ポンプフューリーの洗い方。異素材ミックスだけど水洗いできる?


画像出展:楽天市場
90年代に発売されたインスタポンプフューリーは、現代も圧倒的人気を誇るスニーカーです。
いつでもキレイな状態で履きたいものですが、ポンプフューリーには生地、革、スエード、ゴム、スポンジなど複数の素材が使われているため、洗い方がよくわからない方も多いようです。
ポンプフューリーのような異素材ミックスのスニーカーを自宅で洗う方法をご紹介します。

目次

ポンプフューリー(異素材ミックススニーカー)を洗う時に絶対にやってはいけないこと

最初に、ポンプフューリーのような異素材ミックススニーカーを洗うときにやってはいけない注意点からご紹介します。
これ、けっこう失敗している方が多いので気を付けて下さいね。

革が使われているスニーカーを洗う時には漂白剤を使ってはいけません。
酸素系漂白剤、塩素系漂白剤のどちらもダメです。
酸素系漂白剤は布製品には高い効果を発揮するのですが、スムースレザー、スエードなどの革をダメにしてしまいます。
合皮にもよくありません。合皮にはポリウレタンや化学樹脂が使われているため反応してしまいスニーカーにダメージを与えてしまいます。

オキシクリーンも酸素系漂白剤です

よく質問掲示板で「革が使われているスニーカーをオキシ漬けしたらヌルヌルになってしまった(泣)」という相談を見かけるのですが、これも当然なんです。
オキシクリーンはなんにでも使える万能洗剤ではなく中身は酸素系漂白剤です。
革製品を洗ってしまうと表面が溶けてヌルヌルになったり、革が剥がれてしまいます。

ポンプフューリーや革製のスニーカーをオキシクリーン、酸素系漂白剤、塩素系漂白剤漂白剤で洗うのはNGということはぜひ覚えておいてくださいね。

水を使わない靴用クリーナーでもちゃんと洗えるの?

ポンプフューリーのようななかなか洗いにくい靴を洗浄するアイテムとして、水を使わずに洗えるスニーカークリーナーも発売されていますが、クリーニング屋さんとしてはやっぱり水洗いを推奨します。
靴にはいろいろな汚れが付着していますが、しっかり落としたい汚れに汗・皮脂などのわたしたちの体から出る分泌物があります。
これらの汚れを落とすにはやはり水洗いが必要なのです。

ポンプフューリーの洗い方

ポンプフューリーの洗い方は実は簡単なんですよ。

用意するもの

★用意するもの
・中性洗剤
ポンプフューリーを洗う洗剤は、ご家庭にある洗濯用の中性洗剤(おしゃれ着用洗剤)で大丈夫。スニーカー専用のものでなくても構いません。・柔らかいブラシ
靴を洗うブラシというと、プラスチック棒にタワシのようなブラシがついた靴用ブラシが思い浮かぶかと思いますが、ポンプフューリーにはあのブラシは固すぎるように感じます。
できればもう少し柔らかめのブラシを用意されることをおすすめします。

・スニーカーが入るバケツなど
スニーカー全体が浸かるくらいの大きさのバケツを用意します。

洗い方

洗い方そのものは簡単なのですがちょっとしたコツがありますので、まずは流れを確認しておきましょう。

★洗い方
1.洗剤液を作ってポンプフューリーを漬け込みます
2.汚れが気になるところを柔らかいブラシでやさしくこすります
3.洗濯機で脱水します
4.風通しの良い日陰に干します※泥汚れなど激しく汚れているようであれば、洗剤液に漬ける前にブラシで払っておいてください。

いよいよ洗っていきます!
こちらが今回実際に洗うポンプフューリーです。

白なので全体的に薄汚れてしまっているのですが、特に汚れが目立つのはつま先のスエード部分と足を入れる吐き口の部分です。

1.洗剤液を作ってポンプフューリーを漬け込みます

中性洗剤をバケツに入れて常温の水で洗剤液を作ります。
洗剤の量はお使いになる中性洗剤の説明書きを目安にしてください。
洗剤液にポンプフューリー全体をドボンと漬けます。

漬け込みをする理由は、スニーカーの内部までしみ込んでしまった汗や汚れを浮かせるためです。
ただしスムースレザー、スエードが使われていることを考えると漬ける時間は10分~15分程度のごく短時間にしておきましょう。
汚れがごく軽い状態でしたら漬け込み時間は不要です。洗剤液を作ったら2に進んで下さい。

2.汚れが気になるところを柔らかいブラシでやさしくこすります

汚れが気になる部分を柔らかいブラシでやさしくこすり洗いします。
少しずつ汚れが落ちていくのがわかると思いますよ。
靴の中もブラシでこすります。

汚れが落ちたら洗剤が残らないようにしっかりと水で流してすすぎます。

3.洗濯機で脱水します

水分をなるべく早く飛ばすために、脱水は洗濯機で行います。
ポンプフューリーを保護するために1足ずつバスタオルにくるんで洗濯機に入れます。
直接洗濯槽に入れるのではなく、必ずタオルに包んで下さいね。
脱水時間は30秒程度です。かけすぎるとポンプフューリーが傷んでしまいますので、

・タオルに包むこと
・脱水時間は30秒

この2つは守って下さい。

どうしても洗濯機で脱水することが心配な場合は、タオルでよーく水分を拭き取ってから干しましょう。

4.風通しの良い日陰に干します


干す場所は「風通しの良い日陰」です。直射日光に当ててしまうとダメージの原因になったり変色してしまいます。

こちらが洗いあがったポンプフューリーです。

洗う前と比べると全体的に白さが増して、「こんなに白かったっけ?」と自分でもびっくりするくらいキレイになりました。
汚れが気になっていたつま先と吐き口も真っ白!

ポンプフューリーの洗い方Q&A

ポンプフューリーの洗い方を調べると、いろいろな方法があることがわかります。

水に濡らさない方が良いっていう人もいるけど?

ポンプフューリーの最大の特徴であるポンプテクノロジーを守るために、ポンプフューリーは水に濡らさない方が良いというご意見もあります。
この考え方もある意味では理解できますが、ポンプフューリーは履いている間に水に濡れることも想定されているため水濡れ厳禁なほど弱い構造ではありません。
洗浄のために水につけるくらいであれば、ポンプテクノロジーに問題はないと考えます。

漬け込み洗いはしない方が良いっていう人もいるけど?

スエード、スムースレザーなどの革を守るために、「水にはなるべく濡らさないで洗いましょう」、「外側は濡らしてもOKだけど内部が濡れないようにしましょう」など、漬け込みNGを推奨する考え方もあります。
これも革やポンプテクノロジーを守るという観点なので、考え方としては理解できます。

ただ、スニーカーに付着するさまざまな汚れは、水洗いをしないとあまり落ちません。
水を使わないスニーカークリーナーのようなものでも表面の汚れは多少落ちるかもしれませんが、スニーカーにしみ込んで蓄積された汗の成分や内部の黒ずみは落ちません。

ポンプフューリーは私たちが思っているよりも頑丈にできているので、15分程度の漬け込みでしたら問題はないと考えます。

ただし、
・ひと晩放置するなど長時間の漬け置き
・堅いブラシでゴシゴシこする
・濡れた状態で長く置いておく
などの行為はポンプフューリーを傷める原因になりますので気を付けて下さいね。

どうしても自分で洗うことが心配な場合は、デアの靴クリーニングにお任せ下さい。

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