クリーニングが終わって、犬のぬいぐるみが修理工房にやってきました。
ほつれ、ほころびの修理依頼です。ほつれ、ほころびが起こる理由は、生地や縫い糸の経年劣化によるものがほとんどですが、毎日かわいがっているうちに、弱ったところが切れてほころんだりします。
他にも、汚れてきたので洗濯機でガラガラ回してしまって破れたという修理のご依頼も多くあります。ぬいぐるみの中の綿に水が染み込むと重くなり、生地に負担がかかりすぎて、洗濯機の中で破れてしまいます。ぬいぐるみクリーニング工場での洗い方はすべて手洗いです。家庭で洗う場合でも手洗いをおすすめします。そして脱水は短くです。
首のところの縫い目がほつれて、穴が空いてしまっています。これはうまく閉じれば大丈夫です。
糸は、素材の繊維と色に合わせたボタン糸を中心に使います。ボタン糸は強くて切れにくく、作業がやりやすいのです。糸は色を合わせるのはもちろん、出来る限りぬいぐるみの素材に合わせた糸を使って縫製します。その種類は、500種類以上になります。