クリーニング店で「汗抜きオプションをつけますか？」と聞かれて、必要かどうか迷ったことはありませんか？
ここでは仕組みや効果、デメリット、料金の目安をわかりやすく解説します。利用すべき衣類や判断のポイントを知っておくと安心です。
→汗抜きオプションをつけるべきケースについてはこちらで紹介しています
クリーニングの汗抜きオプションとは？
汗抜きオプションとは、通常のドライクリーニングでは落としにくい汗などの水溶性汚れに対応する追加加工のことです。
W（ダブル）クリーニングとも呼ばれ、油溶性の汚れに強いドライクリーニングと、水溶性の汚れに強い方法を組み合わせて行います。
ドライクリーニングは油汚れには効果的ですが、水溶性汚れである汗・尿・ジュース・アルコールなどには弱いという弱点があります。そこで、こうした汚れを補うために「汗抜きオプション」が登場しました。
汗抜きは必要？効果とメリット
「そもそも汗抜きは必要なの？」と疑問に思う方も多いでしょう。
実際には、以下のような効果が期待できます。
汗臭さの軽減
汗汚れをしっかり落とすことで、嫌な臭いを防ぎます。
黄ばみやシミの予防
汗に含まれる成分は、時間が経つと黄ばみやシミの原因になります。早めの汗抜きでトラブルを予防できます。
サッパリとした仕上がり
ドライクリーニングだけでは残りやすいベタつきを抑え、すっきりとした着心地に。
特にスーツやワイシャツを夏場に長時間着用して汗が気になるときや、汗を吸いやすい素材（ウールやシルクなど）には効果的です。
汗抜き加工の方法と特徴
汗抜きには大きく分けて2種類の方法があり、クリーニング店によって採用している方式が異なります。
専用洗剤で水洗い効果をプラスする方法
ドライクリーニングに専用の洗剤を加え、水溶性汚れに対応する方法です。
水を使わないのでデリケートな衣類でも安心して利用できます。
メリット
・シルクやレースなど水洗いに弱い衣類でも対応可能
・衣類へのダメージが少ない
デメリット
・水溶性の汚れは完全には落ちにくい
・汗臭さが強い衣類には不向き
ウェットクリーニングを組み合わせる方法
ドライクリーニングの後に水洗いを行う「Wクリーニング」です。
油溶性・水溶性どちらの汚れもしっかり落とせるのが特徴です。
メリット
・汗、尿、ジュース、アルコールなど水溶性汚れもすっきり落とせる
・ドライクリーニングでは得られないさっぱりした仕上がり
デメリット
・水に弱い衣類は型崩れ・縮み・色落ちのリスクあり
・仕上げまでに時間がかかる
・料金が通常より高めになる
汗抜きのデメリット・注意点
汗抜きオプションは万能ではありません。利用前に次の点も理解しておきましょう。
追加料金がかかる
通常料金に数百円〜千円程度上乗せされるのが一般的です。
納期が長くなる場合がある
Wクリーニングは工程が増えるため、即日仕上げは難しいことも。
すべての衣類に必要なわけではない
普段着やすぐに洗濯できる衣類なら不要。スーツ・礼服・高級素材の衣類などに絞るとコスパが良いです。
汗抜きオプションの料金目安
料金は店舗や方式によって異なりますが、おおよその目安は以下の通りです。
- 専用洗剤による汗抜き加工：＋300〜500円程度
- Wクリーニング（ドライ＋水洗い）：＋500〜1,000円程度
大切なスーツやシルク素材のブラウスなど、「黄ばませたくない」「長く愛用したい」と思う衣類に限定して使うと無駄がありません。
料金をふまえ、どんな衣類に汗抜き加工をつけるべきか迷う方はこちらの記事をご覧ください →クリーニングの「汗抜きオプション」って必要？（Vol.2）
宅配クリーニングでも汗抜きができます
汗抜きオプションは、汗による臭いや黄ばみを防ぎ、衣類を長持ちさせるために有効な加工です。
ただし追加料金や納期の延長といったデメリットもあるため、すべての衣類に必要なわけではありません。
スーツや礼服など「ここぞ」という衣類だけに選んで利用すると、コストパフォーマンスよく活用できます。
デアでは宅配クリーニングでも汗抜き加工に対応しているので、店舗に持ち込む時間がない方でも安心してご利用いただけます。
大切な衣類を長持ちさせたい方は、ぜひデアにご相談ください。
