バッグ・財布の修理レポート2

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ゴヤールイエローハンドルの作り変え

バッグで最も傷むところは、把手(ハンドル)部分です。
ゴヤールのバッグは底ひろがりになっているので、重たいものを多く入れがちで、この細い把手では負担が大きすぎます。
経年劣化で切れてしまいました。
レザーを継ぎ足すわけにはいかないので、新しい皮革を用意して作り変えました。
本体からハンドル部分を外して再度付け替えます。
最後にカラーリングをして完成です。
把手(ハンドル)にはもともとのレザーとは違ってより耐久性のある皮革素材を使いましたので、より良いものになったと思います。

ゴヤールボストンバッグの底破損の補正

ゴヤールはトートバッグがよく知られていますが、これはボストンの形をしています。
角が激しく擦れて汚れてもいます。
よく検品してみると、革自体の損傷は少ないようなので、汚れた部分をクレンジングして、
リカラーで修正します。
エアーブラシの器具を使って汚れた部分や、傷ついた革を補正していきます。
ほぼ元通りに修正することが出来ました。

LOUIS VUITTON ルイ・ヴィトン トランクケースの修復

ルイ・ヴィトンおなじみの旅行用鞄です。
重いものを入れても丈夫なので重宝しますが、
持ち歩くと底かどのところに傷が付きます。
持ち手の他、レザー部分をリカラーで補正しました。
中を開けてみるとポケットがたくさん。そこにカビがびっしりです。
バッグ専用カビ除去のクリーニングを行い、カビ予防スプレーを噴霧しました。

ルイ・ヴィトン ダミエ ショルダー 本体・ベルト修復

ルイ・ヴィトンの定番のラインの1つ「ダミエ」
ポシェットのようなかわいいショルダーバッグです。
本体やベルトがかなり汚れています。
この市松模様の白い部分が薄汚れています。
ベルトはカビがついて変色しています。
まずカビを落として、漂白しました。
レザーやストライプに影響を与えないようにするのが、一番の技です。
本体は、バッグ専用の特殊洗浄で復元しました。
くすんだダミエの柄もくっきりと鮮やかになりました。

シャネル マトラッセ チェーンショルダーバッグ コットン 汚れ除去

シャネル マトラッセ シリーズの多くはレザーですが、シルクやコットン地のものもあります。
これはコットン(綿)生地のものでも、パリの地図をモチーフにしたレアな製品です。
コットンですから、手垢がついたり、紫外線にあたって薄汚れてきます。
細かく見るとかなり汚れています。
布バッグ専用のクリーニングとクレンジグ作業で汚れを落とし、
変色部分を軽く漂白しました。
パリ地図の模様もくっきりとクリアになったと思います。
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