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HERMES エルメスエヴリンの変身!色替え(染め替え)

ビフォー
アフター
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エルメスの中でも30年以上愛されるショルダーバッグ

「HERMES(エルメス)のEvelyne(エヴリン) 」は、1978年に登場して以来、30年以上も愛され続けている定番のバッグです。
高級馬具工房時代からのエルメスのデザインディレクター「エヴリン・ベルトラン」の名がつけられた、元々は馬用のブラシなどの乗馬用品を入れるための鞄でした。
縦長の楕円形は、馬の蹄鉄をイメージして作られており、軽くて丈夫、しかも収納力も高いとても機能的なエヴリンはサイズも3サイズから選べて、女性のみならず男性の人気も高いようです。

エルメスの頭文字「H」が大きくパンチングされたデザインは特に目を引きますが、このいちばんの特徴であるパンチングがあるほうが、実はバッグの背面になるということはご存知でしたか?このパンチングは、通気用の穴として施されたものだったのだそうです。

雰囲気も気分もガラッと変わる!

展開サイズは、コンパクトなTPM、一番使いやすいとのことで人気が高いPM、男性に人気の大きいサイズGMの3種類あるのですが、クリーニングのデアでも時々依頼があります。
今回は一番人気のPMサイズのクリーニング+色替えにて依頼をお受けいたしました。

全体的に傷やスレが目立つエヴリン

エルメスといえば、エレガントなデザインながら作りもしっかりしていて長く使えることで知られています。
その中でもカジュアルなデザインのエヴリンは、気軽に日用使いがしやすいためか、気をつけていてもどうしてもこの様に傷や擦れになってきたり、数年使い続けると色も褪せてきてくたびれた感じになってくるのは否めません。

元のお色である若々しく爽やかな印象のライトブルーは、カジュアルな服装にもよく似合い、これを持つ度に気分が華やいだのではないでしょうか。
こちらの元のお色へのリカラー(補色)でも、このような傷やスレはキレイに仕上がりますが、今回はお客様のご依頼で、雰囲気を変えて黒へのお色替えとなりました。
クリーニングのデアでは、こういったご依頼の際に、修理(リカラーや色の染め直し等)の前にもちろん、まずは丁寧なクリーニング作業を施します。この事前のクリーニングにより、仕上がりの美しさや使い心地も変わってきます。
バッグの内側はもちろん、職人が1点1点素材や状態を確認しながら、水洗い、クレンジング等、それぞれのお品物に最適な方法で手作業で行います。

たくさんのバッグの修理のご依頼がある中でも、今回のエヴリンは比較的このような作業がし易い方ですが、今回もこのように見事に艶々によみがえりました!
元々のフレッシュで軽やかな印象から、シックで落ち着いた雰囲気にガラリと変わり、同じ服装に合わせても違ったテイストを楽しんでいただけますね。

ビフォー
アフター

細部もきめ細やかに再現、ショルダー部分の交換

よく見ていただくと、ロゴ部分は細かく縁取りをして避けて染めているので、このように元のロゴが際立っています。

替えたお色に合わせてショルダーも交換となったため、生地部分と金具部分を接続している革の部分も、元のデザインに合わせて作成し縫合しています。
また、カバン上部を留める革部分の金具も、替えた色に合わせて黒色になっています。

数あるブランドの中でも高級品といわれるエルメスのバッグ。普段しっかり気をつけてお手入れしていても、愛用しているうちに劣化してしまうのは自然なことです。
革製品の歴史が長いヨーロッパなどでは、シミや傷も”味”や”ヴィンテージ”としてそのまま使い続けることも多いようですが、どちらかというと清潔で新しいものを好む日本人のわたしたちは、気になってしまうと思います。
かといって、クリーニングや修理に出すにはちょっと抵抗を感じるような特別なお品物でも、デアの「クリーニング+α」のお手入れでさらに長く楽しく使っていただけますよ。
何もせずにお品物を使い続けるよりも、革のクリーニングやリカラーを施すことにより、革に潤いを与えることでハリが出たり、汚れ防止にもなるので、大切に使いたい高級なお品物ほど、定期的なメンテナンスをおすすめします。
あなたのクローゼットの中にも、眠っている、”お気に入りだったバッグ”はありませんか?

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