コインランドリーとクリーニングを比較!お布団の洗濯方法

シーズンオフのお布団をしまうとき、または季節の変わり目でお布団を使い始めるとき
うっかり汚してしまったとき、ダニが気になるとき・・・などなど。

お布団をキレイにしたい、洗濯したいときってありますよね。

この記事では、お布団をキレイしたいけど「自宅で洗うか」「コインランドリーに持っていくか」「クリーニングを依頼するか」悩んでいる方へ向けに、それぞれのメリットとデメリットをご紹介。

自宅で洗う時に注意すること、よくあるトラブルなどの例も挙げつつ、布団をキレイにする方法選びに役立つ情報をまとめました。

目次

お金をかけずに洗濯したいと思ったら

自宅、コインランドリー、クリーニング・・・
この3つを比較するなら、一番コストがかからないのは自宅で洗う方法でしょう。

手洗いする場合、お風呂にお湯をはり、たたんだ布団と洗剤を入れて、足で踏みながら丸洗い。
洗濯機で洗えるサイズであれば、丸めて洗濯機に入れて洗う方法もあります。

自宅で洗ったときのよく聞くトラブルは以下の通り。

  • 汚れや臭いが上手に落とせなかった
  • すすぎが充分できず洗剤が残って臭いやシミの原因になってしまった
  • 脱水で中綿が偏った
  • 乾かすのに何日間もかかった
  • 脱水ができず、水の重みで側生地が破れた
  • 乾燥に失敗し、生乾きの臭いが付いた
  • 布団が固くなってしまった
  • 乾燥が不十分だったようで、後日カビが生えた

自宅では、大きな布団を広げて洗うスペースもないので、完全に汚れがとれなかったり、脱水がうまくできなかったり、乾燥不十分といったことが起きてしまいます。
汚れが取れないことやすすぎ不足、乾燥不十分だと、シミだけでなく、ニオイやカビの原因にもなります。
せっかくキレイにしようと思って、洗濯したのに、そんなことになるのは避けたいですよね。

ご自宅で洗濯する場合は、まずは洗える布団かどうか(素材、仕様、サイズ)を確認して、作業する必要があります。

一般的にご自分で丸洗いして良い布団といえば、「ウォッシャブル布団」「キルティング加工されている布団」です。
羽毛布団は水洗いをすると、側生地のダウンプルーフ加工が取れてしまい、羽毛が吹き出しやすくなりますので、布団丸洗い専門のクリーニング業者にご相談ください。

実際は、自宅では上手く洗えない布団が多く、布団の中まで丸ごときれいにしたいと思ったときにはおすすめできる方法ではありません。
でも、そんなに高価でないサイズ的にも小さな洗える布団や、子供が頻繁におねしょしちゃう場合など、気軽に試してみたい方法ですね。

コインランドリーのメリット・デメリット

ご自宅よりは、大きなサイズのものも洗えそうなのが大型コインランドリー。
クリーニング専門店に依頼するよりもお安く利用できるのもメリットです。

最近では「布団専用の洗濯機」が置いてあるコインランドリーもあります。
ただし、どんな布団でも洗えるわけではありません。
やはり、ウォッシャブル布団」「キルティング加工されている布団」になります。

大型コインランドリー店の中には、利用の注意書きに
「綿布団や羊毛布団、敷布団を洗濯したいときは、クリーニングに出してください。」
と書いてあるところもあります。
なぜなら、綿は水に濡れると固くなり、洗濯すると中の綿がボロボロになってしまう可能性がありますし、羊毛は縮んでしまいます。
敷布団は、中綿がよれてしまうからでしょう。

ほとんどのコインランドリーで推奨されているお布団というのは、

  • アクリル系毛布
  • 薄いこたつ布団
  • シーツやカバー

のこと。

私たちが一般にお布団と呼んでいる、綿布団や羊毛布団、敷布団を洗濯機でまわすと、綿が寄って戻らなくなったり、水を含んで重くなるので、洗濯機自体が回らなくなる可能性があります。

コインランドリーによっては羽毛布団は洗濯可能と表示してあるようですが、これもおすすめできません。
羽毛布団はとにかく乾燥させるのが難しいのです。

また、自宅の洗濯機で洗うときと同様、コインランドリーでは以下のような失敗が起きやすくなります。

  • 丸めたり、たたんだりして洗濯機へ入れるので、内側の汚れや臭いが上手に落とせない
  • すすぎが充分できず洗剤が残って、臭いやシミの原因になる
  • 乾燥に失敗し、生乾きの臭いが付いたり、布団が固くなる

コインランドリーの場合は、どんな布団でも同じ回転数の洗濯機で洗うことになります。
そのため、側生地が傷んだり、中綿が偏る原因になることも。
また、丸めて洗濯機に入れることになるため、内側の汚れや臭いはきれいに落とせなかったり、すすぎが不十分になりやすく洗剤が残ってしまいます。

さらにコインランドリーの乾燥機では、繊維に合わせた温度設定が出来ません。
そのため、高温で繊維が縮んでしまうこともあれば、反対に中綿までなかなか乾燥しきらないために、結局自宅でも干したという話も聞きます。

作業時間については、一般的なコインランドリーなら、毛布1枚を洗濯・乾燥するのに、1時間から1時間半。
費用は、利用するコインランドリーによって値段は多少異なるとは思いますが、毛布1枚なら1000円程度、厚手でないお布団1枚なら2000円程度。

コインランドリーで便利だと思う部分は、やはりドラム型の高温風機能ですね。
乾燥機で20分ほど回せば、中綿に含まれた湿気などは解消され、ふっくらとした布団にできることも。
また、コインランドリーの乾燥機なら、高温で死滅するダニ対策には効果的です。

最近では、クリーニングに出すのと同じくらいの価格で買える安価な布団も出ています。
そういった安価な布団なら、コインランドリー洗いにチャレンジするのもあり。
低価格の布団を購入する際は、気軽に洗えるよう、ウォッシャブルの布団を買うのも一つの方法ですね。
ダニが気になるようなもので高価でない布団なら、コインランドリーに持ち込むのも良いかもしれません。

専門店によるクリーニングのメリット・デメリット

自宅で洗う方法に比べて、コストが高いところがデメリットのクリーニング。

しかし、品質の高い布団はきちんとメンテナンスしていれば、10年以上快適に使い続けられるものもあります。
コインランドリーで洗って寿命を縮めてしまうより、多少費用がかかってもプロのクリーニング業者にきれいに洗ってもらう方法をお勧めします。

布団クリーニングの場合、業者にもよりますが、かなり多くの種類の布団を洗えます。
デアでは、掛け布団や敷布団、羽毛布団や綿布団、羊毛布団など、さまざまな種類の布団のほか、通常は洗えないムアツ布団やマットレスなどのクリーニングもお引き受けしています。
ご注文があれば、ご自宅まで布団を集荷に伺います。
もちろん、洗いあがった布団は、ご自宅へお届け。

汚れた布団を袋に入れて玄関で渡すだけですから、車で布団を運べない方や高齢の方でも安心です。

また、忙しい・手間をかけたくない・布団を運ぶ手段がないという場合も布団クリーニングがおすすめ。
コインランドリーは手軽なようで、予洗いや運搬、乾燥など、想像以上に手間がかかるもの。
布団を渡すだけの宅配クリーニングを一度使ってみて、便利さを実感してください。

布団クリーニング専門店だからできること

アレルギー疾患の原因(アレルゲン)となるダニ。
喘息のお子さんのために布団を洗いたいというケースも多いでしょう。
ダニは非常にしつこく、一番のアレルゲンとなるダニの死骸を中綿から徹底駆除するにはプロの仕上げが必須です。
布団クリーニングでは、布団の素材や仕立て方に合わせた洗い方で布団を洗います。
1枚1枚手洗いしたあと、専用の洗濯機を使い、中綿までしっかり洗い上げます。

プロの手で、側生地の汚れや臭い、中綿に染み込んだ汗や繁殖したダニまですっかりきれいにすることができます。

また、布団がカビてしまった!もしくは、カビくさい臭いがしている!というときも、布団クリーニングへ。

布団についてしまったカビを、自宅やコインランドリー洗いで完全に落とすことはとても難しいのです。
エタノールなどを使う方法が紹介されていますが、布団を傷めてしまう危険もあります。

ペットのおしっこなどきつい臭いを落としたいときにも、ご依頼ください。
しっかりとニオイを落とせないと、また同じ場所に粗相されてしまう原因となります。

一般的に、コインランドリーではペット用品や、し尿・汚物が付着した物は洗えません。
次に使う人のことを考えて、ペットのおしっこがついた布団はコインランドリーに持ち込まないようにしましょう。

コインランドリー洗いに挑戦するなら

最後に、「やっぱり費用を抑えてコインランドリーで洗いたい」という方に、気をつけていただきたい点をご紹介しておきます。

側生地の破れやほつれに注意
一番気をつけてほしいのは、側生地の破れやほつれ。そのままでコインランドリーの洗濯機に入れると中綿が出てしまい大変なことになります。
一見破れていないように見える布団でも、洗濯槽の中で水に漬かった綿の重みがかかることでいきなり破れてしまうことも。
気付かないまま乾燥までかけてしまうと大惨事です。しっかりチェックするようにしましょう。

乾燥不十分によるカビや臭いに注意
布団洗いでは乾燥が仕上がりを左右する大きなポイント。
コインランドリーで洗った場合は自分で適切に乾燥させなければなりません。
洗い終わった布団は水分を吸って非常に重くなっています。
その重さで「乾燥にかなり時間がかかりそうだ」と感じられるでしょう。

羽毛布団の場合は、タンブラー乾燥で念入りに乾燥します。
乾かし方が甘いと、生乾きの臭いや鳥の羽独特の獣臭が強くなり、取れなくなってしまいます。
乾燥機をかける目安は60分から90分です。途中でいったん取り出し裏返しましょう。

敷布団は、布団のなかでも厚く、乾燥機にかけてもなかなか乾きません。
乾燥機から出したときは乾いたように感じても、芯は湿っていることが多く、カビや臭いの原因となります。
家へ持ち帰ってからは天日干しして、しっかり乾かしましょう。

ポリエステルやレーヨンなど化繊が混じった中綿の布団は、コインランドリーの高温乾燥をかけると溶けてしまいます。
耐熱温度などを必ず確認しましょう。

予洗いすることで洗い上がりがよくなる
掛け布団で一番汚れているのは首元。汗を吸ってしっとり・べとべとしている場合もあります。
コインランドリーへ持っていく前に、自宅で部分的につまみ洗いしてから持っていくと洗い上がりが良くなります。
また、気になるシミや臭いがある部分も予洗いしてから持っていきましょう。

布団クリーニングの場合でも、きちんと洗ってくれる業者は、予洗いを必ず行います。予洗いせずに洗濯機に入れるだけでは汚れが残ってしまいますので、気をつけてくださいね。

まとめ

コインランドリーで布団を洗うことは、クリーニングに比べると費用面でメリットがあります。
ただし、失敗してしまうと汚れが落ちないだけでなく、取り返しのつかない事態になってしまうことも。

布団をしっかりきれいにしたいなら、プロが布団に合わせて適切な方法で洗ってくれる、水洗いクリーニングがおすすめ。
布団クリーニング業者の中には、一律に、すし巻き状にした布団を大きな洗濯機でまとめ洗いしている場合があります。
それでは、巻き込んだ内側まできれいにすることはできません。
低価格を謳っていても、全くきれいになっていないケースもありますので、ホームページなどで洗い方の工程もしっかり確認してから、クリーニングに出すことをおすすめします。

クリーニング店なら、コインランドリーと異なり、「損害賠償規定」「事故賠償規定」などを定めているため、万が一、大切な布団が傷むなどの事故があった場合は補償してもらうことができます。
また、布団がきれいになっていない場合には、業者に連絡して再洗いしてもらうことも可能です。
クリーニングに出す前には、ホームページなどで必ず、損害賠償規定等を確認しておきましょう。

1度出してみると、その仕上がりと簡単さに感動するはずです。

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