【シミ抜き実験が意外すぎる結果に!】「前処理+洗濯」でラー油・しょうゆのシミは落ちるのか?


こちらの「【体験談】メイク落とし(クレンジングオイル)がシミになった!」記事はもうご覧になっていただけましたか?
デア外部ライターの私のお洗濯失敗談です(涙)

1度失敗している身なので、うまくいく方法をちゃんと知りたい!
そこで、手ごわそうなラー油と水溶性シミ代表のしょうゆジミを落とす実験をやってみることにしました。

目次

ラー油としょうゆのシミを落としてみます


コットン100%の白いTシャツをカットしたものに、しょうゆと食べるラー油のシミをつけてみました。実際の白Tにこんなシミがついてしまったら、もう泣きたくなりますね・・・。

このシミをひと晩放置したものがこちらです。

シミが広がって混ざっている部分があり、食べるラー油の固形部分は固まっていて目も当てられません。

今回はこのシミたちを、

・洗濯洗剤で水洗い
・食器用洗剤で前処理して洗濯
・50度のお湯+食器用洗剤で前処理して洗濯
・洗濯洗剤で煮洗いして洗濯

で洗ってみます。
シミはどれくらい落ちるのでしょうか?

洗濯洗剤で水洗い

前処理をなにもしないでいつも使っている洗濯洗剤で洗ってみます。

洗濯洗剤は使っているので水溶性のシミであるしょうゆは落ちるかもしれませんが、これだけでラー油のシミが落ちるとはとても思えません。
結果を楽しみにしていてくださいね♪

食器用洗剤で前処理して洗濯


常温の水で生地を湿らせて、食器用洗剤で前処理してから洗濯機で洗ってみます。
前処理は食器用洗剤を少量つけた部分を歯ブラシで軽くこする程度にしてみました。


生地を冷たい水で湿らせて食器用洗剤をほんの少しのせてこすっただけで、しょうゆのシミはどんどん水に溶けていきました。
ラー油も前処理する前と比べると薄くはなっていますが、まだまだですね。

写真の右上に汚れが溶けた水が溜まってきているのがわかります。
前処理はここまでにしてみました。

50度のお湯+食器用洗剤で前処理して洗濯


50度のお湯と食器用洗剤で前処理をしようと思ったのですが、生地をお湯につけただけでしょうゆが落ちていきました。ラー油のシミも緩んできているのがわかります。
デアの社長から、「シミ抜きに大切なのはお湯を使うこと」と助言されていたのですが本当にそのとおりでした。
お湯の効果はすごいぞ!


食器用洗剤でこすり洗いしてみました。
冷たい水と比べると、まず食器用洗剤の泡立ちがとても良いんです。
お湯+食器用洗剤でかるーくこするだけで、しょうゆのシミは完全に落ちました。
水溶性のシミ落としはこの方法がいちばん良いように思います。
ラー油のシミもどんどん生地から離れて薄くなっていき、汚れを含んだお湯と泡に変わっていきます。

洗濯洗剤で煮洗いして洗濯


鍋にお湯を沸かして洗濯洗剤を溶かしました。
ここに生地を入れて10分間煮洗いしてみます。
ブラシでこするなどの前処理は何もしていません。

ここで注意点です。
生地を入れたら、お湯がブワーっと吹き上がってきたのですぐに火を止めてごく弱火に切り替えました。煮洗いをするときは吹きこぼれにお気をつけ下さいね。


みるみるうちにラー油がお湯に浮いてきて、生地からシミが離れていくのがわかります。
鍋の中からはラーメンと餃子が食べたくなるようなラー油のいい匂いがしてますよ。
10分も煮る必要ないかな?とも思いましたが、実験なのでこのままグツグツ煮てみました。

10分煮洗いした直後がこちらです。

洗剤+お湯の効果、すごいですね!
しょうゆのシミはなくなりました。ラー油はまだうっすら残っていますが、洗う前と比べると2割程度しか残っていません。

前処理後の汚れはどうなった?


前処理を行った直後の状態です。

【水+食器用洗剤で前処理】
食器用洗剤で洗っているのですが、1月上旬の冷たすぎる水では洗剤も十分に効果を発揮できないようです。
前処理だけでは想像していた以上にラー油のシミが残ってしまいました。このまま洗濯してもちゃんと落ちるのか不安なくらいです。

【50度のお湯+食器用洗剤で前処理】
右下の50度のお湯+食器用洗剤での前処理では、水を使うよりも50度のお湯の方がはるかに効果があることがわかりました。
せっかくひと手間かけるのであれば効果抜群の方がやりがいもありますね!

ただ、ブラシでこすらないといけないので、大切に着たい衣類には使い古しの歯ブラシではなく洗濯専用の安心して使えるスポンジやブラシを用意しておいた方が良いでしょう。

【洗濯洗剤で煮洗い】
左下の洗濯洗剤で煮洗いは、何の手間もかけることなくここまでシミを落とすことができました。しょうゆのシミはこの時点で完全に落ちていますし、こすり洗いをしていないのにラー油のシミも「50度のお湯+食器用洗剤での前処理」よりも落ちているように思えます。

今度は洗濯機で洗ってみます


前処理を済ませたこの4枚を洗濯機の「おまかせコース」で洗っていきます。
洗剤の量は使っている洗濯洗剤の指示通り、30リットルに対して25gにしてみました。

前処理+洗濯の結果は?


こちらが洗濯した結果です!
うーん。残念ならがラー油のシミを完全に落とすことはできませんでした。

【洗濯のみ】

しょうゆのシミは落ちていますが、ラー油シミはしっかり残ってますね。
しかも、シミがついていなかった部分にまで飛んでしまっています。4枚まとめて洗ったとはいえ、この生地からついてしまった可能性が非常に高いです。
一緒に洗濯している他の衣類に色移りする可能性もあるので、シミを甘く見てはいけませんね。

【水+食器用洗剤で前処理後洗濯】

しょうゆシミは完全にとれました。ラー油は洗濯によって若干薄くなりましたが、まだしっかりと残っています。
食器用洗剤で前処理をするときは、冷たい水では効果が発揮されないことがわかりました。

【50度のお湯+食器用洗剤で前処理後洗濯】

前処理後よりもさらにラー油が薄くなっていますが、それでもうっすらと残ってしまいました。おしい!
今回、いちばん期待していたのがこの「50度のお湯+食器用洗剤で前処理」でしたので、大健闘したとはいえ残念な結果となってしまいました。

【洗濯洗剤で煮洗い後洗濯】

「50度のお湯+食器用洗剤で前処理」よりもラー油が若干濃く残ってしまいました。
それに、「50度のお湯+食器用洗剤で前処理」よりもシミが少し黒ずんでいるような気がします。お湯だけでもシミ抜き効果はありますが、洗剤の界面活性剤と組み合わせた方がしっかりシミが落ちると言えそうです。

家庭洗濯ではラー油のシミを落とせないの?

それにしてもラー油シミは強い!この実験でいちばんわかったことはラー油のヤバさでした!
間違いなく言えることは白い服にラー油はつけない方が良いということですが、そうもいかないときもありますよね。

家庭でできるシミの対応としては、漂白剤を使ったシミ抜きもあります。
でも、このシミ抜きに対して、

「漂白剤を使うのがなんとなく不安、怖い」
「色・柄が落ちそう」
「本当に効果あるの?」
「種類がいろいろあるから使い方がわからない」

などの声もあります。
そこで次回は漂白剤を使ったシミ抜き実験をやってみますね!
今回使用した生地たちもこのままにしてより頑固なシミを作り上げて実験しますので、ぜひ楽しみにお待ちくださいませ。
ご覧いただきましてありがとうございました。

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