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水なのに目立つ「水シミ」 原因と自分でできる落とし方

関東もいよいよ梅雨入りして、傘が手放せない日が増えてきました。
みなさんも突然の雨に降られてしまって衣類が濡れてしまうこともあるかと思いますが、洋服に落ちた1滴の水によってシミができてしまうこともあるんですよ。

目次

水なのになぜシミになるの?


「水シミ」「水じみ」「ウォータースポット」と呼ばれるこの現象は、透明な水が衣類にポタっと落ちることが原因で起きてしまいます。

見えない汚れが水に溶けて水シミになる

例えば冬のコート。
なかなか洗うことができないコートにはどうしても目に見えない汚れが蓄積されてしまいます。
ここに雨水が落ちてしまうと見えていなかった汚れが水に溶けて、乾いた後に濡れていない部分との境目ができてしまいます。

水に弱い繊維が変形して水シミになる


出展:東京都クリーニング生活衛生同業組合

衣類を作る繊維には、水にとても弱く長時間濡れた状態すると変形してしまうものがあります。
こういった繊維に水滴が落ちてしまうと、その部分だけが変形した状態で乾いてしまいます。
変色しているわけでは無いのですが、光の反射によってシミのように見えてしまうのです。

水溶性の染料・加工剤が溶けて水シミになる


水溶性の絵の具に水滴をポタっと落とすと絵の具が溶けますよね。そして乾いた後は輪っかのような跡ができますが、これと全く同じ現象が衣類で起こることがあります。

衣類に使われている染料や風合いを保つための加工剤には水に溶けやすい水溶性のものもあります。
水滴がついた状態で長時間放置してしまうと、その部分の染料・加工剤が浮いてきてしまい、乾いた後にシミになるのです。

大気中の物質が付着して水シミになる

大気中にはわたしたちの目に見えない物質や汚れがたくさん浮遊しています。
土埃、工場の煙、排気ガス、焼肉屋さんの煙、粉塵、花粉などの大気の汚れは、雨粒によって衣類に付着してしまいます。

水分は蒸発しますが汚れ成分は衣類に残ってしまい、これがシミになってしまうのです。

水シミができてしまうケースとは?

水シミはそもそもの原因が「水」なので落ちにくいシミではないのですが、目立つシミであることは間違いありません。
日常生活の中で水シミができてしまうケースをご紹介します。

レザージャケット、革ジャン、革靴の水シミ

革ジャンの肩の部分をよく見てみると水滴状のシミがあるかもしれません。
レザージャケット(特にスエード)、革ジャンや革靴などの皮革製品は水を吸いやすいので、雨粒にあたっただけでも水シミができてしまいます。

シルク、レーヨンの水シミ


シルクとレーヨンは水シミになりやすい繊維です。
女性ものならブラウスやスカーフ、スカートなどによく使われていますので、雨に濡れないようにご注意下さい。
男性ものではシルクのネクタイがありますね。ビジネススーツにレーヨンが使われていることがあります。

ウェディングドレス、ダンスドレスの水シミ

ウェディングドレスやダンスドレスのメンテナンスで水シミができてしまうことがあります。
ウェディングドレスもダンスドレスもご家庭で丸洗いすることは難しいため、部分洗いすることになると思います。
この部分洗いした箇所を乾かしてチェックしてみたら、大きな水シミができていたということもあるのです。

水シミを防ぐ方法はあるの?

衣類が雨に濡れるのは仕方がないこと。水シミを防ぐためには水分を残さないようにすることが大切です。

雨に濡れたらすぐに拭き取る


梅雨時期はどうしても雨に濡れてしまうこともあります。
衣類に雨粒がついてしまったら、なるべく早くハンカチやタオルでおさえて水滴が繊維に残らないようにしましょう。

防水スプレーを使っておく

革靴など雨に濡れやすいものには防水スプレーをしておくことも有効です。
衣類に使うときは裏側の目立たない部分にスプレーして、変色などのトラブルが起きないことを確認してから全体に使いましょう。

クリーニング店の撥水加工は強力!


クリーニング店のオプションで撥水加工を施しておくと、水シミができにくくなります。

撥水加工では洗濯後の衣類に水の分子よりも細かい分子でできているコーティング剤を塗布していきます。コーティング剤が水を弾いてくれるので水シミができにくくなるのです。
雨が気になる時期だけでなく、ダウンジャケットやコートなどの雪に濡れやすい衣類にもとてもおすすめできるオプションです。

水シミを落とす方法はあるの?


水シミを発見したら、できるだけ早く対処するようにしましょう。
できてしまった水シミを落とす方法をご紹介します。

まずは洗ってみましょう

洗濯ができる衣類であれば、いつもどおり洗ってみて下さい。
水シミのそもそもの原因は無色透明の水なので、全体を軽く洗うだけで取れることも多いんです。
まずはお洗濯してみましょう。

洗えない衣類はどうすればいいの?

全体を洗濯できない場合は、固く絞ったタオルで水シミとそうでないところの境目をポンポンと叩いてぼかしていきます。
水シミの境をグラデーションにして目立たなくさせるために、境目を狙って叩いて下さいね。

リカラーによる補修も可能です


水シミの中には落とすことが非常に困難なものもあります。
例えばヌメ革のバッグ。ヌメ革は着色や表面加工を施さずに仕上げるので、水が染み込みやすいのです。
革の奥まで染み込んでしまった水シミは、ポンポン叩いてもぼかすことができませんので、リカラーで修正するしか方法はありません。

リカラーは、革製品に元の色と同じ色を重ねて塗り直すメンテナンスです。
元の色と同じ色で塗り直しますので、水シミ、変色、日焼け、スレなどのダメージが隠れて見違えるように綺麗になりますよ。

水シミから衣類を守ろう!

透明の水でもさまざまな条件によってシミになってしまうことが本当にあります。
雨粒ひとつでシミになり意外と目立ってしまうので厄介なのですが、水シミは比較的落としやすいシミでもあります。

発見したらまずは洗ってみる、固く絞ったタオルで水シミとそうでないところの境目をポンポンと叩いてぼかすメンテナンスを試してみて下さい。

洗うことができない衣類やレザージャケット、革ジャンなどの水シミは無理して自分で落とそうとするとかえってひどくなってしまうこともあります。
ご家庭でメンテナンスすることが難しいアイテムは、お気軽にデアにご相談下さいね。

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