アルパインスターズ革のライダースジャケットのクリーニング、擦れはリカラーで補修。

この猛暑が終わり、本格的な行楽シーズンがやってくる前に、バイク好きの方へライダースジャケットのメンテナンスをおすすめします。
革製品は、長期保管の後いざツーリングで使おうと思った時にカビが生えていたり、日焼けの色褪せや擦れにより色落ちが目立ったりすることがあります。
クリーニングのデアでも、その様な症状のライダースジャケットのご依頼も時々お見受けします。また、事故で大きく擦れてしまった傷跡のリカラーのご依頼があった際は思わずヒヤッとしてしまいましたが、安全の為にもジャケットは万全の状態で着用したいですよね。

今回のご依頼は、Alpinestars(アルパインスターズ)のプロテクター付きライダーズジャケットのクリーニングとリカラーでの補修です。
アルパインスターズは、1963年に創業されたイタリアの人気レーシングスーツメーカーブランドです。モトクロスからF1まで幅広く愛用されている為、その高い機能性によりアルパインスターズのジャケットが選ばれているのでしょうね。ちなみに“Alpinestars”の名は、アルプスの一番高いところに咲く花である“Star Alpina”からとられたそうです。
革のライダースジャケットは、ファッション性、機能性ともに優れたバイクウエアとして、他にも、VANSON(バンソン)、SIMPSON(シンプソン)、日本のブランドでは浅草発のKADOYA(カドヤ)などのブランドもバイカーさんに人気がありますよね。

さて、ご依頼のメンズジャケットは、クリーニング後に全体的な色落ちや擦れをリカラーで補修します。3色仕様ということで色が多いので、リカラーは通常より特殊な作業となりました。ご依頼の際に、元の3色に合わせたリカラーか、黒一色での染め替えもご検討されたのですが、こちらのお品物は革自体が硬く、色が乗せにくいため、元色へのリカラーでの補修となりました。銀面といわれる革表面が弱っている部分は、リカラーすることで耐久性や撥水性の回復も期待できます。

ビフォー

アフター

全体的に艶と張りが出て、ファスナー付近の結構擦れている色落ちも、キレイに補修されています。

ビフォー

アフター

また、プロテクター部分が取り外せたので、こちらもクリーニングしました。汗が浸透し、全体的に汚れが白く浮き出ています。運転中は風を受けているのであまり気にならないかもしれませんが、こうして見るとやはりかなり汗が蓄積されることがわかります。クリーニング後はとてもすっきりしました。しっかりとしたお作りだったので、元の位置にお戻しするのに手間取ってしまいました…汗

ビフォー

アフター

革のジャケットは、こうした定期的なメンテナンスで一手間かけるだけで、一生モノと言われます。
オシャレなだけではなく、運転中にあなたを守ってくれる大切なライダースジャケット、デアのクリーニングも時々ご活用いただき、ぜひよい状態でご着用くださいね。Have a safe drive♪

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