日焼けと経年使用で色がすっかり抜けてしまったルイ・ヴィトンのデニムバッグ。
サック・ママンという名を冠するこのバッグ。実は、おむつ替えの為のマットが内蔵されている優れもの。
お持込みいただいたのは男性のお客様でしたが、一見するとビジネスバッグにも見える機能性の充実したマザーズバッグだそうです。
このようなデニム生地にも、弊社の染料を用いてリカラーを行うことが可能です。
すっかり白茶けて退色してしまった生地に元色のブルーを丹念に染色していき、発色豊かな藍染め感を取り戻しました。
ロゴステッチと生地とで色の入りが異なるので、色分けの印象もはっきりと残し、鮮やかな発色が蘇ります。
革ベルト等の細かいパーツも擦れて傷みが見られましたが、しっかりと補色してあげることで皮膜の光沢も戻り、数年以上の若返りを実現しました。
新品に戻すとは言えませんが、メンテナンスを定期的に行うことで、何度でも蘇る。それがブランドバッグの底力だと思います。