライクリーニングは油溶性の汚れはよく落ちるのですが、水溶性の汚れはほぼ落とすことができません。そのため、汗汚れやシミなどが十分に落ちていないことがあります。
時間の経過とともに黄ばみやシミが浮き出てきて、「クリーニングしたはずなのに…」と残念なことになってしまいます。
また、シミ抜きのために強い漂白処理に長時間漬け込むなど、技術的な問題で生地の色が抜けてしまったり、全体が白っぽく変色してしまうトラブルもあります。
ゴムや接着剤の劣化・高温処理による型崩れ
これはマッキントッシュなどのゴム引きコート、スポーツウェアや舞台衣装など、ゴムや接着剤を使った特殊なクリーニングでの事例です。
高温処理や強い溶剤にさらされると、ゴムが硬化して割れてしまったり、接着部分が剥がれて形を保てなくなることがあります。
高温処理は衣類全般にリスクがあり、肩パッドや芯地がヨレてしまったり、プリーツやフリルなど繊細なデザインが消えて元に戻らなったケースも見られます。
クリーニングの失敗例はデアで防げる

一般的なクリーニングで起こりがちなテカリ、風合いの変化、臭い、変色、劣化や型崩れなどの失敗は、素材への知識や工程への配慮が不足していることが原因です。
デアでは、すべての衣類に対して職人による丁寧な検品を行って、汚れの性質を見極めた最適な洗浄方法を選択しています。
・水洗いとドライの使い分けで、汗や皮脂の汚れまでしっかり除去
・高温処理は避け、自然な風合いを残す仕上げ
・装飾やプリーツなどデザイン部分が立体的に仕上がる丁寧なアイロン
・保管を考慮した不織布カバーで長期保管も安心
丁寧に汚れを落とすことで生地の発色や質感がよみがえり、クリーニングを重ねるほど衣類の魅力を引き出す仕上がりを実感いただけます。
「失敗が怖くて出せない」と思っていた大切な衣類こそ、デアに安心してお任せ下さい。