【ダニ徹底駆除】アレルギーを防ぐ!布団のダニ対策

寝起きに、お腹や腕が痒い。
よく見ると、なんだかポツポツ赤い発疹が・・・寝室に蚊がいるの?

それ、もしかしたら蚊じゃなくて、ダニかもしれませんよ?

この記事では、お布団にいるダニの習性と、駆除の仕方についてご紹介します。
是非、ダニを徹底的にやっつけて、快適な睡眠を取り戻しましょう!

目次

なんだか、痒い!それはダニかも?


寝ている間にお腹などに刺された跡があるなら、その原因は、ずばりダニの可能性が高いです。

一般的に、蚊などは、顔や手足といった露出しやすい場所を刺すことが多く、下腹部や脇腹、腿の内側等、柔らかく隠れた部分を刺す傾向があるのはダニ。

お布団というのはダニにとっては格好の住処といわれています。
この機会に、お布団のダニ退治をしましょう。

人を刺すダニといったらコレ

実はダニといってもたくさん種類がいます。
最悪の場合、死に至るケースもあるとニュースにもなった恐ろしいダニといえば、「マダニ」ですが、こちらは、山など屋外に生息しますので、お布団には現れません。

室内にいるダニの主なものは、以下の通り。
非常に残念なことに、ダニがいない住まいは、まずないそうです。

イエダニ
主に室内で、人を刺すダニ。
体長は0.6~1.0mmというサイズで、普段の生活では見逃すサイズ感。
布団やソファー、クッションの隙間に入り込み、脇腹や腿など柔らかい場所から吸血。
刺された部分にかゆみやぶつぶつとした腫れを引き起こす。

ヒョウダニ
チリダニの一種で、布団に住み着くダニの9割以上を占める。
体長は0.3~0.4mm。人を刺したりかんだりすることはないが、ヒョウダニの糞や死骸に含まれているシステインプロテアーゼという酵素がアレルギーの原因と言われる。

ツメダニ
ヒョウダニが増えると、それをエサにするツメダニも繁殖。
体長はおよそ0.7~0.8mmと小さく、淡い黄橙色。
人の血は吸わないものの、人を刺す。刺されると、発疹やかゆみがあらわれることがあり。
アレルギーの原因になる可能性もあり、注意が必要。

ダニが引き起こすアレルギー

お布団のダニというと、刺されれて痒いのは、もちろん不快なのですが、問題はそれだけではありません。
実は、ダニやダニの糞や死骸は、強力なアレルゲンとなって次のようなアレルギー疾患をひき起こすことが知られています。

気管支ぜんそく
呼吸をする際に空気の通り道になる気管支に炎症が起きて気管支の内側が狭まることで、呼吸が困難に。
ダニが発作を起こす刺激となることもあると言われている。

アトピー性皮膚炎
かゆみや湿疹が慢性的に身体に出る。ダニの死骸や糞が原因のひとつと言われている。

アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎
くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみや、充血、目のはれが出る。
ダニの死骸や糞が空気中に舞い上がるハウスダストが主な原因と言われている。

喘息やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎の7割がダニが原因だと言われていて、ダニの数が急激に増える6月~8月は、比例してアレルギー患者さんも増えるそうです。

アレルギー対策としては、アレルギーの原因となるダニを除去することが一番。
できるだけダニの数を増やさないよう継続的にダニ駆除・防ダニ対策を行いましょう。

ダニが増えるのはなぜ?


今まで問題なかったのに、急にダニに刺されて、その存在に気づくのではないでしょうか。

実は、ダニは、梅雨以降になると、活動が活発化・増殖する傾向にあります。
ダニは繁殖力が強く、18日~29日で卵から孵化し、生まれたばかりの幼ダニから成ダニに成長するまでには2ヶ月程度。
寿命は3ヶ月~1年程度で、その間に産卵をして爆発的に数が増えていきます。

ダニの好む環境を知り、効果的な方法でダニ退治の対策を講じましょう。

ダニの好む環境

ダニは以下の3つの条件で繁殖します。

湿度
60%以上の湿度を好みます。

温度
20度~30度が繁殖する温度。55度を超えると死滅します。

栄養
フケや皮脂などのタンパク質汚れ、カビ、ホコリなど、さまざまなものを栄養源とします。

程よい暖かさをもち、寝汗で湿度もあり、餌にも困らない。
この3つの条件を満たすもの、それが「布団」です。

さらに、布団は頻繁に洗濯や掃除がしにくく、側生地に中綿が包まれていて、ダニが内部に隠れやすい構造になっています。
ダニは一生のうちに200~300個も卵を産みます。
いったんダニが住みついてしまうと、完全に退治しない限り、長い期間、ダニが布団で生き続けることになるのです。

ダニを駆除するには

ではどうしたら、布団からダニを徹底的に駆除できるのでしょうか?

まずは、生きているダニを死滅させる。
アレルゲンとなる糞や死骸をしっかりと取り除く。

この2ステップ。
覚えておきたいのは、「生きているダニや卵」「ダニの死骸や糞」のすべてを駆除することが大切だということです。

駆除方法

ダニの殺虫に最も効果的なのは、熱です。
55℃以上の熱で、まずはダニを死滅させましょう!

布団乾燥機なら、機種にもよりますが、60℃程度まで布団の温度を上げられるものもあります。
この時の注意点としては、ダニは温度の低い布団の裏側へ移動してしまうことを避け、まんべんなく温度を上げること。
定期的に利用することでダニの繁殖を抑えられます。

布団乾燥機をお持ちでないなら、コインランドリーの乾燥機を利用するのもオススメ。
大型乾燥機の強い熱風で、しっかりと中綿まで一気にダニを撃退することができます。

また、布団乾燥機をかけた後のダニの死骸や糞はアレルギーの原因や、生き残ったダニの餌になるので、掃除機や布団クリーナーなどでしっかり除去しましょう。

ダニ駆除は、生きたダニを退治後、死骸をしっかり除去するところまで、ワンセットですよ。

天日干しや掃除機でダニは駆除できる?

布団を「天日干し」や「掃除機で吸引」しても、生きているダニは完全に駆除できません。

天日干しは、ダニを殺すほどの高温になりませんし、生きているダニは、掃除機の吸引にたえられます。

自宅でお布団を洗濯して「生きてるダニを水で洗い流す」こともできません。
ダニは、洗濯機の中でも、水流の中でも繊維にしがみつき、生き残るだけの生命力の強さをもっていると言われています。

因みに、市販のダニ駆除用の殺虫剤を使う方法もあります。
直接肌に触れるお布団に、殺虫剤を振りかけるというのは少し躊躇してしまいますが、こちらも使用法を守って適切に使うことで効果が期待できます。

新たにダニがつかないよう予防する


生きているダニ、糞、死骸をすべて除去できたら、続いて新たなダニがなるべく付かないようにダニが増えない環境づくり。
ダニ増殖の3要素、湿度・温度・栄養源をコントロールすることで、ダニの発生を抑えましょう。
具体的には

  • 寝室の掃除をこまめにする
  • 寝室に洗濯物を干さない
  • 寝室の換気をして風通しをよくする
  • 床に直接布団を敷かない
  • シーツは週1回以上洗濯する
  • お布団を天日干しする

生きているダニを駆除することはできない天日干しですが、実はダニが増えないよう布団の湿度を下げるには有効です。
ここで止めてほしいのは、干した布団を叩くこと!
死骸や糞が細かくなり、気管に吸い込みやすくなってしまい逆効果です。

また、防ダニシーツを利用するのもいいかもしれません。
防ダニシーツをかければ布団内部へのダニの侵入を防ぐことができます。
表面は、定期的に掃除機などで吸い取っておきましょう。
最近では、寝具用の防ダニ柔軟剤や、マットレスとベッドパットの間に挟みこむことでダニを捕獲するシートなども販売されています。
日常的に、防ダニ対策をすることで、ダニを増やさないよう気をつけましょう。

クリーニングならここまでできる

ダニの徹底駆除には「殺ダニ・アレルゲン除去」の2ステップに加えて、予防対策を行うとさらに効果的です。
水洗いの布団クリーニングなら、殺ダニとアレルゲン除去を一気に手間なく行うことができます。ぜひお試しください。

殺ダニとアレルゲン除去を一括で

生きているダニは熱に弱く、死骸や糞などのアレルゲンは水溶性のため洗濯で洗い流せます。

デアのふとん工場でクリーニングを行なうと、ダニ・ダニの糞や死骸の90%以上は水洗いの過程で、洗い流すことが出来ます。

生き残ったダニは、120℃で50分乾燥機にかける「高温乾燥」の過程で死滅します。
そのとき残ったダニの死骸や糞は、仕上げ乾燥機で吸引し、アレルゲンを残しません。

ダニの栄養となる汚れも取れる

ダニは人の汗や皮脂汚れ、カビなどを栄養源として繁殖します。
このような汚れは、いくら布団カバーをかけて使っていても、中綿まで染み込んでしまうもの。
中綿まで染み込んだ汚れを取るには、布団クリーニングが一番です。

汚れをしっかり取ることで、ダニの栄養源をなくし、繁殖しにくくすることができます。

ドライクリーニングは効果なし

クリーニングには、水で洗う「水洗い」以外に、有機溶剤を使って汚れを取る「ドライクリーニング」もあります。

布団につく汚れ、汗汚れはダニの餌となりますが、そのほとんどは水溶性のもの。
水溶性の汚れはドライクリーニングでは、ほとんど落とすことができないのです。
そのため、クリーニングに出すときは水洗いしてくれる業者を選ぶことが大切です。

まとめ洗いでなく、個別洗い

また、水洗いのやり方も業者によって異なります。

ぐるぐるまきにした複数の布団を大きな洗濯機に入れて一気に洗う「まとめ洗い」と、1枚ずつ手洗いで洗う「個別洗い」があります。

まとめ洗いでは、巻いた内側の汚れやダニアレルゲンは落とすことができません。
これは、家庭の洗濯で、丸めた洗濯物の内側が上手に洗えないのと同じ。
個別洗いでしっかり全体の汚れを落としてくれる業者を選びましょう。

デアでは、1枚1枚丁寧に布団を洗う個別洗いを行っています。

防ダニ加工

布団クリーニングと一緒に、布団に防ダニ加工をしておくのも、ダニを減らすひとつの方法です。

デアの防ダニ加工では、薬剤を使った溶液を布団に吹き付けます。
ダニを殺すような強い薬ではなく、ダニが近づかないようにする「忌避効果」のある薬です。
肌や人体への影響はなく安全なものなので、その分殺虫効果はやや弱くはなりますが、防ダニ加工を行うことで、半年から1年程度はダニの増加をふせぐことができます。

まとめ

家の中で、ダニが一番多い布団。
ほっておいて健康に影響が出る前に駆除しましょう。

ダニの駆除は意外と手間のかかる作業です。
大きくて手間のかかるお布団は、宅配クリーニングを利用して、お手軽にダニ退治はいかがですか?
お布団なら、1シーズンに1回はクリーニングに出すのがおすすめですよ。

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