日傘を自宅で洗う方法。汚れも黄ばみも落とせる?


この夏も日傘がないと歩くのも辛いくらいの暑さです・・・。
近年は、晴雨兼用の折り畳み傘を通年持ち歩いる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

日傘やカバーをよく観察してみて下さい。
購入した時と比べて汚れている、黄ばんでいる、シミがついているなどのダメージはありませんか?
日傘、晴雨兼用傘はご家庭で洗うことができます。
安全に日傘・晴雨兼用傘を洗う方法をご紹介しますね。

目次

日傘・晴雨兼用傘って汚れるの?

日傘・晴雨兼用傘を使うのは夏の間だけという方もいらっしゃると思います。
しかし、日傘は広げている間ずっと直射日光に当たっていますし、晴雨兼用なら雨風にもさらされます。

日光によるダメージ

日傘・晴雨兼用傘にとって、この日光によるダメージは大きいんですよ。
直射日光に当たると日傘・晴雨兼用傘は少なからず変色しますし、黄ばみが発生してしまうこともあります。

 

大気中の汚れ

折り畳み傘をたたんでいるときはわからないけど、広げてみたら折り目に沿って汚れや黒ズミがついていることもあります。

傘表面の汚れは大気中の物質である可能性も高いです。
私たちの目にはなかなか見えませんが、大気中には排気ガス、花粉、砂などのごく小さな物質が飛び交っています。
日傘としてさしているときにも傘の表面に付着しますし、雨が降ると雨に混ざってベットリと付着してしまい、黒ずんで見えてきてしまうのです。

また、晴雨兼用傘は雨粒をはじくように撥水加工が施してあるのですが、時間が経つにつれてこの加工が落ちてきてしまいます。すると、雨粒が水シミになって跡が残ってしまうことがあります。

雨に濡れた傘を干すことは日常的に行っていても、汚れをシャワーで洗い流すメンテナンスは滅多に行いませんよね。
傘にはこれらの汚れが蓄積されていると言っても過言ではないのです。

 

持ち手の汚れ

傘の持ち手も必ず汚れる部分です。特に白っぽい持ち手の傘は黒ずみが目立ちますよね。

持ち手の汚れの原因は手垢です。手垢は水洗いだけでは落ちませんので、この機会にしっかり落としていきましょう!

 

日傘の洗い方:準備するもの

★準備するもの
・おしゃれ着用洗剤
・やわらかいスポンジ
・洗剤液をつくるための洗面器など
・ふきとりのためのバスタオル
・液体酸素系漂白剤(必要な場合のみ)
・つけ置き用のバケツ(必要な場合のみ)

基本的に必要なものは、おしゃれ着用洗剤(洗濯用の中性洗剤)と、傘を傷つけないやわらかいスポンジ、それから洗剤液を作るためのバケツなどの桶、水分を拭き取るためのバスタオルだけです。

シミや黄ばみが気になる場合は液体酸素系漂白剤によるつけ置き洗いも可能ですので、試してみると良いでしょう。
傘全体にシャワーを当てますので、お風呂場や外水道がある場所で作業をするようにしましょう。

 

日傘の洗い方:必読!注意事項があります

心配な日傘は洗わないこと!

どんな日傘でも洗えるわけではありません。
気を付けたいのはシルクでできている日傘です。
シルクは中性洗剤で洗うこともできるのですが、基本的に水に弱く摩擦にも弱い繊維なので、ブラシを使った洗い方には適していません。
シルク日傘は自分で洗わない方が良いでしょう。

また、総レースの日傘など、非常に繊細な日傘も注意が必要です。
水濡れによって縮んでしまう、ブラシが引っかかって破損してしまうことも考えられますので自己流のお洗濯は避けた方が良いでしょう。
洗濯表示タグがついている日傘なら、水洗いができることを確認してみて下さい。

 

日傘・晴雨兼用傘の効果が落ちることがあります

日傘・晴雨兼用傘の中には、紫外線カット効果があるスプレーを吹き付けてあったり、水をはじく効果がある撥水スプレーでそれぞれの効果を得ているものもあります。
これらは時間が経つにつれて効果が落ちてくるものなのですが、日傘・晴雨兼用傘を洗うことによっても落ちてしまう可能性があります。
気になる場合は、乾いた後に市販のUVカットスプレーを吹きかけると良いでしょう。

 

日傘の洗い方:洗っていきましょう!

1.傘を広げてシャワーを当てて汚れを洗い流す

お風呂場で傘を広げてシャワーを全体に当てましょう。
傘に付着している汚れを洗い流すイメージです。

 
2.洗剤液でブラッシング

続いて、洗面器に洗剤液を作って洗剤でブラッシングします。
今回はエマールを使っています。エマール10ミリリットルに対して水4リットルの割合で洗剤液を作ります。

ゴシゴシ洗ってしまうと生地が伸びてしまいますので、生地にダメージを与えないようにやさしく洗います。

ブラシが当たる部分の裏側に手のひらを添えて支えるようにしましょう。

 
3.持ち手の部分も洗いましょう

持ち手はあまり水に濡らさない方が良いので、なるべく短時間で洗います。
同じように洗剤液&ブラシでやさしくやさしくこすり洗いをしましょう。

 
4.すすぎをします
シャワーで全体を洗い流します。洗剤液が残らないようにしっかり洗い流して下さい。

 
5.汚れ、黄ばみが気になるなら液体酸素系漂白剤を試してみましょう

生地が綿、ポリエステルなどで柄の部分がステンレスなら、液体酸素系漂白剤を使うことができます。
洗ってもシミが落ちなかったり黄ばみが取れない場合は、液体酸素系漂白剤によるつけ置きを試してみて下さい。
液体酸素系漂白剤10ミリリットルに対して水1リットルの分量で洗剤液を作り、30分程度つけ置きしてみて下さい。


泡だらけでわかりにくいのですが、液体酸素系漂白剤でつけ置き中です。
つけ置きが終わったら傘に漂白剤が残らないようにしっかりとすすぎます。

 
6.半開きで陰干しをします
傘の水分をバスタオルでポンポンと拭き取ります。
柄と持ち手の水分もできるだけふき取っておくようにしましょう。

傘を広げて干すのですが、このとき完全に開いて干してしまうと生地が伸びてしまうことがありますので、半開きにして干しましょう。
干す場所は直射日光が当たらない風通しが良い日陰にします。

 
おまけ.UVカットスプレーで紫外線カット効果アップ!

これは必須ではないのですが、日傘、晴雨兼用傘が乾いた後に市販のUVカットスプレーを傘全体に吹きかけておくと紫外線カット効果が上がります。
UVカットスプレーは必ず屋外で使って下さいね。

 

ピカピカの日傘・晴雨兼用傘で気持ちの良い夏を!

洗える日傘であれば意外と簡単に洗えることがおわかりいただけたのではないでしょうか?

今回は自分の晴雨兼用傘を洗ってみたのですが、洗う前と比べると鮮やかになったことがすぐにわかりました。
表面の汚れが落ちたためか、色が濃くなった感じがします!

日傘を広げるたびに「なんだか汚れてきたなぁ」と気になっているなら、買い替えをする前にぜひ洗ってみて下さいね。
ご覧いただきましてありがとうございました。

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