靴ブーツの修復レポート

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メタリックカラーのサンダル色補正

ビフォー
メタリックカラーの特性として、色が経年劣化でボロボロと細かく剥がれてきます。
ビフォー
底、ヒール部分もとても汚れています。
アフター
メタリックの顔料を調合して入念な作業でカラーリング・染色を行いました。
メタリックカラーが剥がれにくい溶剤を噴霧してコーティングしたので、堅牢度が増したと思います。

アフター
底、ヒール部分も、汚れ落としのクリーニングできれいになりました。

 

スエードブーツの汚れ、シミ、変色

ビフォー
スエードやヌバック素材の靴は、表面が起毛している分、スムースレザー以上に汚れや色褪せが目立ちやすいものです。
普段のお手入れは、ブラッシングで汚れを落とし起毛を立て整える。
ちょっとしたカビなら、ブラッシングで落とせます。
雨に濡れたら、風通しのいいところで乾燥させる。でもシミが変色したら、家庭では落とせません。
ビフォー
このブーツは、汚れ、シミや日焼けで左右バラバラに変色しています。
まず、靴・ブーツクリーニングで汚れを取り去ります。
その後にリカラー(カラーリング・染色)です。
アフター
一般的な皮スムーズレザーと違い、起毛皮であるスエードの染色は、顔料はゴワゴワになるので使えないので、大変難しいと言われています。
染料を使っても染料の染み込み方が皮の部位によって違って来るので、キレイに染め上げるのは職人の技が必要です。
アフター
靴底の変色もすっかりキレイになり、まるで新品のように仕上がりました。

スエード、ヌバックのブーツは、家庭での水洗いも出来ますが、台所用の中性洗剤でブラッシングした後、レザー用の加脂剤入りの柔軟剤に5分ほど漬け込んでください。
シューキーパーをいれて陰干しすれば出来上がりです。
洗う前に、濡れた白いタオルで皮の一部に当てて、タオルに色が移るものは、移染しますので洗えません。

 

カビと汚れのメンズブーツのクリーニング

ビフォー
ヘビーな履き方をしたブーツ、汚れとおまけに点々とカビが生えています。型崩れもあります。
お手入れは雨の日に履いたら、必ず乾いたタオルで拭き取って風通しの良いところで乾かしましょう。
乾いたらブラッシング。乾燥するときは型崩れをしないように、必ずシューキーパーを入れ、形を整えて乾燥します。
このブーツは型崩れをしています。どうもこのお手入れを怠ったようです。
アフター
靴専用の水洗いで、外側、内側までもカビを除去して、乾燥時に型くずれを修復しました。
最後に軽くカラーリングして変色部分を修正しました。

 

全面カビだらけのレインブーツ

ビフォー
ケースに入れたままのおしゃれな長靴。ジミーチュウのレインブーツです。
大切な長靴だったのでしょう。開けてびっくりウチソトとも全面カビだらけです。
アフター
幸い、型押しゴム製なので、カビも表面だけで、ブーツ専用のクリーニングでウチソトともすっかりきれいになりました。
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