ルイヴィトンモノグラム布バッグのベッタリしみ

ビフォア

ヴィトンなどのラグジュアリーブランドバッグにも、レザーバッグよりキャンパスの布バッグが多くなってきました。そのカジュアルさが好まれるようになってきたのです。その修復は布だから簡単かというと、かえって難しく十分に修復できるバッグ修理工房は大変少ないのです。

ビフォア

何かがベッタリしみついたような、また色が抜けたような変なシミです。

ビフォア

そのシミは飛び火したようにあちらこちらにあります。これらは経年によってしみの部分が、色が抜けてきたような変化が見られます。

作業風景

修復方法は、洗浄、染み抜きから始まります。決して全体を漬け込んだり、丸洗いはしません。レザーや金具に悪い影響を与えてしまいますから、部分的に細かくシミ汚れを取り除いていきます。

作業風景

汚れを取り除いたら、漂白や染色作業で修正していきます。同じように細かく細かく修正作業が続きます。

アフター

今回はレザー部分の修正はありません。実際は布よりもレザー部分の修正の方が簡単なのです。

アフター

レザーの場合は、筆やエアースプレーを使ったリカラーで修正すればすみますが。布の場合は作業がとても複雑です。

アフター

場所場所によってその方法が変わってきます。そして時間もかかります。

アフター

布とレザーのコンビのバッグは、バッグのカジュアル化の流行で多くなり、依頼も増えてきましたが、その修正を十分にできる工房はまだまだ少ないのです。

目次